カジュアル通勤を推奨する企業が増えている昨今。しかし、スーツに比べて服選びが多彩なぶん、コーディネートに困っている方も多いはず。
そんな時は、色数を絞ろう。3色以内を目安に、色のトーンを微妙にずらしながらグラデーションさせると簡単にまとまる。
カジュアル通勤style 気をつけるべき3つの色使い
【1】メインアイテムは使いやすい色に
上着やパンツなど、着こなしのメインとなる大物は、ネイビーやグレー、ブラウンなど、基本色に。柄モノの場合でも、ベースの色が基本色なら合わせやすい。
【2】暖色、寒色を使い分けるとまとめやすい
ジャケパンなどで、上半身が暖色の場合、下半身は寒色でメリハリを効かせると上手くまとまる。スーツの場合、暖色・寒色どちらか一方でのグラデも綺麗だ。
【3】ワントーンは濃淡でメリハリをつける
実例2のグラデーションのように、ジャケットの色を軸にシャツを淡く、パンツを濃くすると上手くまとまる。大物の色を軸にして濃淡でメリハリを付けよう。
実例1:ジレをポイントにきちんと感を保つ
チェックジャケットのブラウンを軸に、明るい同系色のニットベストを差し込む。寒色系のブルーシャツの分量を減らすと、秋冬らしい温かみと同時に、かしこまった印象が増幅される。万能色のグレーパンツもメランジ調なら、ウォーム感もさらに高まる。
推奨する通勤シーン
- 上司を交えたミーティング
- 夜のカジュアルなパーティ
実例2:濃紺デニムで機動性を高める
紺ジャケットの色味を軸に、全身をブルー系のグラデーションでコーディネート。起毛感のある淡いブルーのフランネルシャツが、温かみと優しい印象を与える。カジュアルな印象のデニムも濃紺なら、オフィス内でも浮かない。小物はすべて黒で締める。
推奨する通勤シーン
- 部下とのミーティング
- オフィス内で軽作業がある
実例3:無地ニットで締めて落ち着きを表す
チェックジャケットの紺をベースに、濃紺のモックネックタートルで上半身をグラデーションさせる。軽やかなベージュパンツとのつなぎに、温かみを感じさせるブラウンレザーの鞄を差し込む。メリハリを効かせながら、優しく上品な雰囲気を演出できる。
推奨する通勤シーン
- 仲間内のカジュアルミーティング
- ホテルでのランチ会
実例4:ニットポロで温かみと知性を
機能系ナイロンのセットアップスーツはアクティブに過ごしたい日にぴったりだ。軽快でスポーティだが、インナーに深みのある色で、温かみのある上質素材のニットポロなどを選ぶと、上品かつ落ち着いて見える。小物はレザー系で、ビジネス感を保つ。
推奨する通勤シーン
- 社内・出入りと移動が多い
- 夜に得意先と食事
実例5:差し色ボルドーで押しの強さを打ち出す
深みのある落ち着いた色合いのブラウンスーツは秋冬らしさの演出にぴったり。趣味性の高い色だが、それゆえ場面に合わせて柔軟に服を選ぶ余裕を相手に感じさせることもできる。力強いボルドーを差し色にすれば柔らかなブラウンも引き締まって見える。
推奨する通勤シーン
- 自分が主役のミーティング
- 気分を高めて大胆に振る舞う
[MEN'S EX 2017年10月号の記事を再構成]
撮影/石澤義人 スタイリング/武内雅英(CODE) 文/伊澤一臣
※表示価格は税抜き
参考記事:秋のカジュアル通勤は『3色以内』ルールできちんと見える!
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう