クロスマート株式会社は地方自治体と連携し、地域の生産者および卸売業者の活性化をする取り組みを開始。第一弾は、高知県四万十町との連携だ。
四万十町の農林水産物の生産者等は「クロスマート」上で飲食店の納品データを閲覧し、商品と見積もりを全国の飲食店へ直接提案できるようになる。
連携の背景に名産品をPRする機会の少なさ
清流四万十川の水と豊かな自然に育まれた、四万十町。四万十野菜や四万十ポークなど多くの名産品がある。
一方、商品をPRする機会が少なく、特に大都市圏の飲食店とは新規での取引機会が限られているという課題を抱えていた。
生産者と飲食店の双方にメリット
クロスマートは、仕入先の見直しを検討している飲食店の納品データを大量に保有している。そのため、生産者等は飲食店の仕入情報(品名、数量、金額など)から効率的に潜在顧客を把握して商品を提案できる。
また、飲食店にとっては、季節限定品や今まで知られていなかった特産品を調達できる機会が得られる他、生産者の顔が見える新たな仕入先が確保できる。
この取り組みには農林水産省の交付金が活用されており、生産者等はクロスマート上で飲食店の納品データの閲覧や全国の飲食店への直接提案ができるが、生産者等の費用負担はない。
四万十町役場の担当者も「この取り組みをきっかけに、四万十町内の世に知られていない食材や生産者の顔を多くの方に知ってもらえたら」と期待を寄せている。
連携する地方自治体を増やし地域の活性化を
飲食店と卸売業者をつなぐだけでなく、今後も更に多くの地方自治体と連携する予定だ。
クロスマートに登録している90%は大都市圏の飲食店が占めている。
クロスマートは、日本全国の生産者等が大都市圏の飲食店にも簡易にアプローチできるプラットフォームとなることで、地域の活性化を促したいとしている。
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