NPO法人ETIC.は、ビジネスと市民活動・アドボカシー(※)の観点を主軸に、米国・日本それぞれで社会課題に取り組むフィリップ・サイオン氏と川北秀人氏を迎え、企業はこれから社会とどう向き合っていくのかを探究する特別講座を開催する。
※「アドボカシー」とは、政治的、経済的、社会的なシテムや制度について取り組む活動や運動のこと。
講座を主催するNPO法人ETIC.とは
講座を主催するNPO法人ETIC.(エティック)は、起業家型リーダーを育成・輩出し、創造的で活力に溢れ、課題が自律的に解決される社会・地域づくりを提案するNPO法人。
2002年から、社会起業家を志す若者のためのビジネスプランコンペティションやソーシャルビジネスを立ち上げる若者を支援する「社会起業塾イニシアティブ」、2004年から、地域に根付いた若者の挑戦機会を創り出す事業を応援する「チャレンジコミュニティ創成プロジェクトなどを実施し、現在では全国70地域で人材育成プログラムを手がけている。
差し迫った環境問題への取り組みが必要
現在の世界は、気候変動や海洋汚染などの環境問題が差し迫った状況にあり、持続可能な未来を形成するために、これまでの事業や暮らしを大きく見直すことが必要になっている。
2016年から2030年までに達成すべき国際目標である“持続可能な開発目標(SDGs)”や、ESG(※)といった環境目標の遂行や意識の変革が促され、プラスティック利用の規制など、企業への影響もすでに迫っている現在、実際的な取り組みを早急に実行する必要がある。
※ 環境《Environment》、社会《Social》、ガバナンス《Governance》の頭文字を取ったもの。企業の長期的な成長のためには、ESGの3つの観点が必要だという考え方
講座ゲストのフィリップ・サイオン氏が参画するヒューマニティ・ユナイテッドでは、サプライチェーンから強制労働をなくすため、企業へツールを提供したり、強制労働に対する取り組みや現状を公表しながら、企業をはじめ様々なステークホルダーと協働している。
強制労働のないサプライチェーンを実現することや、その他の課題解決に配慮している企業であるかどうかは、一部の投資家からの評価だけでなく、消費者や社員、入社を考えるビジネスパーソンにとっても大きな関心事である。
説明責任や、制度対応に追われるのではなく、自社のあるべき姿を描き、実践していくことが、持続可能な社会への貢献と自社の優位性・事業性をともに高める道ともいえる。
SDGs/ESG時代、企業に求められる変化がテーマ
今回の講座では、フィリップ・サイオン氏、川北秀人氏と共に、SDGs/ESG時代に企業に求められる変化について探究していく。
【ゲスト紹介】
◆Philippe Sion(フィリップ・サイオン)氏/Humanity Unitedマネージングディレクター
世界経済フォーラム事務局、およびマッキンゼー・アンド・カンパニー、ブリッジスパングループでのコンサルタントを経て、社会変革のための戦略コンサルティングファームである米 FSG 社のマネージング・ディレクターとして、日系企業を含むフォーチュン 500 企業へのフィランソロピー、CSR、CSVの取り組みへのアドバイザリーに従事。2018年よりHumanity Unitedに参画。
◆川北秀人氏/IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所] 代表
(株)リクルートに入社。国際採用・広報・営業支援などを担当し退職。国際青年交流NGO「オペレーション・ローリー・ジャパン」の代表や国会議員の政策担当秘書などを務め、94年にIIHOE設立。
NPOや社会責任志向の企業のマネジメント、市民・事業者・行政などが総力を挙げて地域を守り抜く協働・総働の基盤づくり、企業のみならず、NPOや自治体における社会責任(CSR・NSR・LGSR)への取り組み推進を支援している。
【開催概要】◆日時:11月14日(木) 18:30~21:00(18:15受付開始)
◆場所:City Lab Tokyo (京橋駅直結)
https://citylabtokyo.jp/access/
◆定員:40名
※1社からの参加は最大3名まで。それ以上の参加希望の場合は、事務局へ相談。
◆対象:自社の戦略策定にすでに関わっている人(所属部門は不問)
◆参加費:1万8000円(当日現金払い)
◆申込み:下記WEBフォームより申込みのこと。
https://www.etic.or.jp/seminar/20191114/
※参加者登録は先着順。定員に達し次第、終了。
地球の環境問題、自社の立場というグローバルな視点で、自社の事業についてじっくり考えてみる良い機会になりそうだ。
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