ホリエモンこと堀江貴文が自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。
『堀江貴文のQ&A「ICOは覚悟が必要!!」〜vol.969〜』では、ホリエモンがブロックチェーンSNSを運営するALIS代表の安昌浩氏をゲストに招いて「ICOを始める前に覚悟するべきこと」を語った。
今回取り上げたのは「まだ認知のないクリエイターと応援したい人向けのプラットフォームサービスを作っています。最近メディアにも出たPatreonに近いです。違いはクリエイターとファンのコミュニティ性をもっと強くしていること(サロンのような感覚)と、マネタイズを投げ銭スタイルにしている点です。
とりあえずいろんなサービスの良いところをパクってみました。このサービスへのご意見、改善点を教えていただきたいです」という質問。
必要なのは「資金力」と「技術力」
ホリエモンは「『VALU』とかがある中で勝負に行くのは、それなりの資金力とマーケティングパワーが必要だと思うけど?」と回答。
相当な「資金力」と「技術力」だそうだ。ホリエモン曰く、「株式会社VALUの経営陣はセキュリティにすごく気を使っている」。セキュリティホールが発覚すると、クラッカーによって莫大なお金が取られてしまうこともあるからだ。
自身がICOで資金調達を実現した、ALIS代表の安昌浩氏は「ベンチャーでありながらも最高レベルのセキュリティが求められる」とコメント。不正を働く人の持つ技術力はすごく高い。つまり、仮想通貨を取り扱う企業は常にセキュリティを気にしなければならない。
ベンチャーキャピタルとの違い
ゲストの安氏は「なんでVC(ベンチャーキャピタル)を調達先に選ばなかったの?」という質問を度々受けるそうだ。「まったく違うレイヤーで、たくさんの投資家を抱える感覚」と安氏は説明した。
リターンを生む責任が生じるため、「バグで資金をすべて盗まれた、は話にならない。慎重に動かないと、痛い目に合うと思います」と安氏。
ホリエモンによると、悪意があろうとなかろうと、お金が抜かれた場合、捜査当局は逮捕する方針を見せるそうだ。ICOで資金調達をした人には、様々な法的責任を負わなければならない。
特に難しいのが「税金問題」である。
安昌浩氏「ICOは売り上げとして計上される」
「日本ではICOで集めたお金は売り上げとして計上する」と安氏は語る。コストにはよるが、大体30%を税金に納めなければならないそうだ。
捜査当局が法律違反としてまず突くとしたら「脱税」。だからこそ、「こういうサービスをする場合、セキュリティは強固にすべき」とホリエモンは指摘する。
それなりの技術力、そして税金をきちんと納めることが肝要なのだ。こういったICOの「闇」を伝えつつも、「いい面もある」と安氏は考える。
安昌浩「ICOには熱狂的ファンを獲得できる側面も」
ベンチャー企業が最も欲しているユーザーは、熱狂的ファンだ。安氏によると、ICOの投資家は拡散など、サービスを強く応援してくれる方々が多いらしい。
しかし前述のとおり、投資をしてもらうということは、様々な責任が生じる。そのため、ICOを始めたいなら、プロダクトはもちろん、セキュリティへの自信が必要だ、と安氏は締めた。
ホリエモンとゲストの安昌浩氏が「ICOを始める前に覚悟するべきこと」について語った『堀江貴文のQ&A「ICOは覚悟が必要!!」〜vol.969〜』。動画の視聴はコチラからどうぞ!
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