ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。
『堀江貴文のQ&A「税金の使い道!?」〜vol.862〜』では、国民が税金にあまり興味を持てない理由をホリエモンがズバッと語った。
今回取り上げたのは「私はさいたま市の税収を上げたいと思い、時間があるときに公園のトイレ掃除をしたり、区民活動に参加したり、買い物したお店のいいとろこをはがきに書いて本社に送ったりしています。
はがきには店員さんのいいところを具体的に書き記して、そのご本人がたくさん褒められてよりよいサービスにつながるようにと、考えています。税収を上げる」ためにできる個人的なことを具体的に3つあげるとしたら、何がありますか?」という質問。
ホリエモン「所得の再分配として納税はあまり良い仕組みだと思えない」
ホリエモンは、「自分でたくさん稼いで住民税をたくさん納める。自分で大きい会社を作って法人税を納める。知人にさいたま市へのふるさと納税を勧める」と回答。
さいたま市の税収を上げる方法を尋ねた今回の質問に対して、ホリエモンが提案するのは自分が稼いでたくさん税金を納めるという彼らしい方法。
公園のトイレ掃除や区民会の参加などを挙げる質問者とは、かなり対照的だ。
そもそもホリエモンは、所得の再分配としての納税という手段をあまり好んではいないという。これは日本の政治が悪いというよりは、納税という仕組み自体の問題。
例えば、アメリカ人の中にも自分の納めたお金がシリアへのミサイルに使われていることに不満を持っている人は少なからずいるはず。
自分が納めた金をどのように使って欲しいかという意思決定ができないし、どのように使われたのかもわからない不透明性が、ホリエモンが考える現在の税金制度の大きな不満点なのだ。
たしかに、用途や結果がわかれば国民の納税意欲も今より増すかもしれない。
ホリエモン「ふるさと納税は比較的、個人の意志が反映される制度だよね」
回答では全く別の提案をしたものの、ホリエモンは質問者が行なっているトイレ掃除という方法を否定しているわけではない。
みんなでお金を出し合って村の端を修理するように、そもそも納税とは1人ではできない労働を共同体で協力して代行してもらうこと。そういう意味ではあまりに制度が巨大化・複雑化してしまって、何のために納めているのわかりづらくなっているのが昨今の税金制度の問題なのかもしれない。
その点、ふるさと納税は主体的に納税先を選択できるという意味で納税者の意志を反映させている制度だとホリエモン。
自分が応援したい地域に進んでお金を出せるので、好きなアイドルに「お布施している感覚」に近いかもしれない。
さらにふるさと納税は確定申告すればその年の所得税が帰ってくる上に、翌年の住民税が減るという特典付き。最近では地域の特性を活かしたお礼品目当てに納税する人も少なくない。
「法律で定められているから仕方ない」と半ば諦め気味で渋々税金を納めているは結構いるはず。これでは積極的に納税しようとする人、税制に興味を持つことはないだろう。
ホリエモンがいうように個人の意志性が介在できない点が、現在の税制の大きな欠点なのかもしれない。
ホリエモンが税金の仕組みについて語った『堀江貴文のQ&A「税金の使い道!?」〜vol.862〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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