仕事、趣味でもなんでも、満足のいく成果を出すのには、自分の「やり方」を確立しなければならない。多くの人々は自分のスタイルを手に入れ方がわからず、苦しんでいることだろう。
今回、コメディアンであり、様々な映画に出演している俳優でもあるジョン・クリーズ氏は、動画「成功のために盗んだほうがいい――否、盗まなければならない」で「自分のスタイルを確立する方法」を紹介する。
「自分が真に敬愛している人物を手本にすること」
※Big Thinkによる提供
作家や役者志望などが自分のスタイルの基盤を作ろうとしているなら、最初は難しいから、すばらしいと思ったり魅力を感じたことからは何でも盗んだり、借りたりすることを勧めている。これはアーティストが言う、いわゆる「影響される」だ。
盗みたい対象を研究し、どんな形であれ再現しようとすれば、自分の特徴が組み込まれるはず。そこから、踏み出すことができるかもしれない。
ある日突然できるようになるわけがない
何も書いたことがない人がある日突然、鉛筆やコンピューターを――僕は鉛筆派なんだけど――手に取り、革新的かつオリジナルで、とてもおもしろいものを書こうとしても、できるはずがない。それは何も教わらずに飛行機を飛ばそうとしているようなものだ。
どこかで踏み出さなければならなくて、1番いいスタートはすばらしい作品をまねること。
人は僕が、概してパクることを推奨していると勘違いしがちだ。それは違う。
踏み出すことができたら、それを自分のスタイルに発展させるんだ。もう盗む必要はない。盗まない方がいいに決まってる。
スタイルの盗み方
でも最初は先ほども言ったように、何かを見つけなければならない。僕の友人であるすばらしい脚本家、ウィリアム・ゴールドマン氏と僕は同じ教訓を勧めている。別々で見つけたんだけどね。
その教訓というのは、「本当に大好きな俳優やシーンを見つけて、それらを何度も観察し、もはや感情的な衝撃がなくなるまで――それがもはやおもしろいとも、ドラマチックだとも思わなくなるまで――見ること。
ある意味では、それは感情的にその作品に飽きたことになる。感情的に干渉されないその時点でやっと、それがどう成り立っているのか、どう作られているのかを観察できるのだ。」
それが僕がはじめに言うアドバイス。自分が真に敬愛している人物を手本にすること。
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