JXTGエネルギー株式会社は10月2日、広島市で法人向けのデリバリー型カーシェアリングサービス「広島お届けカーシェア(仮称)」の実証実験を始めると発表した。
業界初の「デリバリー型」カーシェアリングサービス
シェアリングエコノミーが根付き、社用車をシェアする企業も多くなってきた。今度は使用する車を現地まで運んでくれるサービスが登場した。
今回、実証実験を開始する「広島お届けカーシェア(仮称)」では、必要な場所まで配送スタッフが車を届けてくれ、使い終わったら指定した場所で回収してくれる。
いつ、どの車両をどのスタッフが車両を届けるのかAIを使って効率的に配車。配送スタッフも隙間の時間を利用して仕事を引き受けるフレキシブルな働き方ができ、料金もリーズナブルに抑えられるそうだ。同社によると、このような形態は業界初という。
イメージ画像/Adobe Stock今後はプライベート用も
稼働時間帯や曜日が偏る現在のカーシェアサービスの課題を解決すべく、2020年度は個人向けでワンウェイ方式の通勤用、所定の場所で借りて元の場所に返すラウンドトリップ方式のプライベート用サービスも展開する予定だ。
実現すれば1台のシェアリングカーを3つのシーンで使い分けることで多様なニーズに応えることができ、効率よく利益を上げることもできるとしている。
今回の実証でユーザーたちのニーズをつかみ、新たな交通サービスとして地域に根付くのか。新たなモビリティサービスの今後の展開から目が離せない。
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