仕事の質は、椅子が左右する。
デスクワークとはつまり、椅子に座り続ける、ということでもある。長時間同じような姿勢を取り続けることになるため、肩こり・腰痛・眼精疲労・血行不良による冷えなどに悩まされる人は少なくないだろう。
座り心地の悪い椅子に疲れ、やがて腰を痛めたりして治療に通うくらいなら、椅子に投資しておいた方が時間もお金も節約になる。ということで今回、仕事の頑張り時を支えてくれる椅子を買う決意をした。
聞けば、それぞれの体格やワークスタイルにぴったり合う、運命の椅子を選んでくれる専門家・チェアコンシェルジュがいるという。東京・虎ノ門のオフィスファニチャー専門店、その名も「WORKAHOLIC(ワーカホリック)」である。
15ブランド50種類のワークチェアが揃う店内
WORKAHOLIC……仕事中毒。ものすごい店名である。
お店のサブタイトル(?)は「THE SEATING PARTNER」。パートナーというか、どっちかというと相棒っていう貫禄のおじさまアイコンが目印だ。西新橋一丁目交差点に行けば、すぐわかる。
店舗は、5階建てビルの2階と3階。1階は、コーヒーとハイクオリティなワークチェアの座り心地を同時に味わえるカフェ「caffeineholic」になっている。
店内には、スタンダードなものから変わり種まで、15ブランド50種類の製品がまるで美術館のように陳列されている。
もちろん、実際に座って試すことができる。カウンターには、姿勢と椅子のプロフェッショナルであるチェアコンシェルジュが常駐。
専門店に行かなければ知ることもないであろう、こんなワークスタイルまで提案してもらえる。
こちらは、ドイツの老舗ブランド「Sedus」の製品。チェアコンシェルジュの方が体に合うように調整してくださり、まさに人をダメにするワークチェアと言いたくなる座り心地になった(もう他のワークチェアには戻れない的な意味で)。
お店にあるデスクは、電動で高さ調整ができる。そのため、自分の仕事場にあるデスクの高さを測っておけば、お店で自分の仕事環境を再現しながら椅子を試すこともできるというわけだ。
メーカーによっては、きめ細かなオーダーも可能
こちらは、株式会社岡村製作所「Baron」シリーズ(いわゆるバロンチェア)をオーダーしているところ。
座面の色、素材、脚部の表面の仕上げ加工、ランバーサポート(腰当て)や背広かけの有無など、きめ細かに指定できる。
で、出来上がった伝票がこちらだ。「バロングラデーションメッシュエクストラハイバック(以下略)」。スタバでめっちゃカスタムしたみたいなありさまになっている。
何もかも自分仕様の、まさに理想の椅子。チェアコンシェルジュの方も、「このカーブならお客様の第4〜第5腰椎のあたりにもフィットしていますので……」なんておっしゃっていて、整体院じゃなくオフィス用品店で腰椎の話をすると思わなかった。さすがプロである。
WORKAHOLICで取り扱う商品の価格帯は、だいたい4万8000円〜38万円程度(2017年10月現在)。ほとんどの商品が、定価よりも割引された「WORKAHOLIC PRICE」になっている。
それにしても、店名といい、特別価格の名前といい、あちこちで「WORKAHOLIC(仕事中毒)」という言葉が出てくるので、気になって最後に由来を聞いてみた。チェアコンシェルジュの方によると、こういうことらしい。
「WORKAHOLICというのはネガティブに使われる言葉ですが、ポジティブな意味でとらえたいと思います。仕事に夢中、というような。夢中になれる仕事環境作りをサポートできるブランドであること。その使命感を、WORKAHOLICという店名に込めたのです」
夢中になれる仕事環境。仕事の中身には色々辛いこともあったりするが、だからこそ、自分ばかりで抱え込まず、良い仕事環境に支えてもらうことも一つの手なのかもしれない。
リンク:WORKAHOLIC公式サイト
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