流行り廃れのあるアパレルは早いサイクルで新商品がリリースされ、すでに流行っていない数年前のモデルの服を着ていれば「それ昔流行ったよね」なんて笑われてしまうこともある。
そんなアパレルの中でも「永遠の定番」と言われるものが多いのが“シューズ”。
今回はどんな服装にも相性抜群で、秋冬定番のブーツ「Dr.Martens」の人気の秘密を追ってみたい。
タイムレスな魅力の理由は「フォルム」にあり!
シンプルなシルエットながらも一目見ただけで「ドクターマーチン」とすぐにわかるそのアイデンティティの起源は、第二次世界大戦の終盤まで遡る。
兵役に従事していたクラウス・マルテンス博士は自身が発明した「エアクッションソール」を使い、大学時代の友人と軍事用品を原材料にした独自の靴を生産スタートしたことに端を発したドクターマーチン。
1960年に「弾む履き心地のソール」のキャッチコピーと共にお披露目された黒と黄色のヒールループで仕上げたブーツは、生産ラインの開始日にちなんで「1460」と名付けられた。
その時に誕生したのが、今なお愛されているドクターマーチンの8ホールブーツなのだ。
発売から半世紀経っても愛されるロングセラー「1460」
生産開始日、1960年4月1日の日付から「1460」と命名されたブーツ。
靴紐を通す穴が8つ空いており、ドクターマーチンの「8ホール」といえば「1460」というのが常識。
ソール部分の黄色い紐でのステッチがアクセントになっており、モノトーンコーデで控えめながらも存在感を発揮する。
発売当時はブラックのみだったが、現在ではレッドやグリーンといったカラーもライナップ。
履くたびに足に馴染んでいく感覚に愛着を覚えるのが、愛される理由の1つだろう。
人気の双璧をなす3ホールシューズ「ギブソン」
丸みのあるデザインがユニークな3ホールの革靴。
8ホールに並ぶ定番のローカットモデルで、こちらもブランド内で人気のアイテムだ。
8ホール同様にソール部分に黄色いステッチが入っており、ブランドのアイデンティティを感じられる。
飽きのこないシンプルなデザインは、まさに永遠の定番という言葉が似合うルックス。
秋冬コーデから始める! ドクターマーチンの取り入れ方
これからの季節に役立つドクターマーチンを使ったコーディネートをいくつか見てみよう。
レザージャケットで魅力的なオトコに
全体的にダークトーンでまとめたスタイリング。
レザージャケットと3ホールのギブソンからは、どこか大人の男らしい色気が漂う。
ジャケットの中に同系色のニットを合わせることによってシックで落ち着いた雰囲気を作り出せるので、ぜひお手本にしてみてほしい。
少し明るめのインディゴジーンズで抜け感を出しているのもポイントだ。
同系色でまとめて脚をスッキリ見せ
1460は細身のパンツをインして履くのがおすすめのスタイリング。
バランスが悪くなりがちな足首まですっぽり隠れるタイプのブーツは、シューズと同系色のスキニーと合わせることでバランスも取れて、脚がスッキリ長く見えるようになる。
トップスのカラーも合わせれば“Iライン”を主張した、スマートな印象のメンズに。
ニットの裾から白シャツやカットソーを見せれば、今っぽいスタイリングが完成。
即こなれ! アウトドアと革靴の異色コーデ
革靴だからといっても、ドクターマーチンはきれいめスタイリングだけに止まらない。
ワークシューズをベースにしたデザインは、アウトドアアイテムとの相性だって抜群にいいのだ。
靴紐を黄色にアレンジすることで、よりカジュアルダウンしたシューズはマウンテンパーカを入れたコーディネートに馴染む。
「自分に似合うのかな……」なんて迷う前に、1度試してみるといいだろう。
半世紀以上愛されるドクターマーチン。
ノーブルな表情で、汎用性の高いシューズは一足持っておけば確実に使いやすいはず。秋冬に向けて、ウォッチリストに追加するのもいいかもしれない。
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