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【書き起こし】ヴァージン社の創設者リチャード・ブランソンが語る「リーダーの絶対条件」

森澤

2018/02/27(最終更新日:2018/02/27)


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by UNclimatechange

 リーダーの絶対条件を問うと、多くの人は「責任感」や「決断力」などを挙げると思う。

 実際、コーチング研究所の2015年の調査「人々が考える優れたリーダーの特性」によると、日本では「責任感が強い」が一位、「人の話を聞く」が二位、そして三位が「決断力がある」だった。

 知る人ぞ知るイギリスの大企業、ヴァージン・グループの創設者であるリチャード・ブランソン氏の考えるリーダーの絶対条件は違う。今回は、ブランソン氏による「リーダーの絶対条件」を書き起こす。

 このインタビュー映像は、世界に新しいビジネスアイデアを提供する、WOBI社によるものである。

リーダーの絶対条件

ブランソン氏:企業とはなんだろう。企業とは人間の集まりだ。とどのつまり、企業とはそれだけにすぎない。

人が集まるのであれば、彼らは充実した人物の集まりでなければならない。そして彼らが充実するには、充実したリーダーに導かれる必要がある。

リーダーは人間を愛したり大切に思ったりして、優れた特質を評価するような、批判はせず、褒めることによって最高のパフォーマンスを引き出すような人物でなければいけないよ。

だから、僕たちは真に人を大切にするような人をリーダーに求めている。幸運なことに、ヴァージンの従業員はそのような性質を持っているよ。

その性質を持たない人物を採用すると、企業は崩壊への道をたどることになる。企業内でモラルを破壊されてしまったら、それを取り返すのはかなりむずかしい。

通常、我々は社内の人間をリーダーに昇進させる。彼らの長所短所をすでに知っているからね。

ときに外部の人間を雇うこともあって、その場合は自社が求める性質を持っているかどうかを見極めるのに尽力する。

ヴァージン・グループの型破りな採用方法!

一例を紹介しよう。

海外から来る6名の人材を面接するために、彼らが空港に到着する時間は把握していた。僕は年配のタクシー運転手に扮したんだ、顔もわからないようにしてね。空港へ向かい、杖を持ち、90歳のふりをしたのさ。

彼らが空港から出てきて、重い荷物を僕に運ばせたとしたら不採用。逆に自分で荷物を運び、車まで付き添ってくれた人物をヴァージンに採用したんだ。


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