株式会社デンソーウェーブは、新たな社会ソリューションの創出に向けた新拠点「長崎ソリューション開発センター」の立地協定調印式を長崎県および長崎市とともに実施した。
この拠点は2019年11月1日に開設を予定しており、地域が直面する具体的な社会課題の解決に向けたシステム開発の拠点としての役割が期待されている。
同社としては、ソリューション開発拠点を設置するのは初めての試みであり、今後、産・官・学の連携による地域の課題解決を目指していく。
「ながさきICT戦略」を進める長崎県をICTでサポート
長崎県は「平成31年度長崎県重点戦略」において、「力強い産業を創造する長崎県」を掲げている。同県では、人口減少や少子高齢化に伴う地域活力の低下が課題となっている。
そのため長崎県は課題解決の施策として、企業誘致支援を推進するほか、観光業や製造業、水産業などの分野において「ながさきICT戦略」を進めている。
デンソーウェーブのソリューション事業では、関連する地元企業とのコラボレーションを通して、これまで培ってきたQRコード®やICカード、RFID技術などを用いたシステムの提供で、県の課題解決をサポートしていく。
長崎県内の大学とも連携、人材採用も
また、長崎県内の大学とも連携した学術研究の実施に加え、人材採用も検討しており、センター開設後5年間で30名の人員体制を計画しているという。
■立地事業所の概要
(1)事業所名:株式会社デンソーウェーブ 長崎ソリューション開発センター
(2)立地場所:長崎県長崎市出島町2番11号 出島交流会館10階(予定)
(3)事業内容:デンソーウェーブ各事業分野におけるソリューションの研究・開発(様々な社会課題へ環境・安全・快適で貢献するソリューションシステムと、脆弱性対応など安心・安全で貢献するセキュリティソリューションの研究・開発)
(4)開設時期:2019年11月1日 準備室設置(予定)、2020年4月1日 事務所設置(予定)
(5)雇用計画:30名(開設後5年間における長崎での人員体制)
同社では今後も、地域の課題解決に直結するソリューション開発に力を入れていく。長崎県だけでなく、全国の地方活性化につながっていくことが期待される。
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