2019年で創立40周年を迎えた大阪の老舗デニムブランド、ストゥディオ・ダ・ルチザンのジーンズを知らずにデニム通は名乗れまい。
このブランドは1979年にフランスでデザインを学んだ一人のデザイナーによって設立されたもので、こちらのデニムは今から半世紀前に作られた現存する最古の力織機『豊田自動織機G3型』(通称“G3”)を使って織られたものだ。
この機種は数が少ないだけでなく、メーカーにも資料が残っていない伝説の機種なのである。
現存する最古の力織機で作ったデニム
独特の硬さ、ムラ感、色落ち、風合いが残るワークウエアを編み出せる唯一無二のマシンとして作り手のなかで語り継がれていたが、メンテナンスに多大な労力がかかり、生産効率が低いため、時代の陰に埋もれてしまっていた。
機械を稼働させ続けるのにも困難を極めるため、今後もこのデニムが作られ続ける保証はどこにもない。まさにマニアには垂涎物の1本である。
写真のデニムは経糸のテンションをあえて緩めながら織り上げる、通称“ダラシ織り”によって製作したものだ。
現代のマシンでは表現できない微妙なムラやざらつきを、確かな腕を持つ職人が細かい機械調整によって再現できるようになった。
50年代から’60年代当時のブルーワーカーたちのハードな仕事にも耐えうる剛健な佇まい。
マニア垂涎のG3ジーンズは先行予約受付中
均一で美しいデニムとは一線を画した、武骨で荒々しい仕上がりは、まさに「漢」のデニムといってもいいだろう。
G3スペシャルジーンズは、現在ストゥディオ・ダ・ルチザンの公式サイトで先行予約受付中。入荷は今年の9月の予定とのことだ。
ストゥディオ・ダ・ルチザン先行予約ページ
https://www.dartisan-onlineshop.com/SHOP/G-004.html
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