2018年が始まってからあっという間に一月が経ち、節分の時期がやってくる。
「節分」とはいっても、なんとなく豆まきや恵方巻きのイメージがあるだけで、節分の意味や由来などを詳しく知らない人も多いだろう。
そこで今回は2018年の節分の日付、節分の意味と由来、おすすめ豆まきイベントなどを一挙に紹介していく。
【2018年節分】節分の日と恵方巻きの方角
【2018年節分】そもそも節分の意味とは?
節分とは「季節を分ける」ということ。つまり、1年に4回、それぞれの季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日が「節分の日」となるのだ。
昔の日本では「立春」が1年の始まりとされていたため、立春の前日が「節分」として有名になったのだ。
【2018年節分】2018年の節分の日はいつ?
2018年の節分の日は 2月3日(土)。
2018年は立春が2月4日であるため、その前日の2月3日が節分になるのだ。
節分は立春の前日と決まっているが、立春は年によって日にちが変わることがある。
立春の日にちに伴い節分の日にちも変動していくため、毎年「2月3日」ではないということを覚えておこう。
【2018年節分】2018年の恵方巻きの方角
「戌」年である2018年の恵方は、「南南東(やや右)」。南と南南東の間の方角が、2018年の恵方なのだ。
恵方とは、その年の福徳を司る神である歳徳神(としとくじん)がいる方向のこと。
節分の夜に、その年の「恵方」に向かい、願い事を念じつつ無言で恵方巻きを丸ごと1本ほおばるのが慣習となっている。
恵方巻きを食べている際に話すと運が逃げてしまうため、食べている間は誰とも話さず、無言で食べるのがルールとされているようだ。
【2018年節分】東京のおすすめ豆まきイベント10選
【2018年節分】おすすめ豆まきイベント①:浅草寺の節分会
【2018年】浅草寺の節分会
- 日時:2018年2月3日(土)
- 住所:東京都台東区浅草2-3-1
- 冥加料:2万円
2018年の一つ目のおすすめ豆まきイベントは、「浅草寺の節分会」だ。節分の行事を江戸で大々的に行なったのは、浅草寺が最初だそう。
浅草寺の豆まきは、「観音さまの前には鬼はいないこと」にちなみ「鬼は外」とはいわず、「千秋万歳福は内」と発声するのがならわしだ。
【2018年節分】おすすめ豆まきイベント②:増上寺の節分会
【2018年】増上寺の節分会
-
日時:2018年2月3日(土)
- 住所:東京都港区芝公園4-7-35
- 冥加料:2万円
2018年の二つ目のおすすめ豆まきイベントは、「増上寺の節分会」だ。
特設舞台上では、餅つきや鬼問答も行われ、年男年女や角界・芸能人の方々による華やかな「豆まき」が行われている。
【2018年節分】おすすめ豆まきイベント③:高尾山薬王院の節分会
【2018年】高尾山薬王院の節分会
- 日時:2018年2月3日(土)
- 住所:東京都八王子市高尾町2177
- 冥加料:3万円
2018年の三つ目のおすすめ豆まきイベントは、「高尾山薬王院の節分会」だ。
高尾山では、毎年大相撲の関取や人気俳優を招き、歳男、歳女参拝の信徒とともに、盛大に節分会追儺式を行う。
【2018年節分】おすすめ豆まきイベント④:高幡不動尊金剛寺の節分会
