総合転職エージェントの株式会社ワークポートは、全国の転職希望者470人を対象に、【ハラスメント】についてアンケート調査を行った。
日常的に行われているハラスメント
今年5月に制定されたパワハラ防止法を受けて、ハラスメントに対する社会的関心度が高まっている。
「転職コンシェルジュ®」によって質の高い転職サービスを提供しているワークポートが6月に行った調査ではなんと76.4%もの人がこれまでにハラスメントを受けたことがあると回答した。
「ハラスメント」の種類別では、職場の優位性を背景に精神的・身体的苦痛を与える「パワーハラスメント」が最多の92.5%で「モラルハラスメント(43.7%)」「セクシャルハラスメント(23.7%)」がそれに続く。
自身の職場でハラスメントを目撃した人は70%以上、相談を受けたことがある人も50%以上もいるというからハラスメントがあらゆる職場で日常的に行われている実態がうかがえる。
解決のための手段は未だ確立せず
それではハラスメントを受けた人はどのように解決したのだろうか。
最も多かったのは「退職した(42.9%)」、次に「我慢して自然消滅した(28.1%)」「今も解決していない(28.1%)」という回答が続く。公的機関や弁護士など専門知識を持った人に相談したという人はいずれも5%以下と少なかった。
「パワハラ防止のガイドライン」や相談窓口を設置する企業もあるが実際はうまく機能していないことも多いそうだ。
経営者や人事部など本来ハラスメントの防止に努めるべき人がハラスメントを行っているというケースもあり、深刻だ。
ハラスメントもここまでくるともはや企業内では解決できない状況に陥っているといえる。今後は専門知識をもつ産業医やカウンセラーなどの第三者機関とも連携して誰もが安心して働けるような環境を社会全体で求めていかなければならないだろう。
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