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【仕事したくない人への処方箋】3割の若者が抱く悩み「仕事したくない」の対処法5つ

U-NOTE編集部

2018/08/20(最終更新日:2018/08/20)


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 「仕事したくない」と一度でも思ってしまうと、その思考ループから簡単に抜け出せないもの。

 今回は「仕事したくない。仕事がつまらない、辞めたい」という人に知ってほしい事実と簡単に試せる対処法を紹介していきたい。

「仕事したくない」「できれば働きたくない」という人が大半を占める

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 「仕事したくない」「できれば働きたくない」という、一見するとネガティブな感情。

 「仕事したくない」と考え出すと、自分は社会不適合者なのではないか?などの疑念が頭をよぎるかもしれない。

 しかし、「仕事したくない」「できれば働きたくない」など、仕事に対して後ろ向きな考えを持つ人は決してあなただけではないのだ。

若者の約3割が「できれば働きたくない」と回答

 電通総研が2015年に行った「若者×働く」調査(週3日以上働く18〜29歳の男女 3,000名)では、働くことへの意識に関する質問に対し、約3割の人が「できれば働きたくない(28.7%)」と回答している。

 一方で、18〜29歳の約4割の人は「働くのは当たり前だと思う(39.1%)」と回答。

 つまり、一定数の若者は“働くのは当たり前”という思いとは裏腹に、「できれば働きたくない」という相反する感情を持っているのだ。

若者の働く目的は「生活の安定」

 では、「できれば働きたくない」という感情を抱く若者たちは、何を目的に働くのだろうか?

 先程の調査では、18〜29歳の若者に“働く目的”についても質問している。上位の回答の以下の通りである。

18〜29歳の「働く目的」とは?

  • 安定した収入のため(69.3%)
  • 趣味や遊びに使うお金を稼ぐため(36.5%)
  • 将来(就労期間中)の生活資金のため(30.5%)

 これらの回答結果から多くの若者にとって“労働”は、生活の安定が目的となっていることがわかる。

 また、「仕事はお金のためと割り切りたい(40.4%)」という回答もあることから、多くの若者が仕事に対して消極的なマインドを抱いているといえよう。

 一定数の若者にとっての労働とは、生活を安定させるための資金、プライベートなことに使う資金を稼ぐための行為に過ぎないのだ。

1つの会社でずっと働いていたいという意識は低い

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 会社・仕事選びの点では「できるだけ安定した会社で働きたい(37.1%)」という人が約4割

 大手志向・安定志向な一面が見られる結果であるが、「1つの企業でずっと働いていたいと思う(17.3%)」と回答した人は2割にも満たない。

 大手志向・安定志向ながら、転職意欲は高い傾向にあるようだ。

 なお、女性にクローズアップして会社・仕事選びの価値観を見てみると、18〜29歳の女性の4割以上が「できるだけ安定した会社で働きたい」と回答している。

 どうやら安定した企業で働きたいという傾向は、女性のほうが強いようだ。

「理想」と「現実」で異なる働き方

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 昨今「働き方改革」という言葉がニュースやメディア、政治の話にて出てくるが、多くの若者はどういった働き方をしているのだろうか。

 現在の働き方についての質問に対しては、「会社や職場から与えられた目標を堅実にこなすために働く(21.1%)」という回答が目立った。

 会社・仕事選びにおいて大手志向・安定志向な面が見られた若者たちだが、やってみたいと思う働き方では以下のように回答している。

・「会社に所属しながら、在宅勤務など、自宅で仕事をする(19.7%)」

・「働き手の事情に応じて、勤務時間を選べる環境で働く(16.4%)」

 一部の大手企業では働き方改革が進み、リモートワークやフレックスタイム制などの制度が設けられているが、安定している大企業では在宅勤務を許可していない日本企業も多い。

 柔軟な働き方が理想だが、現実的には「安定性」に重きを置いて企業・仕事選びをするという、若者の二律背反的な思考が見られる。

「仕事したくない」と思わなくなる労働環境とは?

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 「できれば仕事したくない、働きたくない」と考える若者が一定数いることは理解してもらえただろう。

 「仕事したくない」という考えを持っている人は、あなた1人ではないのだ。

 とはいえ、「仕事したくない」と考えている人がいる一方で、そう考えていない人もいるというのが事実である。

 どんな労働環境であれば「仕事したくない」と思わなくなるのだろうか?

