男性にとっても見た目に関する悩みのトップ3にはランクインする肌荒れ(株式会社マクロミルプレスリリース)。
「そろそろ肌荒れどうにかしたいな」と思いつつも、肌荒れしているときにどんなアイテムで、どんなスキンケアをすればいいか分からない男性も多いだろう。
この記事では、そんな今まさに肌荒れ中の読者のために、肌荒れしているときのスキンケアの仕方からアイテムまで、肌荒れ中のあれこれを徹底分析!
今回は、男性専門の総合美容クリニック「ゴリラクリニック」総院長の稲見文彦医師に、男性の肌荒れの原因や肌荒れしている男性に使ってほしいスキンケアアイテムの特徴などについて詳しく聞いた。
男性専用美容クリニック「ゴリラクリニック」総院長 稲見文彦医師男性の肌荒れの原因
まずは、美肌男子への第一歩として、同じ過ちを犯さないように肌荒れの原因から見ていこう。
――― 男性の肌荒れに多い原因について詳しく教えてください。
稲見:男性の肌荒れの原因として比較的多いのは、ニキビや髭剃り負け、保湿不足によるカサカサ、アトピー性皮膚炎などが挙げられます。真っ黒に日焼けして皮がむけたりシミが残ったりするのも、広い意味では「肌荒れ」として捉えてもよいかもしれません。
これらの症状の原因は様々ですが、生活全般の乱れやストレス、保湿や遮光などのスキンケア不足などが男性の肌荒れに繋がります。特に自己流のスキンケアは避けましょう。
肌荒れしているときの正しいスキンケア
社会人になると忙しさのあまり不摂生な食生活が続いたり、寝不足になってしまったりすることもあるかもしれない。たまには、思い切って誘いを断り自分の心身の回復のために時間を使ってみてはいかがだろうか。
また、特に男性はスキンケアへの関心が薄い人も多いことから、自己流のスキンケアを続けることで悪化させてしまう人もいるようだ。
では、今まさに肌荒れしている人がやるべき正しいスキンケア方法とは?
出典元:Adobe Stock――― 肌荒れしているときの正しいスキンケアの仕方を教えてください。
稲見:肌荒れしているときのスキンケアで大切なのが、刺激が少ないものを使うこと、そして症状に合わせた対策を行うことです。
【洗顔】
まず洗顔方法ですが、低刺激の石けんを泡立てて使うことが重要です。泡で「撫でる」ようにしてみましょう。手のひらでこするような洗顔方法はシミの原因となりえます。
【保湿】
洗顔後はしっかりと保湿しましょう。乾燥してから使うのでは遅すぎます。洗顔をしたあとすぐに保湿することをお勧めします。
【シェービング】
シェービングは「とにかく優しく」が基本。肌を滑らすような髭剃りを心がけてください。ヒゲが濃すぎる場合、肌荒れがひどい場合は、シェービングで症状を悪化させることもあるので医療機関で相談してみましょう。
肌荒れしているときに使うべき男性向けアイテムの特徴
肌荒れしているときは、できるだけ優しくということがマスト事項のようだ。「洗った感じがしない」と熱いお湯でゴシゴシ洗顔したり、シェービングの際に刃を強く肌に当てたりしていた人は「優しさ」を意識してみよう。
ところで、「肌に優しい低刺激なものを」とはよく聞くが、具体的にどんな特徴のあるスキンケアアイテムやコスメが肌に優しい「低刺激」なのだろうか?
出典元:Adobe Stock――― 肌荒れしているときに使うべきスキンケアアイテム&コスメの特徴を教えてください。
稲見:肌荒れしている時にはピーリング石けんなど、刺激の強いものは使用を避けた方がよいと思います。スクラブ入りのもの、エタノール(清涼感を得るための成分)を含んでいないものがお勧めです。
男性は女性と比べると皮脂分泌量が多く、成人になってもニキビに悩む方は少なくありません。過剰な皮脂はしっかりと抑え、洗顔後はローションタイプの保湿剤を使いたいですね。また、ヘパリン類似物質が入っている保湿剤は症状改善効果が高く、とても使いやすい製品です。日焼け止めも白浮きせず、伸びがよい製品がお勧めです。
最近ではメンズ用化粧品が注目されていますが、中身は従来品と変わらずパッケージだけが男性向けになっているものも見受けられます。成分に注目することも重要です。
肌荒れしているときに使いたい男性向けスキンケアアイテム
ここまでのことをまとめると、肌荒れしている人は以下のようなことを意識しなければならないことが分かった。
肌荒れしている男性のチェックポイント
- 「自己流」のスキンケアは肌荒れをさらに悪化させる
- スキンケアは強さも成分もとにかく優しく
- 肌荒れしているときは、スクラブ入り・エタノールは避けるべし!
