HOMEビジネス 元米大統領ジョン・F・ケネディ暗殺事件に関する機密資料を一部を除いて完全公開、発覚した新事実

元米大統領ジョン・F・ケネディ暗殺事件に関する機密資料を一部を除いて完全公開、発覚した新事実

森澤

2017/10/28(最終更新日:2017/10/28)


このエントリーをはてなブックマークに追加

元米大統領ジョン・F・ケネディ暗殺事件に関する機密資料を一部を除いて完全公開、発覚した新事実 1番目の画像

 1963年11月22日現地時間12時30分、米大統領ジョン・F・ケネディは何者かによって暗殺された。犯人はリー・ハーヴェイ・オズワルドとされている。しかし、彼も犯行2日後に警察署内でジャック・ルビーによって射殺。

 以上の理由もあって、この歴史的大事件の真相はいまだ迷宮入りなのだ。暗殺は個人によって計画されたのか、はたまた組織によってなのか。ソ連による陰謀、CIAによって……など“陰謀論”の推測は現在でも多岐にわたる。

 92年に制定された公法は、ケネディ大統領暗殺事件の機密記録を25年以内に完全公開することを義務付けた。その期限は本日(現地時間26日)迎えられたのである。

一部情報は公開延期、未公開記録は180日以内に

 米国国立公文書記録管理局によると約88%の機密記録は完全公開、約11%は規制部分ありの公開、約1%は未公開である。したがって、完全公開は成し遂げられていないのだ。

 未公開となった記録一部について、米大統領は2018年3月12日までの再検討、理由の提出を要求。そして非公開基準を満たさなかった場合、180日後である同年4月26日に公開すると発表した。

明らかになった記録の一部内容

 米ガーディアン誌はホームページで機密記録によって明らかになった情報の生中継執筆を行った。そこでまとめられた現時点の新事実は以下の通りである。

ケネディ大統領暗殺事件の新事実

  • FBIはケネディ大統領暗殺以前からリー・ハーヴェイ・オズワルドを調査
  • FBIはダラス警察署にオズワルド氏に対する犯罪予告を報告、注意喚起をしたものの、警察署はオズワルド氏の保護に失敗
  • 初代FBI長官は陰謀論に恐怖し「私の頭はオズワルドが真犯人だと大衆を納得させうる証拠を持つことでいっぱいだ」と発言
  • ソ連指導者らも陰謀論による戦争を恐れ、オズワルド氏を「自国や他のすべてに不忠なノイローゼの狂人」と称す
  • キューバの最高指導者だったフィデル・カストロは1978年、暗殺計画にキューバの関わりはないと調査員に伝える
  • KGB工作員によるとオズワルド氏の精神は不安定で自ら手首を切ったこともあると報告
  • 機密情報の中にはCIAによるカストロ氏などの暗殺計画書があった

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード