転職活動は、自分のキャリアと条件によって難易度は様々である。転職で失敗してしまう人も多いだろう。
今回は、転職活動に失敗しないためのポイントを紹介する。
転職失敗を防ぐ!転職前におさえておきたいこと
転職活動の失敗要因①:「転職理由」
転職活動の失敗要因となりうるのが「転職のタイミング」と「転職理由」である。
「今の職場に不満がある」「今の仕事は自分に向いていない」などというネガティブな思考で転職を考えてはいないだろうか?
転職を希望する背景には、多かれ少なかれ不満があるのは確かだ。満足している職場で働いていれば転職を考えないだろう。
しかし、ネガティブな理由だけで転職活動を始めてしまうと、仮に転職できたとしても再び不満が溜まり、転職を繰り返す……というループに陥ってしまう恐れがある。
ネガティブな理由はあってもいいが、「どんな環境で働けば、いきいきと仕事ができるのか」を考え、ポジティブ思考で転職活動をしよう。
転職活動の失敗要因②:「転職のタイミング」
また、タイミングを考えずに転職活動を始めてしまうと求人数が少なかったり、市場価値が高い年齢での転職を逃してしまったりする。
折を見て転職活動を始めた人と比較すると、自分に合う企業と出会えるチャンスが限られてしまうのだ。
転職のベストタイミングとは?
企業がキャリア採用をする理由は、会社の即戦力になる、または会社経営のプラスになる人材が欲しいからだ。もちろん、前職で実績を積めたかどうかも見極めている。
そのため、会社経営のプラスにならない、即戦力となるスキルもない、実績もない……となると、採用には至らなくなってしまう。
今の職場で目標としていたことが達成した、経験が自信になったというタイミングが最も転職に適しているのだ。
また、3年以上の勤務経験が一つの目安になっているため、逃げるような形で転職を考えている人は冷静に次の職場で何ができるのかを考えることをおすすめする。
転職活動中に多い失敗例
転職活動中に多い失敗例①:予想以上に長引いてしまい、予算がつきてしまった
転職活動は、仕事を続けながら行う人が多いだろう。
時間をかけすぎてしまうと、準備していた予算以上に費用がかかったり、精神的に疲れてしまったりなどという理由で中止せざるおえないこともしばしばである。
転職を開始する前に転職費用や期間について、転職エージェントや転職経験者に相談しながら計画を立てよう。
転職活動中に多い失敗例②:どの会社も行きたい会社に思えて、選べない
転職活動では、今の会社よりも条件のいい会社を前提に調べるため、少しでもいい点が見つかるといい会社だと思ってしまうことが多い。
見ていくうちに本来の転職理由が薄れて、どの会社も「行きたい」と思ってしまい、結果として企業選びに時間がかかってしまうのだ。
しかし、転職した企業には、少なくとも3年以上は勤務するイメージを持っておいたほうがいい。
簡単には辞められないため、この先働ける環境であるかどうかを慎重に選ぶ必要がある。その際に大事になってくるのが「転職理由」だ。
転職理由がぶれないように、転職したい思ったきっかけや理由を忘れないようにしよう。
転職活動中に多い失敗例③:退職交渉がうまくいかない
転職先が決定しても、退職するタイミングや引き継ぎができず、無念にも採用を断らなければならない事態が発生するというトラブルも起こりうる。
転職活動を始める前に、退職のタイミングを考えておくことは必要不可欠だ。また転職活動をしていることは公にせず行うことが望ましい。
基本的に退職届けは最低2週間前といわれているが、自分の抱えている案件などの引き継ぎに要する期間を見越した上で上司に伝えるべきだ。
転職活動中に多い失敗例
- 予想以上に転職活動が長引いてしまい、貯金がつきてしまった
- どの会社も行きたい会社に思えて、選べない
- 退職交渉がうまくいかない
転職後に多い!転職後によくある失敗パターン3つ
転職後に多い失敗例①:他分野に挑戦してみたが、想像以上にきつい
転職後に多い失敗例の1つ目が「他分野に挑戦してみたが、想像以上にきつい」ということ。
前職とは全く違う分野に転職したが、やり方や内容があまりにも想像と違い、仕事のキツさに後悔する人も少なくない。
当たり前のことだが、他分野への挑戦は新卒入社した新入社員と同じようなものだ。
しかし、採用側は中途ということもあり、新入社員に求められること以上のタスクを振ってくるだろう。
転職する前から覚悟をしている人は多いが、コミュニケーション一つとっても全くやり方が違うことを意識して、新入社員以上の働きを心がける必要がある。
そこまでして未経験の職種・業種へ転職をするべきかは、その分野に関わる人に相談をするのがベストだろう。