「仕事への満足度が高い労働環境」の特徴

「仕事への満足度が高い労働環境」を作り出す要因3つ

  • 労働時間が短い
  • 仕事内容に対して「おもしろい、社会の役に立つ」と感じている
  • 職場の同僚と良好な関係を築けている

 上記は「パートタイム労働者の仕事の満足度をめぐる統計的分析」にて推定された、日本フルタイム労働者の仕事の満足度を規定する要因である。

 労働時間については、短ければ短いほど仕事の満足度が高いという結果になった。

 その他にも仕事内容、職場の人間関係も仕事の満足度に影響を及ぼしているようである。

 ちなみに、仕事への満足度が高い労働環境を実現するためには、これらの要因すべてを満たしている必要はない。仕事への満足度を規定する要因は、仕事においてどの要因を最重要視するかによって異なるのだ。

 「仕事したくない」と感じている人は、仕事への満足度を感じる要因はどれなのかを考えてみてほしい。

 自分のワークスタイルに合わない労働環境であれば、転職や異動などを考えてみるのも一つの手段である。

結婚している人ほど仕事の満足度が高くなる可能性がある

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 仕事の満足度向上に寄与する要因として、企業・会社に依存しないものもある。「配偶者の有無」だ。

 先程も参考にした論文「パートタイム労働者の仕事の満足度をめぐる統計的分析」では、配偶者の有無が仕事の満足度向上にもたらす影響について下記のように記されている。

フルタイム労働者の配偶者の方が仕事に就いていない人が多い。よって、家計を支えていることの充実感・喜びがフルタイム労働者の方が大きく、結婚していることが満足度にプラスに働いているのかもしれない

出典:職業意識と労働者行動の比較分析 - SSJDA - 東京大学

 いささか論理的ではないが、「家計を支えている充実感・喜び」が仕事の満足度の要因になっている可能性は捨てきれない

 「家族のために働く」ということが自分の幸せに繋がるのであれば、配偶者の有無などは重要な要素かもしれないのだ。

フルタイムとパートタイムで異なる「労働」に対するの考え方

 「仕事への満足度」という話からは脱線するが、「パートタイム労働者の仕事の満足度をめぐる統計的分析」において興味深い考察がある。

 フルタイムとパートタイムでは「労働」に対する考え方が異なるという話だ。

日本のパートは労働を生活に必要な物資を得る手段として捉えていると考えられる。一方、フルタイムはおもしろい仕事・社会に役に立つ仕事に就いており、同僚間の関係が良い職場にいるほど満足度が高くなる。つまり、フルタイム労働者は労働を個人の能力をより発展させる機会として捉えていると同時に、個人の持つ能力や責任を発揮して社会貢献をする場として捉え、かつ社会とのつながり・きずなを労働から得ようとしているのであろう。

出典:職業意識と労働者行動の比較分析 - SSJDA - 東京大学

 上記の引用部分をまとめると、論者はフルタイムとパートタイムの労働に対する考え方について次のように考察している。

フルタイム・パートタイムの「労働」に対する考え方

  • フルタイム
    ・個人の能力をより発展させる機会
    ・個人の持つ能力や責任を発揮して社会貢献をする場
    ・社会とのつながり、きずなを得る機会
  • パートタイム
    ・生活に必要な物資を得る手段

 「仕事したくない」と考えているフルタイム正社員は、上記の要件を満たしていない恐れがあるかもしれない。

「仕事したくない」思考サイクルから抜け出せない人への処方箋

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 「仕事したくない」という思考サイクルにハマってしまうと、なかなか抜け出せなくなるものだ。

 そこで本記事では「仕事したくない」思考サイクルから抜け出せない人に向けて、5つの処方箋を提案したい。

処方箋①:お気に入りの場所で「仕事したくない」と感じる原因を書き出す

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 仕事したくない人に贈る1つ目の処方箋は「お気に入りの場所で"仕事したくない”と感じる原因を書き出す」ということ。

 よくある対処法だが、重要なのが「お気に入りの場所で書き出す」という点だ。

 自分の部屋が落ち着くという人であれば自室で考えるのもいいが、当てはまらない人はお気に入りのカフェや公園、河川敷など、自分が好きなところで考えてみると良い。

 ネガティブな気持ちになりにくいところで考え事をするのがポイントだ。

 「仕事したくない」と感じる原因を書き出した後は、リストアップした内容を「自分の考え方を変えれば解決すること」「自分の考え方を変えても解決しないこと」の2つに分けてみよう。

 解決しないことが多いのであれば、転職・異動といった手段を考えることをおすすめしたい。

処方箋②:「仕事」が手段ではなく目的になっていないかを考える

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 仕事したくない人に贈る2つ目の処方箋は「“仕事”が手段ではなく目的になっていないかを考える」ということ。

 人の考え方によって異なるが、人生において仕事は「目的」ではなく「手段」である。「仕事のために生きる」のではないと考えてもらっていい。

 もしも「仕事のために生きる」という手段の目的化が起きていたら、自分が何の手段として「仕事」をするのかを考えてみよう

 「生きるための手段」「自己実現のための手段」「夢を叶えるための手段」など、答えは人それぞれだ。

 仕事とは何のための手段なのか、改めて考えてみてほしい。仕事つまらないという思考サイクルから抜け出すきっかけになるかもしれない。

処方箋③:働き方を考えさせられる「本」を読む・「映画」を観る

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出典:amzn.to

 仕事したくない人に贈る3つ目の処方箋は「働き方を考えさせられる本を読む、映画を観る」ということ。

 ライトな気持ちで試せる処方箋であるが、本や映画で「仕事したくない」という考えが解消されることも十分にある。

 仕事したくないという人に贈る、U-NOTE編集部イチオシの本と映画は以下の通りだ。

働き方を考えさせられるおすすめの映画7選

  • 『プラダを着た悪魔』

    ・厳しい上司、理不尽な上司に悩む人におすすめの映画
  • 『マイ・インターン』

    ・職場に居場所がない、活躍するシーンがないと感じている人におすすめの映画
  • 『イエスマン “YES”は人生のパスワード』

    ・「変わりたい」と願っている人、言い訳がましい性格の人、恋愛も友だち付き合いもうまくいかない人におすすめの映画
  • 『LIFE!』

    ・現状を抜け出したい人、仕事に追われている人におすすめの映画
  • 『いまを生きる』

    ・社会のルールに嫌気が差している人、流されるまま生きることに疑問を感じている人におすすめの映画
  • 『最高の人生の見つけ方』

    ・「人生」とは何か、「生きる意味」とは何か、と思い悩む人におすすめの映画
  • 『ショーシャンクの空に』

    ・社会人生活を“懲役40年”と捉えている人、生きる希望を見つけ出したい人におすすめの映画

働き方を考えさせられるおすすめの本3選

  • 『夢をかなえるゾウ』

    ・「何をやっても3日坊主」普通の会社員で“自分を変えたい”という人におすすめの本
  • 『ちょっと今から仕事やめてくる』

    ・社会人になって数年という若手社員におすすめの本
  • 『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』

    ・一度でも「会社を辞めるべきかどうか」を考えたことがある人におすすめの本

処方箋④:休暇をとる

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 仕事をしたくない人に贈る4つ目の処方箋は「長期休暇を取得する」ということ。

 休まずに仕事をしていると、ゆっくりと休養をとる暇もない。自分の将来や人生について考える時間や余裕もなくなってしまうものだ。

 連休と有給休暇を利用して長めに休みをとり、一人旅に出てみるなどして気分転換する時間と自分の人生を向き合う時間を作ろう。

 人生において“余白”も必要なのだ。

処方箋⑤:お試しで転職活動を始めてみる

 仕事したくない人に贈る5つ目の処方箋は「お試しで転職活動を始めてみる」ということ。

 本格的な転職活動ではなく、「試しで」というところがポイントだ。

 転職サイトに登録すると、他の企業を見たり、おすすめの求人情報が配信されたり、スカウトメールを受け取ったりなどすることができる。

 自分の市場価値を確かめることや他社の文化を見てみることは、キャリアプランの形成にも役立つため、決して損ではない。

 もしも時間があるのであれば、気になる企業にカジュアル面談を依頼してみることもおすすめだ。

 今いる会社だけがあなたの居場所ではない、ということ知れるはずだ。


  「仕事したくない」という人に知ってほしい知識、簡単に試せる対処法について紹介してきた。

 本記事で「仕事したくない」という気持ちを晴らす解決策を見つけてもらえたならば幸いだ。


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