近頃よく耳にする「AGA」という言葉。このAGA(男性型脱毛症)とは男性ホルモンが原因で起こる脱毛症のこと。
今回は髪の毛の仕組みをもとにAGA(男性型脱毛症)の原因、AGAの薄毛は治せるのか、正しい治療方法、治療薬の副作用など、AGA(男性型脱毛症)の基本について説明します。
AGA(男性型脱毛症)とは男性ホルモンによる脱毛症
AGAという名称は、「Androgenetic Alopecia」の略称で、男性ホルモンと遺伝から来る脱毛症という意味を表しています。
AGAは進行性の脱毛症。治療せずにいると、抜け毛や薄毛がどんどん進行していきます。
そして、AGAと言われている人の数は約1,200万人。
AGA(男性型脱毛症)は他のハゲ・薄毛の病気とは異なる
AGAの症状は、円形脱毛症のように局所的な脱毛部位ができることはなく、頭頂部やおでこの生え際から徐々に脱毛していくのが特徴です。
主なハゲ・薄毛の原因
- AGA(男性型脱毛症):男性ホルモンが原因
- 円形脱毛症:円形に自己免疫疾患やストレスが原因と言われている
- 脂漏性脱毛症:過剰分泌された皮脂が毛穴を塞ぐことで起こる
- 粃糠性脱毛症:過剰分泌されたフケが毛穴を塞ぐことで起こる
- びまん性脱毛症:頭髪全体が薄くなる脱毛症。女性ホルモンの減少が原因と言われている
AGA(男性型脱毛症)の原因
AGA(男性型脱毛症)の原因①:男性ホルモン
ジヒドロテストステロンが引き起こす毛周期の乱れによって、髪が十分に育たなくなり、薄毛・ハゲが目立つようになるというのが、AGAなのです。
通常は約4年かけて成長し抜けていくはずの髪の毛が、AGAになると3か月程度で抜け落ちてしまう「毛周期(ヘアサイクル)」とは?
- 「毛周期(ヘアサイクル)」は、約1,000〜2,000日の周期で起きる、髪の毛が生えて成長する循環のこと。
- 発毛してから約2〜4年程度かけて「成長期」、約1ヶ月の「退行期」、その後5ヶ月の「休止期」という3つの時期を繰り返す。
AGA(男性型脱毛症)の原因②:遺伝
額が広いだけ?M字ハゲ?:簡単チェック方法
AGAの人の多くはだんだん生え際が後退していき、いわゆる「M字ハゲ」の状態となります。
「自分はおでこが広いだけだから……」といった人のために、M字ハゲか額が広いだけかを簡単にチェックする方法をご紹介します。
「おでこが広い」のか「M字ハゲ」なのか悩んでいる人は、以下のチェック方法で自身の症状を確かめてみましょう。
M字ハゲチェック
- ステップ1:生え際を映すための鏡を用意
- ステップ2:目を見開き眉毛を上に動かすことでおでこにシワを作る
- ステップ3:1番上のシワと生え際の間に指が何本入るか確認
「ステップ2」でできるシワは頭皮とおでこの境界線を認識する上で、1つの目安となります。おでこのシワは、おでこの筋肉を含む顔の筋肉が動いたためにできるものです。
そして、頭皮にシワができることはないのです。
「ステップ3」ではおでこにできた1番上のシワ、すなわちおでこと頭皮の境界線と実際の生え際がどの程度離れているのか確認します。
髪の毛とシワの距離ががちょうど指1本程度であれば、生え際のハゲは心配ないと思われます。
しかし、それ以上離れている場合は、残念ながらM字ハゲの可能性が高いでしょう。
あくまで目安ですが、この3つのステップでおでこが広いのか、M字ハゲなのかをチェックすることができるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
AGA(男性型脱毛症)を治療する治療薬
AGA(男性型脱毛症)を治療する治療薬①:プロペシア(フィナステリド)
AGA(男性型脱毛症)を治療する治療薬②:ザガーロ(デュタステリド)
ザガーロ(デュタステリド)は5αリダクターゼ2型をプロペシア(フィナステリド)の約3倍、1型に至っては約100倍もの阻害効果を持っており、よりジヒドロテストステロンの生成を阻害する効果があるのです。
デュタステリドはフィナステリドがほぼ効かない5αリダクターゼ1型も阻害ができる。AGAの治療効果も大きいとされているザガーロ(デュタステリド)は、プロペシア(フィナステリド)の投与と比べ、AGAの改善効果も大きいと言われています。
ザガーロ(デュタステリド)もプロペシア(フィナステリド)同様、効果を実感するには1日1回、最低でも6ヶ月以上は治療薬の服用が必要とされています。
AGA(男性型脱毛症)を治療する物質③:ミノキシジル
AGA(男性型脱毛症)は市販の育毛剤では治せない!
