仕事もプライベートも幅広く着こなせて、スマートで品良く見える。そんな“着回し力”に優れたイタリアブランドのジャケットをブランドストーリーとともにご紹介する。
■ISAIA/イザイアのダブルジャケット「カプリ」
鮮やかなネイビー地×白格子柄が洒脱
アルパカ×ナイロン×スーパー120'sのウールのブークレを採用。重くなりがちな秋冬こそ明るい色味を。29万円(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン)
About Brand
1957年創業。ナポリ屈指の老舗は、クラシコ・イタリアにおける生き字引的な存在。伝統的な手法を継承しながらも、モダンな要素をにじませることから、コンテンポラリートラディションと評される。
■STILE LANTINO/スティレ ラティーノのダブルジャケット「アンドレア」
軽快ダブルにクラシックの要素をプラス
着丈の短いモダンなシルエットが特徴の「アンドレア」を金ボタンで別注。チェンジポケットでクラシックな気分も。22万円(ビームス ハウス 丸の内)
About Brand
2004年創業。ナポリの名門アットリーニ家の長男、ヴィンチェンツォ氏が設立。ナポリの熟練職人による手縫いといった伝統的な手法とは裏腹に、加工生地の採用など、新しさも積極的に取り入れている。
■BELVEST/ベルヴェストのチェック柄ダブルジャケット
ヴィンテージをモダンに着こなせる
’70年代のアーカイブに想を得た1着。ワイドラペルやアンゴラ混ウール地などヴィンテージ要素を現代的パターンに取り入れた。19万5000円(八木通商)
About Brand
1964年創業。メゾンのOEMを行っていたこともある。美しい服という意味のブランド名通り、エレガントな着姿が特徴。名作ジャケット・イン・ザ・ボックスも、立体感との両立こそがその真骨頂だ。
■LUIGI BORRELLI/レイジ ボレッリのフランネルチェックジャケット
起毛感控えめなフランネルで秋口から使える
茶基調のウーステッドフランネルを、フル毛芯で仕立てた。クラシックながらコンパクトな肩周りと短めの着丈などモダンさも。15万円(銀座三越6F)
About Brand
1957年創業。その出自はカミチェリアであり、シャツ作りの概念をジャケットに生かした先駆。現在ではトータルブランドへと成長するが、シャツ作りにおいて確立した立体感のある服作りは、継承されている。
■DE PETRILLO/デ ペトリロの「ヌヴォラ」
着心地は軽快な旬の大柄ジャケット
カシミヤ×ウールのサキソニー地に配したオーバーチェックが、英国感を演出。「ヌヴォラ」は軽いアンコン仕立てが特徴。10万3000円(グジ トウキョウ)
About Brand
2006年創業。アントニオ・ピニョッラに師事したベネデット・デ・ペトリロ氏が手がける。そのジャケットは、エレガントなシルエットながら、柔らかな芯地をはじめ、コンフォートな着心地を実現。
■L.B.M.1911/エルビーエム 1911のチェック柄ジャケット
シックに使えるコンフォートジャケット
コットン×ウール×ナイロン生地で、着心地の良さを高めた。色気のある柄でカジュアルすぎない。7万9000円(トヨタ トレーディング プレスルーム)
About Brand
1911年創業。4代にわたり続く老舗ファクトリーブランドながら、スポーツウェアジャケットを提案。オンオフ兼用のジャケットに定評がある。昨今のコンフォートジャケットトレンドを牽引する。
■ERNESTO/エルネストのチェック柄ジャケット
大胆な色柄で個性を主張できる
旬なボルドーをベースにした、同ブランドらしいキレイな配色のチェック柄。秋冬らしさを高めるフランネル生地ながら軽快な仕立てに。14万円(和光)
About Brand
スーツメーカーとショップが組んで企画したコレクションとして2010年からスタート。ユニークな生地使いと、主張の強い色柄が評判を呼ぶ。芯地を用いないアンコン仕立ては、まるでカーディガンのよう。
■THE GIGI/ザ・ジジの「ベルベット/L」
強い主張を放つクラシックテイスト
シングル&ピークトの新型モデル。ラペルも幅広く、チェンジポケット付きのクラシカルな作りに、起毛感のある素材で遊びも加味。11万8000円(アマン)
About Brand
2014年創業。ボリオリの元デザイナーであるピエルイジ・ボリオリ氏が兄と共に立ち上げた。その特徴は、特異な生地使い。ニュークラシックをテーマに掲げた大胆な色柄は、まさしく開拓者のそれ。
■ALTEA/アルテアのニットジャケット
生地はほっこり着姿はすっきり
ウール混をやや厚みのあるワッフル調に編んだニットジャケット。身体にフィットするモダンなシルエットで着心地は軽く柔らかい。5万9000円(アマン)
About Brand
1982年創業。ネクタイを扱う会社からスタートし、1946年に現在の名前に。ネクタイ作りで培った、上質素材の選択眼と色柄表現を生かし、現在はトータルブランドに。特にニットジャケットは人気。
[MEN'S EX 2017年11月号の記事を再構成]
撮影/若林武志 スタイリング/四方章敬 文/安岡将文
※表示価格は税抜き
参考記事:仕事に、休日に、“着回し力”で選ぶ! イタリアブランドの秋冬ジャケット9選
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