「Adjust Global App Trends 2019レポート」から、アプリはインストール後、最初の1週間で79%のユーザーを失うことが明らかになった。
アドフラウドの被害はEコマースやマッチング、モバイルバンキングアプリにおいて大きいことも判明。日本ではミッドコア及びカジュアルゲームに続きEコマースアプリが人気の高いカテゴリー上位にランクイン。
世界のモバイルアプリ市場の動向と成長をまとめたレポート
モバイル計測およびアドフラウド防止の業界リーダーであるadjust(アジャスト)は、モバイルアプリ市場の動向とその成長についてカテゴリー・国別にまとめた「Adjust Global App Trends 2019」レポートを発表した。
Adjustが集約した2018年の上位1,000のアプリから得た匿名データを基に調査が行われ、その規模は70億のインストールと1,200億のセッションにおよぶ。
レポートでは、世界のアプリ市場で急成長を遂げているアプリや継続率の高い人気のアプリカテゴリーを解明し、セッション数、時間帯毎の使用状況、アドフラウド(広告不正)の影響などを詳しく調査。
さらに、今回初となるAdjustの新指標「成長指標(Growth Index)」を導入し、アプリのインストール数を新たな切り口から分析し、カテゴリー別、市場別にモバイルアプリの動向を解説している。
アプリの成長が最も著しい国はインドネシア!
東南アジア最大の経済を誇るインドネシアは、アプリ市場において最も成長の著しい国であり、ブラジル、韓国、マレーシア、トルコがそれに続く。
カテゴリー別では、2018年はミッドコアゲームが最大の成長(18.52)を遂げており、ライドシェア、配車サービスとタクシー関連のアプリ、スポーツゲームアプリなども大きな伸びを示したほか、続いてビデオとストリーミングアプリ(4位)やマッチングアプリ(5位)が高順位だった。
急成長しているアプリの継続率とアドフラウドの問題
成長率が最も高いアプリのカテゴリーにおいて、継続率やセッション数にも焦点を当てている。分析結果によると、平均してインストール後の1週間で79%のユーザーを失っていた。
とくにスポーツやミッドコアゲームは1日目から7日目の間に最も高いユーザーの離脱率を示しており、この期間内にユーザーの10%以上を失うことが明らかに。
国別のセッション数として、日本ではソーシャルネットワーク、ミッドコアゲーム、マッチングアプリに続いてカジュアルゲームと音楽アプリが上位カテゴリーに入っており、高いエンゲージメントを示している。
レポートではまた、アドフラウド(広告不正)がすべてのカテゴリーにおいて深刻な問題であることも明示。
Adjustが拒否した不正インストールは2018年だけで3億件近く、このうち半数近い48%を占めていたのがクリックインジェクションで、クリックスパム(26%)、SDKスプーフィング(17%)、そしてフェイクユーザー/ボット(9%)と続く。
カテゴリー別ではEコマースやマッチング、モバイルバンキングが不正の影響を大きく受けている。
詳細は以下のレポートで確かめてほしい。
Adjust Global App Trendsレポート
https://www.adjust.com/ja/resources/ebooks/adjust-global-app-trends-report-2019/
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