HOMEビジネス フリップカメラ搭載!ASUSのSIMフリースマホ「ZenFone 6」は意外とコスパがいい!?【石野純也のモバイル活用術】

フリップカメラ搭載!ASUSのSIMフリースマホ「ZenFone 6」は意外とコスパがいい!?【石野純也のモバイル活用術】

石野純也

2019/08/22(最終更新日:2019/08/22)


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ASUSは、SIMフリースマホのフラッグシップモデル「ZenFone 6」を発表した。

メモリ(RAM)、ストレージ(ROM)の容量別に2種類のバージョンがあり、メモリ6GB、ストレージ128GBのモデルは6万9500円。上位モデルはメモリ8GB、ストレージ256GBで、8万2500円で販売される。

8月23日から家電量販店の店頭などに並ぶ予定で、格安SIM各社も取り扱いを開始する。

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8月23日に発売されるZenFone 6

8月23日発売「ZenFone 6」はフリップ式カメラを搭載

最大の特徴は、フリップ式のカメラを搭載したところにある。

通常のスマホは、前後両方にカメラを備えるが、ZenFone 6は背面に収納されたカメラがグルッと回転し、正面に向く機構を採用した。制御はモーターで行っているため、自撮りや顔認証を使うときだけ、自動的にカメラが立ち上がる仕掛けだ。

その結果、前面はほぼ全体がディスプレイになった。iPhoneなどのスマホでおなじみの、ディスプレイにインカメラなどのパーツが食い込む形の“ノッチ”もなく、写真や動画を全画面表示したときに、欠けてしまうことはないのは大きなメリットといえる。画面占有率が高まり、洗練されたデザインを打ち出せるのも、この仕組みのお陰といえるだろう。

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フリップ式カメラを搭載するのが最大の特徴

インカメラでもポートレートモードやパノラマ撮影が可能に

インカメラを収納するギミック自体は、日本市場に参入したOPPOも「Reno 10x Zoom」などに採用している。ただし、こちらはポップアップ型。ZenFone 6のフリップ型の場合、インカメラとアウトカメラを兼用できるのが大きな違いだ。

一般的に、スマホのインカメラは、アウトカメラより画質は抑えられがち。画素数が低かったり、レンズが暗かったりと、スペックは低め。あくまでサブのカメラとして搭載されていることが多い。

これに対し、フリップ型の場合高画質なアウトカメラをそのままインカメラとして利用できる。そのため、ZenFone 6では、HDR++撮影やポートレートモードに加え、セルフィーでもパノラマ撮影が利用できる。

しかもパノラマ撮影は、本体のフリップカメラが自動で動くため、他のスマホのようにユーザー自身が本体を動かす必要がない。手ブレの失敗が減り、簡単にパノラマ写真が撮れるのはこのカメラならではだ。フリップカメラは、撮影時に音量キーで角度を変えることもでき、アングルの自由度も高まる。

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セルフィーでも高画質な写真が撮れ、多彩なモードにも対応する
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音量ボタンで、角度を自由に調整可能

カメラをサポートする機能として、スマートキーも搭載。撮影時にはシャッターボタンの代わりになるほか、Googleアシスタントも簡単に呼び出せる。

このキーはカスタマイズにも対応しており、1回押し、2回押し、長押しにそれぞれ好きな動作を割り当てることができ、必要な機能をスムーズに呼び出すことが可能だ。

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側面のスマートキーには、さまざまな機能を割り当てられる

フリップカメラを他社に先駆け採用できたのは、ASUSがPCのマザーボードメーカーとして長い歴史やノウハウ、技術を持っていたからだという。

カメラを駆動させるため、モーターを内蔵しなければならないが、そのぶん、他のパーツを搭載するスペースは削減されてしまう。ASUSは、基板を2つに重ねることでこれを解決。バッテリーも5000mAhと大容量になった。

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バッテリーが大容量で、長時間使えるのも魅力

Snapdragon 855採用でスペックも高い!

特徴的なフリップカメラを備えたZenFone 6だが、ベースとなるスペックも高い。

チップセットには、フラッグシップモデル向けのSnapdragon 855を採用。元々高いパフォーマンスを誇るが、AIを活用し、各アプリの動作速度をさらに上げることができる。ディスプレイも広色域。

日本向けのカスタマイズとして、大手キャリア3社のVoLTEにも対応する。3大キャリアのすべてが選択肢になるため、格安SIMユーザーにとっては選びやすい端末といえるだろう。

これだけの機能を備えながら7万円を切る価格が実現できたのも、ZenFone 6の売りといえるだろう。

フラッグシップモデルは10万円を超える端末も多い中、ZenFone 6は格段に安い。ただ、SIMフリースマホ市場では、3万円を下回るミドルレンジモデルの人気が高く、メーカー各社の主戦場になっているため、金額そのものは高く見える。

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価格は6万9500円からと、ハイエンドモデルの中ではリーズナブルだ

一方で、ハイエンドモデルほど元々の性能が高いため、長く使い続けることができるのも事実。ZenFone 6も次期Androidへのアップデートが保証されているだけでなく、さらに次のバージョンにも対応する予定だ。

ミドルレンジ一辺倒の市場でハイエンドモデルを手に取ってもらうには、こうした“安心感”や“お得感”をアピールしていく必要もありそうだ。


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