趣味としての自転車がポピュラーになった今、友人に「一緒に自転車やろうよ!」と勧められている人も多いのでは? 私もその中のひとりだ。
自転車を手に入れる場合、考えておくべきなのが保管場所。趣味のスポーツ用自転車は高機能素材が使われているので、屋内保管が基本。また屋内に保管することで部品の盗難も防ぐことができる。
屋内に入れる前に
自転車レースの優勝経験もある友人から教えてもらったのだが、自転車の変速機やクランクにはグリスが多く使われていて、そこに砂埃などの汚れが付着しやすいため、そのまま持ち込むと部屋を汚す可能性がある。
屋内に入れるときはあらかじめ埃を払い、雨のなか自転車で帰ってきた場合も、水気をよく拭き取ってから屋内に入れよう。雨が多く、湿度も高い日本では、自転車部品がすぐ錆びてしまうので特に注意が必要だ。
Houzzで見つけた写真を例に、自転車の屋内保管のアイデアを5つに分けて紹介する。これから自転車を始めたいと思っている方、自転車好きでこれから家を建てる方、家族の自転車を室内にセンスよく保管したいと思っている方は、ぜひ参考にしてほしい。
玄関にスペースを設ける
家を建てるときに、あらかじめどこに置くか想定しておけば保管場所に困ることはない。毎日自転車に乗るなら、玄関にまさる最適な保管場所はない。
広めの土間をつくる
こちらの家では、玄関を入ってすぐの、広めの土間のようなエントランススペースに自転車を保管。自転車を置いてもなお、生活動線を邪魔しない十分なスペースを確保している。正面に床から天井までの鏡を置くことで、さらに空間が広く感じられる。
段差を最小限にする
土間と屋内のフローリングとの段差を小さくし、白を基調としスペースを広く見せた玄関。ゆったりとした広さがあるので、自転車があってもごちゃごちゃしているように見えない。
階段下に置く
玄関から上がったところ、階段下のデッドスペースを照明をうまく利用して愛車のギャラリースペースに。スタンドを使って固定している。ちょっとしたメンテナンスならここでできそうだ。
玄関のオブジェにする
古材を使ったアクセントウォールと作り付けの靴棚の前には子ども向けのスタイリッシュな自転車、EARLY RIDERの「LITE」が似合う。こんな可愛いランニングバイクなら、子どもが大きくなっても思い出として残しておきたい。
リビングに飾る
素敵な自転車だったらリビングに置くのもよい。ゲストを招いたときに自転車話で盛り上がれそうだ。
自転車をアートに
年代物の自転車なら、シャビーシックな部屋でビンテージアート作品の下に置くだけでアート作品の一部になる。
開放感を高める
こちらのお宅もリビングで観葉植物と一緒に保管している。自転車を置くことで屋内と屋外がつながる雰囲気が生まれ、さらに開放的な印象の空間になっている。
自転車スタンドを使う
賃貸物件でもスタンドを使えば自転車を屋内に保管できる。
ポールスタンドを使う
シンプルな2本のポールスタンドにフックを取り付け、2台の自転車をアパートのなかに保管できた。シンプルなパーツを使えばどんなスタイルの家にも応用できる。
縦置きスタンドを使う
狭いアパートでも、折り畳み式のスクリーンと、縦置きができるスタンド、棚をうまく組み合わせれば自転車などのアウトドア関連のギアを1ヵ所にまとめることができる。縦置きのスタンドは占有する床面積を最小限にしたいお宅にぴったりだ。
壁に掛ける
いろんなスペースに活用できるのが壁掛け式。何を使って掛けているのか詳しく見ていこう。
ブラケットで掛ける
写真上のようにブラケットを使って壁に掛け、部屋のライティングをうまく利用すれば、自転車に高級感がプラスされる。ソファーをリビングのセンターにおいて、自転車の下に十分なスペースもあり、出し入れがしやすそう。壁のヘリンボーンのパターンも山を駆け抜ける自転車のシーンを演出しているようだ。
ナットを埋め込む
この物件は建築時、コンクリート壁面にナットを等間隔に埋め込んであり、その穴にボルトをねじ込むことで自転車を支えている。この方法であれば自転車に限らず気分によって飾るものをいろいろと変えることができる。家を建てる前に頭に入れておきたいアイデアだ。
L字型の棚をつける
こちらは、廊下の壁にL字型の棚を取り付けることで、保管問題を解決した。ヘルメットも置けてインテリアとして十分な機能を果たしている。角を利用した作り付けの棚を1台の自転車と同じブライトカラーにペイントし、小物はもう1台の自転車と同じ色をチョイスすることで統一感をだしつつ、廊下の素敵なアクセントになっている。
廊下を活用する
自分の自転車に愛着があればあるほど、常に見ていたいと思うもの(車と一緒だ)。廊下の壁にフックをつけて保管すれば、通るたびにお気に入りの自転車を目にすることができ、室内で過ごすときには邪魔にならない。
こちらのお宅のようにキッチンのステンレスや自転車でインダストリアルでモダンな雰囲気のお宅も、ソフトな照明と合わせることで温かみを加えられる。
書斎の壁も収納に
こちらのお宅の自転車保管場所はなんと、書斎の壁。使われているのは、サイクロックの自転車デザインフック「ソロ」。数々のデザインアワードを受賞している。壁もフックも自転車も白なので、インテリアとして一体感がある。目の前に自転車があれば、週末にはどこに行こうかと楽しみで、仕事もはかどりそうだ。
天井から吊るす
狭い空間なら、天井にフックをつけて前後車輪をひっかけた逆さまの状態で保管するのが、いちばん邪魔にならない保管方法だ。ただし、普段の生活動線上に自転車が保管されているとぶつかったりモノを当てたりして、自転車も人も傷つく可能性があるので、避けるようにしよう。
子ども部屋に保管する
特に子どもは屋内に保管した自転車に触りたがる。指先の怪我などが心配になるが、子どもの手が届かない天井の高いところにかけておけば安心だ。
天井に滑車を取り付ける
こちらのシドニーのお宅では、天井に滑車を取り付け、採光窓下に自転車置き場を確保している。ゲストの目線以上の場所に自転車を吊り上げることができれば、言われるまでゲストは自転車の存在さえ気づかないかもしれない。
天井にフックを付ける
自転車を複数台所有しているなら、写真のようにガレージの天井部分をうまく活用してはいかがだろう。こうした収納をつくる場合は、設計者と相談して、天井や壁の構造上自転車を掛ける重さに耐えられるかなどをまずは確認しよう。
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