メドピア株式会社の連結子会社で法人向け産業保健支援サービス「first call」を運営する株式会社Mediplatは、産業医500人を対象に「従業員のメンタル不調」に関するアンケート調査を実施。産業医の経験知を取りまとめて公開した。
産業医500人に聞いた「従業員のメンタル不調」アンケート調査
株式会社Mediplatが運営する産業保健支援サービス「first call」は、「オンライン産業医」「オンライン医療相談」「ストレスチェック」をサービスとして提供しており、現在300社以上が導入している(2019年6月時点)。
そこでMediplatは、産業医500人を対象として「従業員のメンタル不調」に関するアンケート調査を実施。「メンタル不調の原因」、「メンタル不調の分かりやすいサイン」、「休職後の復職の成否を分ける要因」などに関する産業医の経験知を取りまとめたという。
調査対象は、医師専⽤コミュニティサイトMedPeerに会員登録をする医師の中で、産業医資格があり、現在産業医として事業所で従事している医師のみ。有効回答は500人で、調査方法はインターネットで、調査期間は2019/6/4~2019/6/7となった。選択肢によっては、事前のサンプル調査(産業医50名)からも抽出している。
従業員のメンタル不調の原因、1位は「職場の人間関係」
調査の結果、産業医500人が回答した従業員のメンタル不調の原因、1位は「職場の人間関係」で400人以上が挙げた。また、その内の7割が「上司との人間関係」を、最も多い原因として選んだという。
メンタル不調のサインでは、「遅刻や欠勤が増える」、「表情が暗くなる」が上位だった。また、早期発見のために経営者や人事が行った方が良いこととしては、「従業員との日常的な会話」、「定期的な面談」と、変化にいち早く気づくために日頃から従業員と接する重要性が挙げられた。
また、メンタル不調で休職した後の復職は、約半数の産業医が「どちらかというとうまくいかないケースが多い」と回答し、復職の成否を分ける要因には「職場による理解とフォローの有無」が1位とのこと。
労働力不足の日本において、せっかく採用できた社員がメンタル不調で現場に戻れないままでは、人手はもちろんブランドへのダメージにもつながる。
本人を精神的に孤立させない、職場周囲でサポートしているという強いメッセージを送ることで、休職者をあたたかく迎え入れる雰囲気作りが大切なのだ。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう