株式会社ラディウス・ファイブは9月10日、100万種類以上の多種多様な顔イラストをAIが描く新サービス「彩(さい)ちゃん」(SAI)の提供を始めた。
クリエイティブ業界にもAIの波
様々な分野に浸透してきたAIだが、今のところアニメ制作やゲーム制作などのクリエイティブの現場ではあまり活躍していないのが現状だ。
RADIUS5では、深層学習技術を用いた研究開発を使ってクリエイティブ作業を効率化するAIプラットフォーム「cre8tiveAI」を運営しており、写真やイラストの高解像度化AI 「Photo Refiner」の提供をしてきた。
今回リリースされた「彩ちゃん」は様々なイラストを学習し、世界に2つとないオリジナルのイラストを描くことができる。目が2つ、口が1つ、眉毛が目の上…など傾向を学習するので単なるパーツの組み合わせではないのが興味深い点だ。
イラストを描き上げる速さもすごい。通常はプロのイラストレーターでも1枚を描き上げるのに数時間、数十時間がかかるもの。しかし、彩ちゃんはなんと1枚当たり0.1秒で描き上げるという。
男性キャラ、女性キャラの描き分けだけでなくアニメ系、美麗系、絵画風など様々なテイストで描くことができる。利用者が使っていくうちに利用者の好みの画風を学習できるのもAIならではだろう。
出来上がったイラストは個人用に限らず商用も許諾しており、加筆・修正をして利用することも可能。個人のSNSアイコンからエンタメ業界での利用、企業のイメージキャラクターやイラスト制作の案出しなど使い方は無限大といえよう。今後は上半身や全身、3Dモデルの開発も進めていくそうだ。
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