シャープは、プラズマクラスター冷蔵庫のメガフリーザーシリーズから「電動どっちもドア」タイプと「電動フレンチドア」タイプ、「フレンチドア」タイプなど、計6機種の発売を発表した。
「電動どっちもドア」タイプと「電動フレンチドア」タイプは、軽く触れるだけで扉が自動で開くというものだ。実際にどんな製品なのだろうか。保存機能などにも触れながら、紹介していきたい。
電動アシストドアを「どっちもドア」「フレンチドア」に搭載
まずは、「どっちもドア」と「フレンチドア」について簡単に説明しよう。「どっちもドア」は、1枚の扉が左右どちらにも開く冷蔵庫だ。食品の出し入れがしやすいシャープの独自技術として、30年間進化を重ねてきた。
一方「フレンチドア」は、冷蔵庫の扉が観音開きになったもの。片方の扉に収納できる食品は「どっちもドア」より少ないが、その分扉の開け閉めを軽い動作で行える。また、「どっちもドア」より扉の奥行きがコンパクトなのも特徴のひとつ。
今回発表された「電動どっちもドア」タイプと「電動フレンチドア」は、この2タイプに電動アシスト機能が搭載されたもの。
▲冷蔵庫上部に内蔵された円盤扉を軽く押すと、冷蔵庫上部に取り付けられた円盤が回転し、扉を開くことができる。また、扉が完全に閉まりきらない場合、電動でドアを引き込む機能も搭載。閉め忘れを防止できるので、電気代の節約にも役立つだろう。
余談だが、少しイライラしているときに冷蔵庫を乱暴に開け閉めしてしまうことはないだろうか。筆者の個人的な意見だが「電動どっちもドア」タイプと「電動フレンチドア」タイプのように、自動でゆっくり開く扉を見ていると、どことなく気持ちが落ち着く印象を受けた。
冷蔵庫の扉を「バーン!」と開閉してしまいがちな人は、ぜひとも“ゆるやかな開閉”を体感し、心を鎮めていただきたい。
なお、今回発表された6機種のなかには「フレンチドア」タイプもあるが、これは電動アシスト機能非搭載となる。
鮮度長持ち…だけじゃない!
新発売の6製品は、チルドルーム内に「プラズマクラスターうるおいチルド」を備える。従来、冷蔵庫とというと「鮮度を保つ」ことがメインの目的に挙げられがちだ。
もちろんプラズマクラスター冷蔵庫もその例に漏れない。しかし、「プラズマクラスターうるおいチルド」では食品の乾燥を防止することで、味の劣化を防げるという特徴も持つ。
▲「プラズマクラスターうるおいチルド」。送風ファンを搭載しないプラズマクラスターユニットを備えている 実際、「プラズマクラスターうるおいチルド」にハムを保存し3日後に塩の濃度を測定すると、従来の冷蔵室に保存したハムより塩の濃度が抑えられ、味の劣化を防止できる、という実験結果も出ている。
また、野菜の保存用として「雪下シャキット野菜室」も搭載する。ここでは、野菜室全体をが低温の冷気で包み込まれるため、約2度~3度の安定した低温制御を実現。
さらに、野菜室全体のうるおいを保つ「うるおいガード」で野菜の乾燥を抑えるため、低温密閉状態でみずみずしさを保つことが可能だ。
保存された野菜は、寒さから身を守るためにでんぷんを糖に分解。この結果、甘味成分が増した野菜を食べることができる。
実際、ニンジンを「雪下シャキット野菜室」に7日間保存すると投入前に比べて甘味成分が1.2倍になる、という実験結果もあるのだ。
ドアに液晶パネルを搭載し献立を提案してくれる
「電動フレンチドア」タイプは、AIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」に対応。
例えば、扉に搭載された液晶ディスプレイを操作することで、冷蔵庫にある食材からおすすめの献立を調べる「献立ナビ」という機能を使うことも可能だ。
調べた献立は、専用アプリをインストールしたスマホやタブレットで確認できる。ほかにも、献立の相談履歴や食材の購入履歴から、利用者の趣向に合ったメニューや無駄なく食材を使い切れる「食材すっきりナビ」や、いつも買う食材や買い忘れを知らせてくれる「買わなきゃナビ」なども利用可能だ。
今回発表された6機種のなかで、「電動どっちもドア」タイプは10月26日に発売。「電動フレンチドア」タイプは、容量が551Lのものが10月19日、502Lのものが9月26日に発売される。
電動アシストドアを搭載していない「フレンチドア」タイプの発売は11月6日だ。市場想定価格はタイプや容量によって異なり、32万~37万円(税別)となっている。
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