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【レアニッポン】何かと話題の西郷隆盛のレアなクセ キーワード別AtoZ

雑誌『Begin』公式

2018/04/17(最終更新日:2018/04/17)

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人気の西郷どんですが、レアニッポンではちょっと視点を変えて、彼の奇妙なクセ(人間性)や、エピソードをAtoZのキーワードでお届けします。

え、日本人だったらAtoZじゃなくて五十音順だろって?それは西郷どんを取材すればするほど、彼は自分の生き方を貫いた“Rockな人”だったからですよ?

何かと話題の西郷隆盛のレアなクセ キーワード別AtoZ【A、C編】

Anger(アンガー/犬猿)同士の不思議な関係

西郷隆盛と島津久光といえば、犬猿に喩えられるほどの仲の悪さで知られている。ただ、それは西郷が久光に対しいわゆるツンデレ状態だったから、と解釈できなくもない。西郷はむろん島津家の家臣だが、主人の久光に対しはばかることなく小物扱いをしていたほどの嫌いようだったと伝えられている。

久光の前の藩主で、その英明さに当時の朝廷や幕府から期待をかけられていた島津斉彬、彼にとことん心酔し神を見るような目で見ていた西郷。

しかし、こと久光となると真逆の見方をしたのはなぜか?久光は西郷の活躍で時代をリードする雄藩の藩主になり、西郷は久光の活躍で幕末の中心人物へとせりあがっていく、持ちつ持たれつの仲にもかかわらず!有力な説は、西郷は「二君に仕えず(生涯で仕えるボスはひとりだけ)」を貫いたからというモノだが、だったらなぜ脱藩しなかったか疑問は残る。ゆえに、斉彬を意識し功を焦る久光がいじらしく素直になれなかったから、と解釈する向きもある。

“もう、久光くんなんて斉彬様に比べたらぜんぜん大したことないんだからねっ!”なんてね?

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ツンデレな家臣に悩む久光

Camouflage(カモフラージュ/欺く)な温泉

鹿児島は今でも県内いたるところで良質の湯が涌いている温泉天国だ。意外に思われるかもしれないが、史実ではキレイ好きだったといわれている西郷も、温泉巡りをよくしていたよう。しかし、西郷の温泉巡りは、薩摩領内で行っていた謀略行為を隠すカモフラージュであったという陰謀説がある!江戸から薩摩へ戻った西郷は薩摩領内各地に私学校(西南戦争のとき西郷軍の主力を輩出した学校)を創設。

また、西郷が最も足しげく通った日当山温泉(現在の霧島市に位置する)には薩摩藩の火薬庫があった。私学の教育ぶりの確認、火薬庫やそのほか軍事施設の状況把握といった視察目的を隠すため、西郷はのんびり湯の旅を装っていたと考えられている。ちなみに、日当山温泉の宿泊地は西郷が奄美大島で過ごした地名と同じ龍郷家という家。坂本龍馬とおりょう夫妻をこの地へ誘った西郷は湯けむりに紛れて何を企んでいたのだろうか。

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© Hiroshi Murakami / ForYourImages

取材・文/新田 哲嗣、タイトル・文中(月照)イラスト/田中 斉、文中(島津久光)イラスト/清水 萌子


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