通勤時、仕事時、そしてプライベートでもスマホやPCが手放せない毎日を送る時代。小耳にはさむのは「ずっとうつむき姿勢なので首やら肩が凝る」、いわゆるスマートネック、ってやつだ。
そう、われわれは無意識のうちに首に相当な疲れをためてしまっている。これが「デスクワーク症候群」であり、身体へのリスクのみならず生産性の低下につながりかねないという。
この課題を解決する方法はどんなものがあるのだろうか?
長時間のデスクワークが引き起こす「デスクワーク症候群」
長時間のデスクワークで「うつむき姿勢」になりがちなオフィスワーカーが陥りやすい課題が「デスクワーク症候群」。業界で著名な酒井慎太郎氏によると、首に問題を抱えた患者数は10年前より数倍近くに増加し、若年層も増えてきているという。
「人の頭は体重の約10%の重量があり、体重60kgの人であれば、6kgこれは2リットルのペットボトル約3本分の重さに相当する。うつむき姿勢ではさらに重力が加わる」(酒井氏)。
下図は、ノートパソコンで長時間デスクワークをしている20代患者の現在から20年後の姿勢の予測図だ。5年、10年と徐々に首が前傾し、20年後には腰までも前傾する。首の筋肉は肩につながっているので、すべての関節トラブルの入り口になっていくのだ。さらに頸椎関節の狭まりにより身体不調のみならず鬱的な症状も発生する可能性も高い。
働き方改革の質を上げる“パフォーマンス家具”
こうした課題を解決するためにはオフィスでの働き方、特に無意識のうちに負担を軽減できる仕掛けが必要とされる。そこでコクヨが開発・提案しているのが「パフォーマンス家具」というもの。これは人間工学と実態調査から導き出した新発想のオフィス家具で、人の体の微妙な動きに合わせて座面が360度可動するオフィスチェアー「ing(イング)」と、デスク天板の傾斜角度を水平含めて8段階に調整ができ、身体に負荷の少ない姿勢に導くことができるデスク「UPTIS(アプティス)」を登場させている。
オフィスワーカーの健康的な姿勢に着目した新発想のワークステーションを多くの企業が導入すれば、快適なオフィスワークが実現でき、ひいては「無理なく健康になれるオフィス」の出現も現実になるかもしれない。
「UPTIS」商品サイト
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/UPTIS/
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