市販の育毛剤は頭皮環境を整えるもの
薄毛や脱毛症に悩んだ際、「市販されている育毛剤や育毛シャンプーなどを使用すれば治るのではないか」と思うかもしれません。しかし、AGAは市販の育毛剤(医薬部外品)や育毛シャンプーを使用しただけでは治りません。
市販の育毛剤や育毛シャンプーは、あくまで健康な頭皮環境を目指すためにあるものです。
AGA(男性型脱毛症)は長期的な治療が必要
AGA+編集部員もAGA治療を受けてみました
AGA治療薬:デュタステリド配合内服薬、ミノキシジル配合内服薬
AGA治療期間:10ヶ月(現在継続中)
*左がAGA治療開始前、右がAGA治療開始10か月後です。
詳しくはこちらの記事から:
【画像あり】AGAの薄毛は病院で治せる!と聞いたので行ってみた。AGA治療体験記
編集部員「22歳くらいから、AGAによる薄毛で悩んでいました。薬を飲み始めて3か月くらいで頭皮を手で触った時の感触が変わってきて、5〜6か月ではツルっとしていた部分にも産毛がびっしり生えていて感動しました!今のところ治療薬の副作用もないので、このままAGA治療を続けて、数年振りの前髪をつくりたいです!」
AGA治療薬の副作用とは
AGA治療薬は医薬品であるため、少なからず副作用のリスクがあります。
前述のプロペシア・デュタステリド・ミノキシジルの副作用はどのようなものかまとめました。
プロペシア(フィナステリド)の主な副作用と発生率
- 性欲減退(1〜5%未満)
- 勃起機能の低下(1%未満)
- 精液量の減少(1%未満)
ザガーロ(デュタステリド)の主な副作用
- 性欲減退(3.9%)
- 勃起不全(4.3%)
- 精液量の減少(1.3%)
非常に男性にとってセンシティブな副作用があげられています。
男性の性欲に関わっている男性ホルモンは「テストステロン」。AGA治療薬プロペシアやザガーロに含まれる有効成分フィナステリドやデュタステリドは、ジヒドロテストステロンを作り出す5αリダクターゼの働きを阻害することで、AGA治療効果を持ちます。
フィナステリドやデュタステリドには、テストステロンそのものを阻害・抑制する働きはないため、フィナステリドやデュタステリドが性欲減退などの男性機能の低下に直接的に関係しているとは考えにくいという説もあります。
性的欲求や勃起不全などの男性機能は、精神の影響を受けやすいとされています。
従って、「プロペシアを飲んだことで男性機能の低下が起こるのではないか」と心配し過ぎることで、性欲減退や男性機能の低下を誘発してしまうこともあるかもしれません。
ミノキシジルの使用で起こりうる副作用
- 頭皮のかゆみ
- 頭髪以外の部位の多毛
- むくみ
- 動悸・不整脈
AGA治療薬ミノキシジルの副作用は、プロペシアやザガーロに比べると受け止めやすいものかもしれませんが、必ず医師の指導のもとで使用しましょう。
また、ミノキシジルの血管拡張・血流促進効果は、循環器系(心臓・血液・リンパ)に負担をかけることが考えられます。
以下のような疾患を持っている人は、ミノキシジル配合の治療薬の使用を避けた方がいいでしょう。
ミノキシジルの使用を避けた方がいい人
- 不整脈の人
- 高血圧の人
- 低血圧の人
- 心臓の疾患の人
- リンパなどの疾患を持っている人
もちろん、疾患を抱えていてもミノキシジルを使ったAGA治療を受けられる可能性はあります。
必ずAGA専門クリニック等で診察を受け、医師のアドバイスのもとミノキシジルを使いましょう。
女性の薄毛(FAGA)は男性のAGAとは異なる
FAGA(女性男性型脱毛症)とは、女性の薄毛の総称です。
FAGAの場合は男性のAGA(男性型脱毛症)とは異なり、頭部全体が薄くなっていくという特徴があります。このような症状は、主に40〜50代頃に起こることが多いとされていますが、稀に20代頃にも起こる場合があります。
FAGAはAGAと同じく、ホルモンが関係しているとされていますが、原因はまだはっきり解明されていません。FAGAは広範囲にわたって症状が現れます。このような脱毛を「びまん性脱毛」といいます。
FAGAのようにびまん性の脱毛を引き起こす症状の原因には、鉄欠乏や過度なダイエットによる栄養不足、ホルモンバランスの乱れ、生活習慣やストレスによるものなどがあります。
FAGAも、AGAと同じく女性の薄毛も治療をしない限り進行を食い止めることはできません。放置していれば加齢とともに進行してしまうため、早めの治療が重要です。