【2018年】高幡不動尊金剛寺の節分会
- 日時:2018年2月3日(土)
- 住所:東京都日野市高幡733
2018年の四つ目のおすすめ豆まきイベントは、「高幡不動尊金剛寺の節分会」だ。
高幡不動尊金剛寺で行われる節分会豆撒き式は、毎年4万人ものひとで賑わう人気イベント。2018年はゲストに「ハローキティ」も参加するそうだ。
【2018年節分】おすすめ豆まきイベント⑤:大國魂神社の節分会
【2018年】大國魂神社の節分会
-
日時:2018年2月3日(土)
- 住所:東京都府中市宮町3-1
2018年の五つ目のおすすめ豆まきイベントは、「大國魂神社の節分会」だ。
大國魂神社の2018年のゲストは、テレビ朝日系スーパー戦隊シリーズ「動物戦隊ジュウオウジャー」や、京王電鉄キャラクター「けい太くん」などだ。
子供を連れて家族で豆まきイベントに参加してみるのもいいだろう。
【2018年節分】おすすめ豆まきイベント⑥:豊川稲荷東京別院の節分会
【2018年】豊川稲荷東京別院の節分会
- 日時:2018年2月3日(土)
- 住所:東京都港区元赤坂1-4-7
2018年の六つ目のおすすめ豆まきイベントは、「豊川稲荷東京別院の節分会」だ。
豆まきでまかれる豆は裸の状態なので、紙袋などを用意しておくと便利だ。終了後には節分用の豆とお餅を、数量限定で無料で配布してくれるそうだ。
【2018年節分】おすすめ豆まきイベント⑦:池上本門寺の節分会
【2018年】池上本門寺の節分会
- 日時:2018年2月3日(土)
- 住所:東京都大田区池上1-1-1
2018年の七つ目のおすすめ豆まきイベントは、「池上本門寺の節分会」だ。
池上本門寺の節分追儺式は、1年の身体健全と除災得幸を願って行われている伝統的な行事。
芸能人の他にも、プロレスラーの方々が豆まきに参加するそうだ。
【2018年節分】おすすめ豆まきイベント⑧:富岡八幡宮の節分会
【2018年】富岡八幡宮の節分会
- 日時:2018年2月3日(土)
- 住所:東京都江東区富岡1-20-3
2018年の八つ目のおすすめ豆まきイベントは、「富岡八幡宮の節分会」だ。
富岡八幡宮の節分祭豆まき式は、福豆をまいて無病息災や除災招福を祈願するお祭りだ。
豆まきが始まるのは16時15分ごろなので、夕方ごろから行きたい人にぴったりな豆まきイベントである。
【2018年節分】おすすめ豆まきイベント⑨:とげぬき地蔵尊 高岩寺の節分会
【2018年】とげぬき地蔵尊 高岩寺の節分会
- 日時:2018年2月3日(土)
- 住所:東京都豊島区巣鴨3-35-2
2018年の九つ目のおすすめ豆まきイベントは、「とげぬき地蔵尊 高岩寺の節分会」だ。
とげぬき地蔵尊の節分追儺式は、「春を迎える行事」として昔から親しまれている。
【2018年節分】おすすめ豆まきイベント⑩:日枝神社の節分会
【2018年】日枝神社の節分会
- 日時:2018年2月3日(土)
- 住所:東京都千代田区永田町2-10-5
2018年の十つ目のおすすめ豆まきイベントは、「日枝神社の節分会」だ。
日枝神社の節分祭追儺は、「豆をまくことによって邪気を祓い清め、運気や幸福を招き入れる」というめでたい行事。除災招福・万民和楽を祈願している。
【2018年節分】節分における豆まきの由来と作法
【2018年節分】節分に豆まきをする理由とは?
