新しい職場でよりよいスタートを切るためには、入社時の挨拶がとても大切です。うまく挨拶できるか不安な方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「入社時の挨拶やメールでの挨拶」について詳しく紹介します。たくさんの人前で話すことに緊張する方や、入社挨拶が不安な方は参考にしてください。
- 挨拶の基本ポイント
- 挨拶の例文を交えた、挨拶の書き方
- メールでの挨拶例文
入社の挨拶に取り入れるべき内容
入社挨拶は「簡潔に自己アピールすること」が重要です。とはいえ、メンバーとの交流をするきっかけになる内容は盛り込みたいもの。そこで、以下の3つのポイントを意識して構成しましょう。
- 「名前と前職」は最低限盛り込む
- 身近なものを挙げたり、趣味・特技・好きなものを盛り込み親しみを持ってもらえるようにする
- 「ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします」で締め丁寧な印象にする
入社挨拶・スピーチをする際に気をつけておきたいポイント
入社して第一印象を決めるのは、挨拶です。最初の挨拶で好印象を与えられることで、スムーズに会社に溶け込みやすくなるでしょう。
入社時の挨拶をする前には、何を話すのかシミレーションを行っておくと安心です。入社時の挨拶はどのようにしたらいいのでしょうか。挨拶の基本ポイントを確認してみましょう。
入社時の挨拶では、愛想のよさや、謙虚さを意識する
少しでも早く会社に馴染むためにも、先輩や上司に好印象を抱いてもらいたいですよね。挨拶をするときには、「愛想よく」「謙虚に」見えるようにすることがポイントです。
初めて会う人たちばかりの中で挨拶をするときには、緊張することが多いでしょう。緊張するとどうしても笑顔がなくなり、冷たい印象になってしまいがちです。緊張すると愛想がなく見えてしまうことを考慮し、意図的に笑顔を作ったり、謙虚な姿勢で挨拶したりするよう心がけましょう。
特に、いつも以上の笑顔を心がけ、人の目を見て話すようにすると愛想いい印象を与えられます。
全体に向けた入社挨拶だけでなく、積極的に挨拶にまわる
人間関係の構築で大切なことは「自分を知ってもらう努力をする」ことです。
初日は余裕を持った出勤をして、後から来た社員に積極的に話しかけてみましょう。
出勤時に軽くコミュニケーションを取っておくと、知っている人がいる心強さから、入社時の挨拶も少し楽にできます。
また、全体での入社挨拶の後にも、直属の上司や先輩には別に簡単な挨拶をするようにしましょう。
初日に不在で挨拶できなかった人には別途挨拶を行う
出張や、取引先へ直行している人がいるなど、挨拶をするときに社内にいない人がいる可能性もあります。初日にいなかった人には、別日に挨拶をすると好印象を与えられます。
特に、直属の上司や先輩が不在だった場合には、絶対に挨拶をかかさないようにしましょう。
あまりにも仕事に関係がない人には、挨拶をしなくてもいい場合があります。しかし、入社してすぐに相手が仕事に関係があるか否かはわからないもの。相手が休んでいたことがわかったなら、挨拶をするほうがベターです。
挨拶は簡潔に1分程度でまとめ、はっきりと話す
入社挨拶は自分を知ってもらうためのアピールの場とはいえ、長々と話してはいけません。
過度なパフォーマンスをしてインパクトを残そうとすると、かえって逆効果になることもあります。全員の貴重な時間をいただいているので、30秒〜1分程度に簡潔にまとめた挨拶ができるといいでしょう。
全体での入社挨拶用と、部署での入社挨拶用のふたつを考えていると、直前になって慌てなくてよくなります。
入社挨拶は、自分のことを少しでも知ってもらうことが大事です。はっきりと聞き取りやすい声で話しましょう。特に社員が多い場合は、遠くにいる人にも聞き取りやすいように大きな声で挨拶するようにしてください。
入社初日の挨拶は身だしなみも気を付ける
挨拶では話す内容はもちろんですが、「身だしなみ」も大切です。
「メラビアンの法則」によれば、話し手がなんらかのメッセージを発信する際、聞き手が重視する情報のうちの55%が「視覚情報」だとされています。
あくまで解釈の一例ではありますが、この法則から、入社挨拶をする際は話す内容だけではなく、身だしなみを整えることも重要だといえます。
入社日に出社をしたら、スーツやシャツ、靴や髪型などは最低限チェックしておきましょう。
また、前述したとおり、笑顔でいることはとても大切です。自分の挨拶のときだけではなく、他の人の挨拶の際も、少し微笑んでいると、いい印象を与えられます。
【例文】入社挨拶のポイントを押させた文例
これまで紹介したポイントを押さえて、例文の挨拶をチェックしましょう。
これから自己紹介を考える方は、例文を自分なりにアレンジしてみてくださいね。
【例文】入社挨拶1
本日よりこちらの部署に配属になりました、◯◯と申します。
◯◯大学出身で◯◯に住んでいたので、こちらに引っ越しをして新しい生活が始まることにドキドキしています。ぜひおすすめのお店やスポットなど教えていただけると嬉しいです。
1日でも早く戦力になるように、頑張りたいと思います。
至らない点があるかと思いますが、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
【例文】入社挨拶2
本日よりお世話になります、◯◯です。
これまでは、株式会社XXにてシステム開発に従事しておりましたが、この度縁あって◯◯(会社名)で働くこととなりました。
お酒を飲むことが大好きなので、誘っていただけるとうれしいです。
1日でも早く皆さんのお役に立てるように努力いたしますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
【例文】入社挨拶3
おはようございます。◯◯と申します。
XX歳で、東京都出身です。現在は◯◯のほうに住んでいます。
前職では営業職をしておりましたが、ご縁がありましてこちらに入社させていただくことになりました。
趣味はスポーツ観戦で、週末は試合を見に行くことが多いです。同じ趣味の方がいらっしゃいましたらぜひお声をかけてください。
1日でも早く仕事に慣れ、戦力として活躍できるよう頑張ってまいりますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
入社挨拶メールの3つのポイント
これまでは対面で挨拶をするときのポイントを紹介しましたが、直接挨拶が叶わずメールで挨拶することもあるでしょう。
次は、メールで入社挨拶をするときのポイントをご紹介します。
1.挨拶メールは入社した初日に送信するように準備しておく
入社初日に挨拶メールを送るシーンは多いもの。挨拶メールは、入社した初日にすぐ送信できるよう文面を準備しておくことがおすすめです。
「どんな挨拶をしたらいいのかな……」と文面を考え込んでしまい、入社初日に送れないのは最悪です。まだ仕事もしていないのに、決断力に欠け、仕事ができないイメージがついてしまいます。それだけではなく、無礼であると思われることもあるでしょう。
入社時の挨拶メールは、すぐに送れるように文面を準備しておくと安心です。
携帯やパソコンに事前に挨拶メールを書いておいて、コピーしてそのまま送れるような状態にしておくことをおすすめします。
2.自己紹介や、仕事への意気込みは必ず含める
メールは、面と向かったコミュニケーションと違って相手の手元に残るものです。
細部まで内容を吟味されても問題ないように、しっかりと文面を考えましょう。
挨拶メールで確実に含める情報は、名前と仕事への意気込みです。
仕事への意気込みは忘れがちですが、謙虚な気持ちで「戦力として活躍できるよう頑張ってまいりますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」など意気込みが伝わるような一言を添えて好印象を与えましょう。
3.入社挨拶のメールは長すぎず、500文字程度を心がける
挨拶メールを送る際は、文章が長くなりすぎないことを意識し、500文字程度で簡潔にまとめましょう。
また、挨拶メールを送っただけで満足せず、後日直接挨拶をするのが鉄則です。
もし、転職した後なら、新しい会社だけではなく、前職の取引先やお世話になった方に対しても欠かさずメールを送りましょう。
同業界だと特に、前職の会社や取引先にもお世話になることもあります。なるべく良好な関係を作ることを心がけましょう。
関連記事:【例文あり】初めての相手・取引先にメールを送るときのポイントと書き方
【シーン別】入社挨拶メールの例文
以下では、シーン別に入社挨拶メールの例文をご紹介します。
新しい会社の同僚に向けて入社の挨拶をする場合
◯◯さん
ご不在でしたのでメールで失礼いたします。
本日◯月◯日より、中途採用で入社いたしました◯◯と申します。
◯◯課に配属されることになりました。
前職では◯◯として、◯◯を主に担当しておりました。
前職と異なる職種でご迷惑をおかけすることがあるかと思いますが、いち早く戦力となれるよう尽力いたしますので、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
また、直接お会いしてご挨拶できますと幸いです。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
◯◯
前職でお世話になった人へ転職の報告をする場合
◯◯株式会社
営業部 ◯◯様
ご無沙汰しております。
元株式会社◯◯・営業部の◯◯です。
在勤中は仕事のみならず、私事においても大変お世話になりました。
また、退職にあたり、◯◯様には、身に余るほど丁寧なご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。
さて、私事ですが、◯月◯日より株式会社◯◯に入社いたしました。
新しい職場では◯◯分野への新事業展開に携わっており、
これまで以上に努力していく所存です。
新しい連絡先は以下でございます。
メールアドレス:◯◯◯
電話番号:◯◯◯
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
まずは取り急ぎ、メールにてご報告させていただきます。
◯◯
知っておきたい入社初日の流れ
入社当日は、新しいことばかりで緊張するもの。入社初日の流れを知っておくことで、先のことをイメージできるようになり緊張が和らぐかもしれません。以下の流れをチェックしておきましょう。
- 1.出社
- 2.入社の手続き:入社関連の書類にサイン・必要書類を提出
- 3.オリエンテーション:仕事内容の説明、研修
- 4.配属先への挨拶:入社の挨拶などを行なう
- 5.業務内容の確認
入社当日はこのような流れで進んでいくことが一般的です。社内全体に挨拶をするときは「新入社員から一言」などと声をかけてくれるので、上司や先輩からの指示があり次第、挨拶を行いましょう。
はじめましての挨拶で好印象を与えよう
- 面と向かった挨拶でもメールでの挨拶でも、長さを意識し簡潔に述べる
- 笑顔や目を見て話すなど愛想良く振る舞う
- 全体の挨拶のみでなく、個々の挨拶もしっかりする
新しい会社に慣れるためには、初日の挨拶で好印象を与えることは大切です。
新しい会社で気持ちのいいスタートを切るためにも、事前にどんな挨拶をするのか考えて、しっかりと準備をした上で入社初日を迎えてください。
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