FAGAの治療では、妊娠の可能性がある方や授乳中の方など、男性とは異なる様々な状況や体調に考慮した治療法や治療薬が必要となります。
AGA治療薬のプロペシアやデュタステリドは女性は絶対に服用してはいけない
AGA治療薬として効果を認められているプロペシアやザガーロは成人男性のみ服用が可能です。
プロペシアやザガーロを妊婦が服用した場合、有効成分であるフィナステリド・デュタステリドの薬理作用(DHT低下作用)により、男子胎児の生殖器官の発育に影響を及ぼすおそれがあります。
また、女性がフィナステリドやデュタステリドに触れることも危険です。
通常は、錠剤は表面がコーティングされており、割れたり砕けたりしない限りは有効成分に接触することはありません。
しかし、万一割れた錠剤に妊娠した女性が触れてしまった場合は、胎児に影響が出る場合があります。
妊婦が触れることのないようプロペシア錠の管理には気をつけ、錠剤を割ることは絶対に避けましょう。
AGA治療薬プロペシアやザガーロの子づくりや胎児への影響
フィナステリドやデュタステリドを女性が摂取することは危険です。
ただし、それらを含むAGA治療薬プロペシア・ザガーロを服用中の男性との性交渉でできた胎児に、影響があったという事例は報告されていません。
妊娠20〜100日までのアカゲザルに、フィナステリドを毎日静脈内投与した動物実験でも、雌雄を問わず胎児に異常は認められませんでした。
とはいえ、リスクがある可能性は考えられるため、AGA治療薬プロペシアやザガーロの服用期間中に子づくりを考えている人は、念のため医師に相談するとよいでしょう。
AGA治療薬ミノキシジルは女性の服用も問題なし!
ミノキシジルは女性の薄毛改善に高い効果を期待できます。ミノキシジルは毛母細胞に直接働きかけ、細胞分裂を活性化させます。とりわけ女性の薄毛の原因の一つである壮年性脱毛症に効果があるといわれています。
AGA専門クリニックよっては、女性向けのオリジナル治療薬を用意しているところもあります。
女性の薄毛治療では、妊娠の可能性や授乳中など、様々な状況や体調に考慮した治療法や治療薬が必要です。女性の薄毛治療にも豊富な実績を持っているAGA専門クリニックで無料カウンセリングを受けてみるのがおすすめです。
AGA治療の費用に健康保険は適用されない
AGA治療は健康保険が適用されない「自由診療」です。よって、AGAの治療費用は100%自費で支払わなくてはなりません。
では、AGA専門クリニックでのAGA治療にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。
AGAヘアクリニックでのAGA治療費用例
- 現在の状態を維持・予防したい:5,500円/月
- 現在の状態から髪を生やしたい:18,000円/月
このAGA治療費を高額と受け取るか安いと取るかは、個人の薄毛の悩みの程度や、経済状況によるでしょう。
見た目が変わることによって、心が変わり、人生が変わることもあります。
AGAの進行状況や年齢によっても費用は異なるため、まずはAGA専門クリニックの無料カウンセリングを受けてみることをおすすめします。
AGA+では、実際にAGA専門クリニックでのAGA治療で髪の毛が生えた編集部員らの経験を元に、病院でのAGA治療をおすすめしています。
AGA専門クリニックってどこに行けばいいの?<PR>
薄毛で悩んでいてAGA専門病院に相談したいけれども、「お金はいくらかかるんだろう」 「薬の副作用が不安……」と、なかなか踏み出せないものですよね。
しかし心配はありません!長友選手のCMで話題の「AGAヘアクリニック」では、病院に行かずともスマホビデオ通話で無料相談ができます。
AGAヘアクリニック:病院に行くのは面倒……ならば自宅でスマホ相談!
サッカー日本代表の長友選手のCMで話題のAGAヘアクリニックはスマホアプリによる無料テレビ電話診察を行っているため、全国どこからでも診察が受けられます。
薬は診察後に自宅に宅配便で届くので、外出なしで薄毛治療ができてしまいます。
・サッカー日本代表 長友選手とAGAヘアクリニック院長の対談はこちら
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう