ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。
『堀江貴文のQ&A「ふるさと納税の仕組み!?」〜vol.863〜』では、ホリエモンが寄付されるふるさと納税についての見解を披露。
今回取り上げたのは、「いわゆるふるさと納税について、行き過ぎた返礼競争を是正する流れになっています。
当方が考えるには、例えばホリエモン祭に寄付しますってことになったらかなりの金額が集まると思います(寄付額に応じてチケットを配るとか)。
堀江さんが自治体の担当だったらどういう企画でふるさと納税を集めますか?」という質問。
犬の殺処分対策プロジェクトは出資金5億以上?
ホリエモンは、「例えば、ふるさと納税クラファンでたくさんお金を集めているものに犬の殺処分をなくすというのがあるんだけど社会貢献系、こと消費系は集まると思うよ」と回答。
お肉やフルーツなどのお礼品が話題のふるさと納税だが、返礼が過剰になってもいるという現状をどうすべきを尋ねた今回の質問。
とはいえ最近のふるさと納税には、クラウドファンディングを活用した犬の殺処分対策プロジェクトが流行るなど、単なるお礼目当てとは違った潮流が確実に生まれている。
ふるさと納税は、医療や福祉、自然保護など事前にある程度寄付金の用途を選ぶことができる。
会社の福利厚生として手軽にふるさと納税ができる「やま福」を運営する株式会社やま福 代表取締役社長の松井大樹氏によれば、これに対してクラウドファンディングはさらに用途がはっきりしているのが強み。
用途の系統だけでなくプロジェクト内容までわかるので、魅力的なストーリーを描けるものならば共感した人から多額の寄付を集めることができる。
その最たる例が、犬の殺処分をなくすプロジェクトだというわけだ。
ホリエモン「ふるさと納税もモノではなく体験重視になってきているんじゃないかな」
殺処分される犬を救う「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトは、何回かのクラウドファンディングを経て5億円以上の資金を集めたのだとか。
1プロジェクトとしては破格の資金集めに、ホリエモンも松井氏も発起人のNPO法人ピースウィンズ代表理事の大西健丞氏を「あそこまでのやり手はなかなかいないよね」とかなり高く評価している。
質問者もいうように、ふるさと納税ははじめに地域の特産品が注目され、その後長野県諏訪市に本社を置くエプソンなどに代表される家電の返礼品が流行ってきた。
しかし、返礼品競争が度を越したため規制が入っている。
こうした流れに合わせて、ホリエモンも「最近は消費者もモノに飽きてきているんじゃないかな」と推測。
消費ではなく体験による満足が重視されるようになってきた現代では、魅力的な返礼品よりも意義がある体験に関わることができているという感覚の方が重要だと力説。
それを顕著に示しているのが、ピースワンコ・プロジェクトや被災地支援系のクラウドファンディングへの投資額の高さだ。
返礼品に止まらないいろんな価値があるふるさと納税だが、まだまだちょっと参加は面倒。とはいえやま福のようなサービスもあるし、自分で確定申告しているフリーランサーなら寄附金控除を受けることもできる。
クラウドファンディングもふるさと納税もまだまだ始まったばかりの施策だが、新たな取り組みが続々登場している。
出資者も発起人も満足できるwin-winのプロジェクトは、これからも続々現れるだろう。
ホリエモンがふるさと納税について語った『堀江貴文のQ&A「ふるさと納税の仕組み!?」〜vol.863〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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