節分における豆まきは、古代中国から伝来した「追儺(ついな)」という行事に由来する。
平安時代の追儺では「方相氏(ほうそうし)」と呼ばれる鬼払いの役人が先導し、桃の弓と葦の矢で魔物を追い払っていた。
その後、桃の弓と葦の矢にとってかわり、生命力を意味する豆が室町・江戸時代の庶民に広がったそうだ。
ちなみに大豆は五穀のひとつで穀霊が宿るとされており、米に次いで神事に用いられてきた歴史がある。
【2018年節分】節分で鬼を退治する理由とは
年越しにあたる節分の夜は、鬼が出現しやすいと考えられていた。
鬼というのは邪気の象徴であり、形の見えない災害や病、飢饉などの恐ろしい出来事は鬼の仕業だそう。
そのため「鬼に豆をぶつけて追い払い、福を呼びこもう」という意味を込めて、節分の日に鬼退治が行われるようになったのだ。
【2018年節分】豆まきの仕方
豆まきの仕方は、地方や家庭によってさまざまである。
ここでは基本的な豆まきの仕方について説明していきたい。
基本的な豆まきの仕方に加え、家族などの独自のルールに合わせてみるのもいいだろう。
【2018年節分】基本的な豆まきの仕方
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①福豆(炒った大豆)を準備する
豆を炒ったあと、豆まきをする夜まで枡や三方に入れて神棚に供えておく -
②豆まきは夜に行う
鬼は真夜中にやってくるため、夜に家族全員揃ってから豆まきを行う -
③豆を撒く
家の玄関や窓を開けて「鬼は外!」と豆を撒き、鬼が戻らないようすぐに戸や窓を閉めてから「福は内!」と部屋の中に撒く -
④最後に豆を食べる(年取り豆)
豆まきが終わったら、1年の厄除けを願い、自分の年齢よりも1つ多く豆を食べる
【2018年節分】節分における七つの食べ物と由来
【2018年節分】節分の食べ物と由来①:恵方巻き
節分の食べ物の一つ目は、「恵方巻き」である。
恵方巻きの由来には諸説あるが、「江戸時代から明治時代にかけて、大阪の商人が商売繁盛と厄払いを目的に食べた」という説が有力だ(※地域などによって諸説あり)。
恵方巻きには七福神が関係しているため、7種類の具材が巻かれた太巻きがよいとされている。太巻きである理由としては、福を巻き込んで縁起がよいからだそうだ。
太巻きには、七福神のカラーをイメージした赤、黄、緑、茶、ピンクの5色の食材に加えて、酢飯と海苔を合わせた7種類の具材が使われる。
【2018年節分】節分の食べ物と由来②:豆
節分の食べ物の二つ目は、「豆」である。
先にも述べたように、節分の豆まきは、中国の追儺(ついな)と呼ばれる厄払いの行事に由来している。
節分の豆まきは、自宅で行うのはもちろん、東京のイベントなどで行うのもよいだろう。
【2018年節分】節分の食べ物と由来③:こんにゃく
節分の食べ物の三つ目は、「こんにゃく」。こんにゃくを食べる風習は、四国地方で始まったといわれている。
古くからこんにゃくは、体内の毒素を体外へと排出し、身を清めることを目的として、大掃除の後や冬至、節分などに食べられていたそうだ。
こんにゃくの食べ方としては、こんにゃくのピリ辛煮やこんにゃくの味噌煮などがおすすめである。
【2018年節分】節分の食べ物と由来④:けんちん汁
節分の食べ物の四つ目は「けんちん汁」。節分でけんちん汁を食べる由来は2つある。
節分でけんちん汁を食べる一つ目の由来は、江戸時代に中国から伝わったケンチュンという普茶料理が起源で、ケンチュンがなまってけんちん汁になった、という説だ。
節分でけんちん汁を食べる二つ目の由来は、鎌倉の建長寺の修行僧が作った建長汁がなまって、けんちん汁になった、という説だ。
けんちん汁はもともと精進料理であり、豚肉などの肉類や魚は加えられていない。こんにゃくやごぼう、にんじんなどが入っている汁だ。
【2018年節分】節分の食べ物と由来⑤:そば
節分の食べ物の五つ目は、「そば」である。節分は立春の前日にあたり、昔の日本では立春が1年の始まりとされていた。
そのため、年越しそばと同じように、節分にそばを食べる風習が残っている地域もあるのだ。
【2018年節分】節分の食べ物と由来⑥:くじら
節分の食べ物の六つ目は、「くじら」である。「大きい物を食べることが縁起がよい」ということから、山口県などでは、節分の日にくじらを食べる風習がある。
現在では、くじらの刺身や竜田揚げ、くじら汁などが食べられている。
【2018年節分】節分の食べ物と由来⑦:いわし
節分の食べ物の七つ目は、「いわし」である。
いわしの臭いは鬼が嫌いな臭いとされており、鬼を追い払う効果があると考えられてきた。
そのため、節分の日にいわしを塩焼きにして戸口に飾り、鬼が家に侵入するのを防いでいたのだ。
以上、2018年の節分の日にちと節分の意味や由来、おすすめ豆まきイベントなどを紹介してきた。
伝統的な日本の行事である「節分」をしっかりと理解した上で節分を行い、2018年をよい年にしていただきたい。
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