株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント(R&D)は、全国の20~69歳を対象に2019年10月から始まる消費税10%への引き上げについて調査を行った。
軽減税率やポイント還元策等も実施される増税後の行動を、どのように考えているかについても調べた。
駆け込み購入は前回増税時より控えめ
調査によると、消費税増税に備えて駆け込み購入をした、もしくはこれからするという人は男性で半数、女性で7割、全体でも6割と前回の増税時よりは落ち着いているように見える。
この理由として、R&D社では軽減税率などの消費落ち込み対策が安心感を与えているのではないかと分析。購入したものの内訳は、20代ではファッション関連やOA機器など生活必需品以外のものが多いのに対して、30代女性はオムツやトイレットペーパーなど生活必需品や消耗品が多く挙がった。
駆け込み購入の男女差を見てもわかるように、男性に比べて子育て世代の女性は消費税増税に備えた行動をより多くとっていることが見て取れる。
増税後は女性を中心に節約志向へ
増税後の消費行動については「同じものなら、なるべく価格の安いものを買うようになる」「外食を減らす」など、節約志向が高まりはやはり男性より女性だ。
特徴的だったのは「ポイント還元のあるキャッシュレス決済に切り替える」という回答だ。特にクレジットカードやポイントカードなどに馴染みの深い50-60代の女性が多く、今回の消費税増税がキャッシュレス決済の普及の大きな転換点となるだろう。
R&D社は消費増税が落ち着いたころにまた新たな調査を行う予定。商品開発や新規事業の立ち上げの際などは家計を握る女性たちの消費行動にも常に気を配っておきたい。
調査目的:消費税増税前後の生活者意識を把握する(今回は増税前調査)
調査手法:インターネット調査
調査実施機関:株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント
調査対象者:全国20~69歳男女
サンプル数:合計1,000s
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