ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。
『堀江貴文のQ&A「リテラシーが低すぎる!?」〜vol.873〜』では、ホリエモンが医療リテラシーがなく、無意味な病院通いを繰り返す老人への支援策について語った。
今回取り上げたのは、「30歳前後の子育てをしているパパママと、70歳以上の高齢者の医療リテラシーの低さを感じている薬剤師です。
この世代は軽度な症状でも週に2~3回通院する方も珍しくなく、このような時間もあり窓口での自己負担が少ない方達は医療保険制度を惜しみなく利用し、とりあえずお金がかからないからジェネリック医薬品も使わない印象です。
そもそも医療リテラシーの低さは国民皆保険制度の副作用みたいなものですが、国民医療費が40兆円を超えているにも関わらず、財源の危機感を持っている人は極少数派です。
医療リテラシーを向上させるためにはもはや自己負担の割合を上げていくしかないのでしょうか?」という質問。
ホリエモン「医療というよりは社会の問題だよね」
ホリエモンは、「予防医療普及協会でその活動をしているよ。この間Twitterでも議論になっていたけど、既得権層の反発がすごすぎ」と回答。
国民保険の恩恵を受けている高齢者が病院に行きすぎるなど、過剰に制度を利用していることを懸念する質問者。
質問では彼らのリテラシーを高める方法を尋ねているが、実はホリエモンはそのための活動を行なっているのだとか。
高齢者の中にはほとんど具合も悪くないのに、暇つぶし程度の利用で病院を訪ねる人もいるようだが、これは医療というよりは社会の問題だとホリエモンは考える。
こうした人は話し相手を求めているため、医療についての知識を与えたところで問題の根本的な解決にはならないのだ。
我々からすると暇つぶしに病院に行く人などにわかに信じがたいが、「ある意味では仕方がないことなんだよね」とホリエモン。
ある意味これまでのライフコースをきちんと歩んできた人は、必然的に孤独な老後を迎えざるを得ないからだ。
ホリエモン「趣味やボランティアのコミュニティを作っていくしかないよね」
これまで中流階級と呼ばれてきた男性は高校大学を卒業して大手企業に就職し、そのまま終身雇用制度に乗っかって一社で働き抜くのが当たり前だった。
残業も少なくない彼らはほとんどの時間を会社に捧げるが、定年時には子供も家を出てしまっており、妻くらいしか接する人がいなくてもおかしくない。
さらに熟年離婚をされてしまえば、ろくに話し相手もいない老人が1人取り残されてしまう。
家族もプライベートも仕事に捧げてきた男性が定年後に孤独になるケースは、いまではかなり深刻な社会問題となっている。こうした人たちが話し相手を求めて意味もなく病院を訪れてしまうのだ。
彼らにできるアプローチは、趣味やボランティアなど仕事とは違ったコミュニティに複数所属するよう勧めること。
家庭以外に話し相手がいれば孤独を感じづらくなるし、年下世代と交流を持つことができれば先立たれてしまう心配も少ない。
このように高齢者と病院を取り巻く問題には、社会構造に起因するコミュニケーションの問題も深く根付いている。
趣味に関するコミュニティはネットを通じて様々な場所で立ち上がっているが、それはこうした問題の改善にもつながるのかもしれない。
ホリエモンが話し相手のいない老人について語った『堀江貴文のQ&A「リテラシーが低すぎる!?」〜vol.873〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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