ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。
『堀江貴文のQ&A「流行を掴むのはセンス」〜vol.935〜』では、ホリエモンがヤフオクなどの先行事業がある中でメルカリがヒットできた理由を語った。
今回取り上げたのは「メルカリが大成功しましたが、ヤフーや楽天のような大手ネット企業は、なぜ同様のサービスを開発できなかったのでしょうか。
あるいは、メルカリを初期段階で買収するなり、ビジネスモデルを徹底的にコピーするなりして、キャッチアップすることは不可能だったのでしょうか」という質問。
ホリエモン「事業をコピるのにもセンスがいるんだよ」
ホリエモンは「楽天は『フリル』を買収してるじゃん。結局、スマホシフトについていけなかったんだよ。それはやっぱりトップのセンスだよね。スマホを徹底的に使い倒していればそれに気づくけど、そうじゃないと直感的にわからない」と回答。
アメリカでも徐々に浸透し、世界累計で1億ダウンロードを突破したというメルカリ。しかし内容としてはシンプルなフリマアプリで、古くからこの業界に参入しているヤフーや楽天がなぜこのようなサービスを作れなかったのか、あるいは早期にメルカリを買収しなかったのかというのが、今回の質問だ。
これに対してホリエモンの回答は、一見同じサービスに見えるメルカリとヤフオクの間にはかなり大きな差があるというもの。例えばヤフオクはPC向けを基本としているので、スマホでの操作がかなり面倒だったが、その点メルカリは驚くほどストレスフリー。
こうした状況で、スマホユーザーがメルカリを選ぶのは至極当然。ホリエモンは「事業をコピるのだってセンスがいるんだよ」とコメントした。
ホリエモン「スマホを使い倒さないと、なぜメルカリが流行っているかわからないだろうね」
さらにホリエモンは、「スマホを使い倒していないと、さらに言えばメルカリを使っていないとメルカリが流行っている理由はわからないだろうね」と話す。
ヤフオクに比べてボタンをタップする回数まで徹底して設計されているメルカリに、ホリエモンチャンネルアシスタントの寺田有希氏も「使いやすさが全然違う」と素直にコメント。理屈はわからなくても、ちょっとしたUIの差は使用者の満足度を大きく左右するのだ。
またホリエモンは、ヤフーや楽天がスマホ時代の購買を理解していないとも話す。一例を挙げれば、最近ではファッションECの「バイマ」は商品を売りたい人と買いたい人をつなぐサービスだが、安価で購入できる分、稀に商品の中にイメージ写真と違う物が紛れ込むことがある。
若者はそうした物をメルカリに流すことで、安物買いのリスクを軽減しているのだ。こうした場合、一連の流れをスマホひとつでスムーズに行えるメルカリが人気を博すのは当然。ヤフオクは端的に言ってしまえば、こうした若者の購買の流れに乗ることができなかったのだ。
サービス内容は同じでも、単にスマホに移植するだけでスマホシフトが成功するわけではない。メルカリはサービス内容以上に、ユーザーのことを徹底的に考えた設計があったからこそヒットを記録できたのだ。
ホリエモンがメルカリの強さについて語った『堀江貴文のQ&A「流行を掴むのはセンス」〜vol.935〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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