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書くことを楽しむ秘訣は「何度も好きな文章に触れる」こと

チャン・ワタシ

2018/01/01(最終更新日:2018/01/01)


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 どうもライターのチャンワタシです。


 先日、とても面白い記事を発見いたしました。Snapmart(スナップマート)代表・江藤美帆(えとみほ)さんが書かれた「私が『書く力』を身につけた(と思われる)方法を紹介します」という記事です。

 ぜひ一度、直接読んでいただきたいのですが、簡単に内容をまとめると「海外生活中、日本語を忘れないために手元にあった2冊の週刊誌をひたすら読んでいたら、いつのまにか文章力がUPしていた」というもの。

 こちらの記事を読んでまず最初に覚えたのが、「分かります、分かります」という強い共感でした。

 私自身は生まれてこの方、ずっと日本でぬくぬく過ごしているので、日本語を忘れるなんて危機は感じたことがありません。

 しかしながら、文章力をあげるということに関して、こちらの主張は賛同できます。

恥ずかしいほどに本を読まない生活

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 ほそぼそとブログを書いていたら、ありがたいことに拾われ、こうして書くことを仕事にしている今日。

 私がそれまでに書いてきたものと言えば、息抜きのようにやっていた「紙の日記帳→mixi日記→携帯小説(黒歴史)→ブログ→ブログ→ブログ」だけでした。

 それでもなぜか序盤のmixi日記の頃から、「あんたの文章好き」と言ってくださることがあり、気づくと、文章を書けばなんとなく誰かしら褒めてくれるという、うれしい! たのしい! 大好き! な状況。
 
 ここで不思議に思うのが、私は本をあまり読んでいない、ということです。母は本が大好きで、気に入った本は度々読むように勧めてくれたのですが、その本の大半を読んだていでそっと本棚に戻すほど、私は本を読むということにあまり積極的ではありませんでした(今はそのツケがまわってきて、自分の語彙力の無さに絶望する毎日です)。

 読むこと自体は嫌いではないのですが、じっと座って本を読むよりも自分が書きたい……書かせてくれ! みたいな熱血アウトプット人間のため、本を読むということの優先順位がとても低かったと言えます。

唯一お気に入りの本だけは読んでいた

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 そんな私でも、お気に入りの本がありました。特に文章力をあげることを目的とした内容ではなく、とある作家さんの日常を切り取ったエッセイのようなものです。

 本のタイトルはここでは伏せますが「◯林製薬のネーミングは素晴らしい」や「隣のマンションの住人は洗濯がうまい」など、とてもほのぼのとした雰囲気で、本というよりブログに近いのかもしれません。 

 暇があればなんとなくその本を読む、みたいなことをしばらくやっており、「もういい加減新しい本読めよ」と自分でも思うのですが、なぜか心地がよくて同じ本ばかり読んでいます。

 それが自分の文章を書くことにものすごく役立っている気がする、と気づいたのは最近のこと。書いた文章のリズム感、句読点の付け方、平仮名と漢字とカタカナのバランス、起承転結の付け方、あらゆるものがその本にそっくり影響されていたんです。

無意識に「似る」という感覚

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 内容はもちろんその都度違いますが、根本的な柱となるものが無意識に似てきている。「好きな人の口癖が移っちゃった!」という経験、これは身に覚えがある人も少なくないと思います。
  • 好きな絵のタッチに似てきている
  • 好きな曲調に似てきている
  • 好きな写真の雰囲気に似てきている
 きっと様々な職業の方に共通する感覚だと思うのですが、とても面白いですよね。

 それが文章を書くことにも生きているのかもと思い始めていた矢先、先ほどご紹介した江藤美帆(えとみほ)さんの記事を読んで確信へと変わりました。

 文章力をあげるためには、本をたくさん読んだほうがいい。これは正直言って間違いありません。表現の仕方は、その人自身の情報の蓄積で変わるもの。語彙力なんかは、本当にどうやってもインプットするしかないと痛感しております。

 しかしながら、ただお気に入りの本を繰り返し読むことが、文章力を上げることに役立つという事実は確かにある。

 本が絶望的に苦手な人であっても、週刊誌なら読めるとか、このWeb記事はなんか好き、ということはありませんか。それだけでもきっと文章を書く際に大いに助けられると思うんです。


書くことにつまずいたら、好きな文章に触れよう!

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 「いざ書いてみようと思ったら、なかなか言葉が出てこなかった」という旨のツイートやブログなどを目にすることがあります。

 そんな時は一度筆をおいて、なんでもいいから好きな文章に触れてみてはいかがでしょうか。きっと自分の好きな雰囲気の文章が書けるようになりますし、書くことが楽しくなりますよ!

 普段の生活の中で気持ちを口に出すことに抵抗のある人たちが、書くことを通して、より素直に感情を表現できるようになれたらいいですよね。

Text by チャンワタシ【@chanwatac

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