転職活動や就職活動で使う「履歴書」。すべて同じフォーマットのように思える履歴書だが、配布サイトによって微妙にフォーマットが異なる。
今回は「転職活動に最適な履歴書フォーマットは何か?」という疑問への回答から、履歴書フォーマットの種類について解説したい。
転職活動に最適な「履歴書フォーマット」とは?
インターネットで「履歴書 フォーマット」と調べると、各転職サイトが提供しているフォーマットが出てくる。
また、「転職活動ではJIS規格の履歴書を使うのが正しい」などの意見もあり、転職活動をしている人の頭を悩ませるには十分すぎるくらいに情報が氾濫しているのが現状だ。
転職活動をする場合、どんな履歴書フォーマットを使うのが適切なのだろうか?
キャリアアドバイザーに聞く!転職に使える「履歴書フォーマット」
今回は転職活動のリアルを知るべく、大手企業の人事部にて約1万人を面接してきた経験もあるキャリアアドバイザーの佐藤さん(仮名)に話を聞いてみた。
佐藤さんによると、「基本的には履歴書のフォーマットはどれでもOK」とのこと。「JIS規格でなければならない」といった決まりはないそうだ。
大事なのはフォーマットよりも“内容”なのである。
「強いて言うならば……」と教えていただいた、転職希望者の履歴書で気になるポイントは以下のとおりだ。
履歴書を完璧に作りたいという人はチェックしてほしい。
履歴書のフォーマット選びで注意すべきポイント
- 保護者欄のないものを選ぶ
- 転職サイトのロゴなどが入っていない白紙のものを選ぶ
- 転職エージェントや求人サイトで配布されているフォーマットでもOK。JIS規格にこだわる必要はない
「JIS規格の履歴書」とは何か?
履歴書のフォーマットについて調べると出てくる「JIS規格」。
聞いたことはあるけど意味は知らない、という人も多いのではないだろうか。
JIS規格:「Japanese Industrial Standards」の略称
JIS規格とは、「Japanese Industrial Standards」の略称のこと。日本語でいうと「日本工業規格」のことである。
つまり、JIS規格の履歴書は「日本において定められた履歴書の工業規格=国で統一された履歴書のフォーマット」なのだ。
先に書いた履歴書のフォーマット選びで注意すべきポイントをクリアしていることが、転職活動においてJIS規格の履歴書が普及している理由の一つかもしれない。
「どのフォーマットで履歴書を書けばいいかわからない!」と悩んでいる人は、JIS規格の履歴書フォーマットをダウンロードするのがおすすめだ。
JIS規格・履歴書の特徴
- 志望動機、特技の項目が一つにまとまっている
- 保護者の氏名欄がない
【タイプ別】自分に合う履歴書フォーマットの選び方
履歴書フォーマットは選考に関係しないと述べたが、「自分にとっての正解フォーマットが欲しい」という人もいるかもしれない。
最後に、自分に合う履歴書フォーマットの選び方をタイプ別に紹介していく。
【職歴が多い人向け】おすすめの履歴書フォーマット
転職や異動の回数が多い人は、職歴記入欄が多いタイプの履歴書フォーマットがおすすめ。
志望動機、特技、好きな学科、アピールポイントを書く欄が一つにまとまっているフォーマットであるため、アピールしたいものに絞って書くことができる。
【新卒・第二新卒向け】おすすめの履歴書フォーマット
第二新卒やキャリアが浅い人には職歴記入欄が少なく、他のアピール欄が多いタイプがおすすめ。
職歴記入欄が少ないフォーマットは、志望動機や趣味、特技、スポーツ・文化活動などの記入欄が大きく設けられている場合が多い。
フォーマットによっては、長所・短所、健康状態などの記入欄になっていることもある。
PCでフォーマットをダウンロードする場合には、自分がアピールしたい項目欄だけにカスタマイズするのもいいだろう。
【学生向け】おすすめの履歴書フォーマット
学生や未成年の人がアルバイト、就職活動をする場合には、保護者の氏名を記載する履歴書フォーマットがおすすめ。
未成年者が応募してきた際に保護者欄が未記入orないという場合、採用後に両親からハンコとサインをもらうことになる。
二度手間を避けるためにも、最初から保護者欄のある履歴書フフォーマットを選ぼう。
履歴書のフォーマットに焦点を当てて紹介してきた。
新卒の就職活動では大学名が入った指定の履歴書などを用いる場合があるが、転職活動やアルバイト求人への応募ではフォーマットは自由である。
アピールしたいポイントに合ったフォーマットで履歴書を作成してほしい。
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