- 保湿剤は過剰な皮脂を抑えたローションタイプ、日焼け止めは伸びがよい製品を
- 症状を和らげるヘパリン類似物質の入ったものを選ぶと◎
これらを踏まえて、肌荒れしている男性におすすめのスキンケアアイテムをいくつか紹介していこう。
肌荒れ中の男性におすすめな洗顔アイテム:「Non A.」
「Non A.」はニキビ肌に特化した石鹸。
ピーリング成分は一切使用しておらず、エタノールなど肌を刺激する成分も入っていないのが特徴だ。
赤ちゃんから使えるほど安全性にこだわっており、全身に使用可能。
顔だけでなく背中など体の肌荒れに悩む人や、敏感肌の人にもおすすめの洗顔アイテムになっている。
肌荒れ中の男性におすすめな保湿剤:「ヘパソフト」
「ヘパソフト薬用 顔ローション」は、肌にうるおいを与えるヘパリン類似物質を配合した顔用の薬用ローションだ。
肌の炎症に有効的な成分がはいっているだけではなく、肌への刺激になるアルコール・着色料・香料もフリー。
洗顔後、化粧水+美容液+乳液を兼ねたオールインワンのような使い方もできるので、特にスキンケアにあまり時間をかけたくない男性にはぴったりのアイテムだ。
肌荒れ中の男性におすすめなシェービングフォーム:「WELEDA シェイビングクリーム」
全ての製品で合成保存料・合成着色料・合成香料・石油系原料を一切含まないWELEDA。
WELEDAの「シェイビングクリーム」は、きめの細かいマイルドな泡も、デリケートになっている肌の髭剃りに向いている。
洗顔料としても使えるので、洗顔時そのまま髭剃りも済ませたいタイプには特におすすめだ。
また、天然由来の保湿成分で沿った後もしっとりした仕上がりになるとファンも多い。
肌荒れしているときに使いたい男性向けコスメ
面接やデートなど自信を持って臨みたい「ここぞ」という日が迫っている人なら、ファンデーションなどで隠す方が手っ取り早いことも。
男性向けコスメの注目すべき点は仕上がりの「ナチュラルさ」だ。のびが悪いものや、自分の肌の色に合っていないものを選ぶと、化粧っぽさが出てしまったり、ムラになってしまうこともある。使用した箇所だけが浮かないように、自分の肌とよく比較して購入するようにしよう。
肌荒れしている男性におすすめなコスメ①:「メンズアクネバリア薬用コンシーラー」
コンシーラーとは「化粧品で、主に狭い範囲に使うファンデーションの一種。にきび・目の下の隈(くま)などの上から塗って隠すのに用いる」(コトバンク)。
気になる部分だけに塗るので、化粧っぽさが出にくく比較的ナチュラルな仕上がりになる。ニキビ跡や髭剃り負けなどピンポイントで目立つような肌荒れをしている人におすすめだ。
特に「メンズアクネバリア 薬用コンシーラー」は、ニキビケアもしながらカバーしてくれるので、いざという時のために1つは持っておいて損はないだろう。
カラーはナチュラルとライトの2種類。
カラーに迷ったら、男性には肌が暗めな人が多いので、ナチュラルを選ぶとよいだろう。周りから「肌白いよね」とよく言われるような人はライトを。
また、こちらはメイクを落とす際のメイククレンジング不要なのが男性には嬉しいポイントだ。
とはいえ、残ってしまえば炎症の悪化に繋がりかねないので洗顔時に意識してしっかり落とすこと。
肌荒れしている男性におすすめなコスメ②:「NULL BBクリーム」
肌荒れの症状は軽いが、範囲は広く、赤みの強さが気になる人にはBBクリームもいいだろう。BBクリームとは「blemish balm(傷を癒やすもの)の略。化粧下地の役割とスキンケアの効果を併せもつ多機能なクリーム」(コトバンク)のことをいう。
「NULL」は、男性が求める塗ったときの「自然さ」にこだわったBBクリーム。
皮脂量が多くテカリや崩れなどが起きやすい男性の肌を徹底的に研究して作られているとのこと。
ノンケミカル処方で、ニキビにアプローチできるオーガニック植物エキスも含まれているので、肌荒れしている人には比較的優しい。
さらに、日焼け止めの成分も入っているため、紫外線によるダメージからも守ってくれる。
落とす際は、クレンジングが必要なので注意。
コスメはあくまで隠すための応急措置。丁寧なスキンケアを心掛け、炎症がピークの時の使用はできるだけ避けた方がよいだろう。
自信をもつ男性が一番魅力的
出典元:Adobe Stock男性でもスキンケアや化粧をすることが当たり前になってきたとはいえ、もちろん「しなくてはならない」ということではない。
しかし、「肌荒れしていることで自分に自信がなくなっている」という人や、逆に「肌荒れさえ気にならなければもっと積極的になれる」などの悩みを抱えた人は、女性・男性に関わらず多くいるだろう。
そんな肌荒れに悩みを抱えて萎縮するくらいなら、治す・隠す努力は決して無駄ではないはずだ。ぜひ一度参考にしてみてはいかがだろうか。
なお、一口に「肌荒れ」と言っても症状は人それぞれ。合わないアイテムを安易に使用し続けると症状が悪化してしまうこともあるため、不安な人は医療機関でプロに相談することをおすすめする。
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