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高円寺、アルコールコール。本場を想う味、タイ料理居酒屋「バーン・イサーン」

チャン・ワタシ

2018/03/23(最終更新日:2018/03/23)


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高円寺、アルコールコール。本場を想う味、タイ料理居酒屋「バーン・イサーン」 1番目の画像
シンハー、660円。

 パクチーを初めて食べたときのことをよく覚えている。

 中学生のとき、中国にホームステイすることになった。好奇心に制服着せたみたいな子供だったので、初めての海外に心が躍る。

 ホームステイ先は北京。いろんなものを食べた。北京ダックは皮だけじゃなくて身を食わせてほしいと思い、炒めものは全部なんか変な味がした。『パクチー』だ。

「テレビも無ェ ラジオも無ェ」までは行かないけども、電車もバスもそれほど走ってね無ェ!くらいの田舎者ではあったので、パクチーには馴染みがない。初めて食べた感想は「なんか不潔」だった。風味が不潔って最悪の感想である。

 それから月日が経ち、上京し、下北沢でタイ料理を食べた。最初はファッションとして受け入れたパクチーも、舌が慣れていつのまにか食べものとして好きになった。まぁそんなこんなで今では好物のひとつ。導入が長い。

 さて、ここでは高円寺の好きな場所を毎回ご紹介しています。下北沢さん、思わせぶってすみません。

 今回は、高円寺でタイ料理を食べたくなったら寄りたい「バーン・イサーン」に来ました。

タイ国屋台居酒屋「バーン・イサーン(BAAN-ESAN)」

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 高円寺駅南口のPAL商店街に入ってすぐ、駅から徒歩1分のところ。

 一時期、タイ料理しか口に入れたくないみたいな時期があった。そのとき、大変お世話になったのがこの「バーン・イサーン」です。

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お通しのえびせん。これだけでお酒が飲める。

 高円寺民は、カレーをはじめとするアジアン料理が好きだ。

 いくつかそういった店はあるのだけど、古着屋街の入り口にどんと構える「バーン・イサーン」はちょっと目立つ存在。昼間に通りかかっても、シンハーの瓶を傾ける姿がガラス越しに見えます。

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ソムタム、630円。

 ソムタムは、青パパイヤのサラダ。

 青パパイヤは、大根の密度をぎゅっとしたような感じの食べもの。たれはピリッと辛くて、甘酸っぱい。たまに口に入るピーナッツもまた良し。

 食べていて罪悪感がないのはタイ料理のいいところです。「バーン・イサーン」のソムタムはなかなかの大盛りですが、酸味と辛味で胃が元気になるような感じがするので、これは最初に注文します。

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パッブンファイデーン(空芯菜のガーリック炒め)、720円。

 空芯菜も外せない。なんとも言えないこのパキパキした食感は、空芯菜でしか味わえない。にんにくとオイルでさっと炒めてあり、パキパキと、葉のしんなりしたところと、どちらも美味。

 空芯菜炒めとか、ケバブとか、ピザとか、楽な話しか似合わない料理が好き。小難しい顔して、パキパキ食べる人は見たことがないし、悲しい顔してチーズびよーん!としている人も見たことがない。これらは本当に平和な食べものだと思う。

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ガイヤーン(タイ式焼き鳥)、680円。

 しっかり焼かれた鶏肉にナンプラーをつけていただく。パクチーも一緒に箸で掴んで食べます。

 パクチーが苦手、という人の気持ちはかなり理解している方ですが、今の私にはその皿の魅力を何倍にもあげてくれる存在であります。ガイヤーンは絶対パクチーと一緒に食べたい。

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 ちなみに「バーン・イサーン」の店員さんの接客はちょっぴりロックです。

 同じ日本人であれば「なんだよ~」と思っちゃうことも、国が違うと気にならない不思議。育ってきた環境が違うから、好き嫌いはイナメナイ。これを同じ国の人にももれなく思えたら幸せなんだけどな。

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 ランチのガパオ、カオマンガイ、グリーンカレーも最高。パッタイもなかなかです。

 どれも結構なボリュームなので、おなかを空かせてドカッと食べて、香辛料に元気をもらいましょう。

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 死ぬまでに一度は本場でタイ料理を食べてみたいと思うけども、私は飛行機が年々怖くなっている。今はよほどのことがないと乗れない。たぶんタイにも行けない気がします。

 でも、タイに行ったことのある友人が「バーン・イサーン」は本場の味に「どちらかというと近い」と言っていた。

 だからとってもおすすめです。ここは高円寺のタイです。

「バーン・イサーン(BAAN-ESAN)」
電話:03-3315-1005
住所:東京都杉並区高円寺南4-25-8 第2高円寺KSビル1F


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