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電子書籍が浸透しない理由は「日本人の性質」だった?Amazonのマネタイズテクニックをホリエモンが解説

森澤

2018/07/24(最終更新日:2018/07/24)


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 ホリエモンこと堀江貴文が自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。

『堀江貴文のQ&A「Amazonのマネタイズテクニック!?」〜vol.964〜』では、ホリエモンとゲストのサイバーコネクトツー代表取締役、松山洋氏が電子書籍について語った。

 今回取り上げたのは「電子書籍についての質問です。Kindleが発売されてから10年ほど経ちますが思いのほか、電子書籍は浸透していないように感じます。私も未だに紙の本を購入することが多いです。

 理由は電子書籍より中古の方が安いからです。本は情報と割り切れば中古で良いし、さらに読了した後売ってしまえば実出費はさらに少なくなります。

 例えば、新品で1800円の本を1600円で買い、それを300円で売れば、3割引きで買うのと同じです。新刊も2カ月もすれば古本が出回り、本は速報性を期待する媒体ではないのでそれで十分です。一方、電子書籍には二次流通市場がなく、購入者が行使できる所有権は制限されます。

 加えて、紙の本は、ブクマなどのフリマアプリの登場で、二次流通市場がさらに充実しています。こうしたことを踏まえると、電子書籍は二次流通市場がない分、今よりさらに価格を下げない限り、これ以上の普及は望めないと思うのですが、いかがでしょうか?」という質問。

ホリエモン「電子書籍市場は劇的に伸びている」

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 ホリエモンは「んー。漫画とかの市場が劇的に伸びていますね。海外にも進出しやすいし。紙の本のマーケットは積ん読マーケットが大半という印象ですが……」と回答。

「日本において本の売上の半分以上は(本棚に並べることによる)インテリアピールのためにできているということがわかりました」とホリエモンは発表した。理由はFlierという要約サービスのヒットにある。

 要約サービスのニーズは「要約サイトを読んで実物は本棚に並べる層」にある。つまり、要約サービスを利用して本を読んだと言い張り「インテリアピール」したい層だ。逆に「漫画はかなりの割合で電子化がされている」とホリエモンは指摘した。これは、本棚に並べてもインテリアピールにならない。

海外で電子書籍の需要が伸びる理由

 ホリエモンは海外で電子書籍が流行る理由を以下のように説明した。

 日本では、書店にせよ何にせよ、「店舗」が密接している。実店舗でモノを購入することが、実に簡単なのだ。しかし、電子書籍は書籍と違ってどこにいても入手可能。加えて、本を数冊持ち歩くよりも断然軽い。そのような実用性から「アメリカではKindleがめちゃくちゃ流行っている」とホリエモンは語った。

Amazonのマネタイズテクニック

 電子書籍は再販価格維持制度が適用されないため、価格設定が自由。キャンペーン時のKindle本の価格は、Amazonによって操られる。

 つまり、自分の著作が0円セールや100円セールになる直前に、その告知を受ける場合もあるのだ。安価で売られると、類似本の販促につながる。

 ホリエモンはこのような経験から、Amazonのマネタイズテクニックを紐解いた。


モノの電子化は書籍だけの話ではない

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 電子化はなにも書籍に限った話ではない。ゲーム業界に身を置いている松山洋氏によれば、「ゲームの世界もダウンロード販売が増えている」そうだ。

 Valve社が運営するポータルサイト「Steam」では、PCゲームのオンライン販売が盛んに行われている。キャンペーン価格の設定などは、Valve社が決めているようだ日々、世界の電子化は進んでいる。こだわりを持ち、あえて物質を選ぶのなら結構だが、そうでない人は今一度考え直してはいかがだろうか。

 ホリエモンとゲストの松山洋氏が電子書籍について語った『堀江貴文のQ&A「Amazonのマネタイズテクニック!?」〜vol.964〜』。動画の視聴はコチラからどうぞ!


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