転職後に多い失敗例②:周囲になじめない
転職後に多い失敗例の2つ目が「周囲になじめない」ということ。
転職活動をしていく中で、面接などを通して伝わりにくい点が「職場の人や雰囲気」である。
実績やスキルベースで進めていくために転職した後、職場の雰囲気に慣れずに本来の能力を発揮できないというケースもある。
職場の人間関係や風土は、すぐには自分の思い通りに変えることができない。職場の環境のせいにするのではなく、企業に馴染めるように努力することを忘れないようにしよう。
自ら周囲に溶け込めるように努力することも忘れてならないのだ。
また、中途入社にありがちなのが、前職のルールを自ら持ちこんでしまって、うまくコミュニケーションがとれないということ。
どんなに前職でキャリアを積んでいても、新参者として会社に入っていることを頭の片隅において働こう。
転職後に多い失敗例③:自分のやりたいことではなかった
転職後に多い失敗例の3つ目が「自分のやりたいことではなかった」ということ。
転職してみたものの、実際にイメージしていた仕事内容や待遇と全く違っていたという事態もありうる。
採用する側も、人材確保のためにポジティブな側面しか言わないことも多い。
採用担当者としっかりコミュニケーションをとって、具体的なレベルまで擦り合わせて転職を決めるという慎重さも大切だ。
転職後に多い失敗例
- 他分野に挑戦してみたが、想像以上にきつい
- 周囲になじめない
- 自分のやりたいことではなかった
転職活動に失敗する人に多い特徴3つ
転職活動中と転職後の失敗例をみてきたが、失敗する人に多い特徴も見ていこう。
一つでも当てはまると要注意だ。
転職に失敗する人の特徴①:選り好みしすぎている
転職に失敗する人の特徴1つ目が「選り好みしすぎている」。
転職活動で現職よりも良い条件、やりたい仕事を見つけようとする場合、少しでも気にくわない点があると、興味のある企業が選べずにどんどんハードルが上がっていくことも多い。
選り好みしすぎるといつまで経っても転職先を決められず、結局何も決まらなくなってしまうこともある。
最低条件も視野に入れ、転職活動をしていくことも大切だと覚えておこう。
転職に失敗する人の特徴②:単純に能力が伴っていない
転職に失敗する人の特徴2つ目が「単純に能力が伴っていない」。
転職活動でポイントとなるのが自己PRだ。自分を良く見せようと過大評価をしたり、きちんとして分析ができずに面接にのぞむと大抵失敗する。
中途採用を行う採用者側も、長年のプロだ。新卒の採用とは訳が違うので、明確にできる実績の元自分をPRしよう。
逆に言えば、やはり前職ではしっかりと実績やスキルを身につける必要があり、誇りを持って自分の実績を語れる段階が転職を成功させるベストなタイミングと言える。
転職に失敗する人の特徴③:情報収集が足りない
転職に失敗する人の特徴3つ目が「情報収集が足りない」。
現職の経験から、他の会社の内情も想像できるから詳細に調べなくても大丈夫だと思っていると危険だ。
同じ分野の会社でも、会社一つ変わればやり方も風土も身につくスキルも全く違うものだ。
しっかりと情報収集もせずに自分の経験だけで転職にのぞむと痛い目に合う。
転職に失敗する人の特徴
- 会社を選り好みすぎている
- 単純に能力が伴っておらず、自分を過大評価してしまっている
- 転職先の情報収集が足りない
転職の失敗を防ぐためのポイント
以上の転職の失敗例と失敗する人の特徴から転職の失敗を防ぐための5つのポイントを以下挙げる。
転職に失敗しないための5つのポイント
- 転職の条件として譲れない点を明確にしておく
- 現在いる会社の待遇をしっかり確認し、不満点を明らかにしておく
- 職種だけでなく、社内の雰囲気や規模感も確認する
- 謙虚な姿勢で、冷静な視点をもつ
- キャリアを考え、転職後は3年以上は籍をおく覚悟でいる
転職をする前は転職活動の軸がぶれないように、転職する理由や現段階での自分の条件を整理し、最低でもクリアしたい条件を明確にすることが何よりも大切だ。
転職活動中は、面接でしっかりと自分の強みを見せつつも、自分を過信せず常に冷静な視点をもつことが重要だ。
また、転職後、3年以上は勤務する覚悟で転職に望もう。
転職は、現段階よりもスキルアップしたり、新たな生きがいを持てるチャンスでもあるが、今のキャリアを全て失ってしまうほどのリスクも伴っている。
転職に失敗しない為にも、転職に多い失敗や特徴を踏まえて慎重に行おう。
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