株式会社 USEN-NEXT HOLDINGSは、従来の定年再雇用制度を見直し、9月より従業員の定年を現行の60歳から70歳まで延長することを決定した。
ユーセンが定年を70歳まで引き上げ
同社は、これまでフレックスタイム制やテレワーク制の導入など、働き方改革推進の一環として、2018年6月より「Work Style Innovation」と名付けた人事プロジェクトを始動。
今回、社員がより長く安心して働くことができる環境を整え、エネルギッシュで優秀な人材を幅広く採用していくことを目的とし、定年の延長制度が導入されたという。
従来では、60歳で定年を迎えた後、希望者は“契約社員”として1年毎に契約更新を行い、最長65歳までしか働くことができなかったが、制度を見直したことによって、本人が希望次第で70歳まで“正社員”として継続して勤務することが可能となった。
報酬は一人ひとりの役職・業務内容・評価を加味し、再雇用時に決定される。
社員一人ひとりがイキイキとかっこよく働ける会社へ
5月に政府が開いた未来投資会議では、高年齢者雇用安定法改正案の骨子が発表され、希望する高齢者が70歳まで働ける機会を確保することを企業の努力義務とする方針が示されている。
こうした社会背景を受け定年引上げを導入した同社だが、今後は定年制度そのものを見直し、生涯現役で働けるような環境づくりを目指すという。
定年後の年金不足が問題視されている一方で、医療技術の発展により人間の寿命が高齢化している現代では、「人生100年時代」に喜ぶ者もいれば、怯える者も少なくない。
あくまでも働きたい人が働ける制度として、企業と社員の双方にとってメリットになるような、より柔軟な対応への期待が高まっている。
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