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現代だからこそできる、最新の積ん読解消法:ホリエモンも驚いた「ネットと本の意外な関係」

野口直希

2017/08/12(最終更新日:2017/08/12)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。

 『堀江貴文のQ&A「売上アップの秘訣は全体を見ろ!?」〜vol.860〜』では、ホリエモンが本を対象にしたWebサービスへの期待と、ネット時代の本との付き合い方を語った。

 今回取り上げたのは「アパレル企業で新しくEC担当になりました。現在の売上比率の多くはZOZOTOWNのみで好調、その他ファッションECサイトの売上はまずまずで自社サイトは不振という状況ですが、自社サイトの売上を伸ばすにはどのような策が必要でしょうか?

 商品販売だけだとZOZOTOWNと変わらないので、ファッション指南やコーデ画像のコンテンツを増やして、自社サイトはよりファッション初心者向きの買うものに迷わないサイトにしたいのですが、他に何か売上を伸ばせる方法はありますか?」という質問。

ホリエモン「リアル店舗の在庫をゾゾタウンに回せばいいんじゃない?」

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 ホリエモンは、「利便性やサイズの統一感、倉庫のシステム感はZOZOTOWNに叶わないと思うので、むしろゾゾタウンの売上を伸ばす方向に特化したほうがいいんじゃないかな」と回答。

 アパレル企業のECサイト担当からの、自社サイトの売上を伸ばす方法についての質問。EC売上の多くが ZOZOTOWN頼りらしいが、ホリエモンは思い切ってZOZOTOWNへ注力するようアドバイスしている。
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 ホリエモンはZOZOTOWNの前澤社長と対談した際に、百貨店や路面店などのリアル店舗に在庫が残っているにも関わらず、オンラインでは品切れになるような事態が頻繁に起こるくらいにはZOZOTOWNが好調だと聞いたことがあるのだとか。

 事実、人気商品のZOZOTOWNでの売り上げは凄まじく、販売1日目で在庫の半分以上がなくなってしまうことも少なくない。

 つまり、アパレル店のEC担当としてまずすべきは自社サイトの改良ではなく、リアル店舗に回している在庫をZOZOTOWNに回すことだというのがホリエモンの主張。

 アパレルのEC比率は予想以上に高まっている。稼げるところに商品を持っていくのは、ビジネスの鉄則だろう。

中古販売時代の積ん読解消法?

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 ネットでの露出が売り上げ増加につながったエピソードとして、ホリエモンは当初は本の要約サイト「flier」に自著の要約を載せたら売上が下がると予想していたが、実際はそれをきっかけに興味持つ人が増え売上も伸びた経験をあげる。

 リアルとネットがパイを奪い合っているという発想は、もうかなり古いものなのだ。

 今回のゲストで本のフリマアプリ「ブクマ」を運営する株式会社Labit代表取締役の鶴田浩之氏が行なっているのも、まさにリアルとネットを媒介するようなビジネス体制。

 彼はホリエモンと同じく「本の需要の半分は買うだけで満たされている」と考えており、手に入れた本をすぐブクマに出品して、買い手がついてから発送するまでの3日間程度をリミットにすることで積ん読を減らすという、まさにEC時代の読書法は話題にもなった。
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 さらにホリエモンは本が持つ要素として、「多くの人は紙の本を出版社から出すということにかなり価値を感じているよね」と話す。

 自費出版の方が儲かることも多いのに関わらず既存出版社から本を出したいというのも、本がメディアとしてのブランド感を持っている証左だろう。

 前回のホリエモンチャンネルで、『夢をかなえるゾウ』の水野敬也氏とホリエモンのエピソードが披露されたが、今回はその後について言及。彼らが知り合った当時、水野氏はリーマン証券に勤める山本氏の家に居候するくらいに困窮していたそうなのだが、2008年に立場が逆転。

 水野氏が『夢をかなえるゾウ』で大ヒットを飛ばす一方で、山本氏はリーマンショックで職を失うことになったのだとか。

 そこで自費出版の方が儲かることに気づいた水野氏はそのための会社を立ち上げ、山本くんがその代表に就任。人生何が起こる変わらない、を体現するような数奇なエピソードだが、ホリエモンもいうように同時に自分で売る力さえあれば雇われの身に安住しないことの重要さも示唆されているのだ。

  ホリエモンがネットと本の関係について語った『堀江貴文のQ&A「売上アップの秘訣は全体を見ろ!?」〜vol.860〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!

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