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“消費者行動の観察力”を育てるマーケティング「アイデア量産の思考法」が発刊

鈴木京

2019/09/26(最終更新日:2019/09/26)


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インサイトリサーチでアイデア開発を支援する株式会社デコムは10月11日、“ニーズが見えない時代の新しいマーケティング発想本”「アイデア量産の思考法」を大和書房から出版する。

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消費者をじっくり「観察」する大切さ

同社によると、昨今は消費者の価値観が多様化し、「モノを作っても売れない、サービスを提供しても使われない」そんな時代であり、消費者が「これが欲しかった!」と思える商品やサービスをつくるのが難しくなっている。消費者をじっくり観察して、不満を聞き、解決策を考える思考が必要となっている。

だが、多くの企業が技術力による勝負に頼り、機械やテクノロジーといった分野に投資している側面があるという。

消費者の「新奇事象」100件を集めた本書

そんな時代背景を受けて出版されたのが「アイデア量産の思考法」だ。

“消費者行動の観察力”を育てるマーケティング「アイデア量産の思考法」が発刊 2番目の画像

締め切りが近いのに新しいアイデアが出ない、マーケティングリサーチをやっているのに有益なヒントを得られない、アイデアを考えるために情報収集しているのにヒントが得られない……。

そんな悩みを持っている人に向けた、マーケティングリサーチ手法の1つである「新奇事象」を通じて、「アイデアの種」を得る手助けをしてくれる1冊である。

本書の特徴は、「普通の人が行っている、ちょっと変わっている消費者行動」「最近のお気に入り・マイブーム・こだわり・工夫」「提供している企業の側からすると間違った使い方や想定していなかった使い方」「使い方は普通だが目的が面白い行動」ばかりを集めた専門メディア「Trend banK」から、選りすぐりの100件の事象を抜粋。消費者行動の観察にフォーカスした内容になっている。

100件の事象は、“消費者がお金と時間を使う行動”で14種類に分類。1カテゴリあたり6~8件分を掲載している。 本書の100本ノックを通じて、「観察」する力を身につけることを目指す。

 「◯◯◯という不満を抱えていそうだけど、私たちの会社の商品が代わりに解消できないだろうか?」「この消費者の行動、私たちの商品にまんま使えるんじゃないかな?」

消費者は潜在的に何を求めているか、どんな不満を抱えているのか。そういった消費者行動の「芽」を発見することで、消費者に望まれるサービス開発につなげられる。

「あなただけのネタ帳」に変身!

本書は、見開きページの左側に「消費者の行動」と「イメージできるようなイラスト」を、右側に「行動から得られた着眼点」と「考えられる”例えば”なアイデア」を掲載。

コメント掲載用のスペースが用意されているので、メモを書き残すこともできる。書籍自体が「あなただけのネタ帳」に変身するというわけだ。

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本書を通じて、消費者行動に注視する習慣を付けることで、思いもかけない新たな商品開発へとつなげられるかもしれない。

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