ホームオフィスは散らかりやすい場所。締め切り間際で仕事が山のようにあるときには、整理整頓していられなくなる。しかしながら、作業スペースが悲惨な状態では、最高の仕事はできない。
冷静になり、ホームオフィスをもっと整頓された、快適で生産的な場所にする戦略を取り入れよう。書類の山に打ち勝つ方法からコード類をすっきりまとめるコツまで、仕事場をいますぐ片付けるために有効な方法をご紹介しよう。
マルチタスクなメッセージボードを使う
メッセージボードは、ホームオフィスの効率と魅力を高めてくれる。大切な予定やTo Doリスト、考え直そうと思っているアイデアが一目瞭然になるだけでなく、視覚から創造性を刺激し生産性を向上させてくれる存在。
ホワイトボードや磁石のつく黒板のように、書けて紙も貼れるものを選ぶと実用性も高まる。写真のコンパクトなオフィスの黒板はよい例だ。
引き出し用のオーガナイザーで整理
机の引き出しの中がごちゃごちゃになっていないだろうか。細かいものを分類して収納するには、引き出し用のオーガナイザーを利用する。
引き出しにちょうど合うアイテムが見つからなければ、小さな容器、トレー、ボールなどをジグソーパズルのように組み合わせて並べ、特製のセットを作ってしまおう。
ケーブルはすっきりとまとめる工夫を
机の上や足下をヘビのように這い回る手に負えないコード類は、邪魔なだけでなく、見た目にも散らかった印象を与える。ケーブルマネージメントシステムをホームオフィスに取り入れて、コードをすっきりまとめよう。
写真の完璧な仕事場は、一体化したケーブルマネージメントと電源システムが机の下のホワイトオークのキャビネットに隠されているからこそ実現されたもの。
コンピューターのコードがデスクの土台に沿って戸棚の中まで延びていて、そこに周辺機器も収納されており、机の上には気を散らせてホコリも溜まりやすいワイヤーが一切ない。
賃貸住宅に住んでいて、手間がかからず跡も残らない解決策を求めているなら、写真のような貼り付け式のコードオーガナイザーがおすすめ。
あるいは、細長いマジックテープを使ってコードを机の裏側に留めたり、結束バンドで余分な長さのワイヤーをまとめたりするのもよいだろう。どのコードがどの装置のものか分かるように、プラグにラベルを貼って書いておくのを忘れずに。
思い切ってコードレスをめざす
ホームオフィスから目障りなケーブルを完全になくしたければ、充電式でBluetoothまたはWiFiで接続可能な電子機器に投資しよう。ワイヤレスで仕事をすると、オフィスがすっきりとして見えるうえ、掃除もずっと楽に。ホコリを払ったり掃除機をかけたりするときに、厄介なケーブルと格闘する必要がなくなる。
色分けする
色分けによる整理システムは、使いやすく、しかも見た目にもインパクトのある方法。なによりひと目でわかるため、モノをしまうのも取り出すのも素早く簡単だ。
色で分けるというアプローチは、ファイリングシステムではとくに効果的。カテゴリーごとに違う色を割り当てれば、目当ての書類を簡単に見つけられる。
例えば、経理関係の書類には緑のフォルダーやラベルを使い、医療関係は赤、家計用の請求書とその他財産関係の書類は青、個人的なものは黄色にするとよい。
ゾーニングで効率化
写真の非の打ち所がない部屋をヒントにして、オフィスを作業別ゾーンにわけてみよう。活動主体のアプローチにより、スペースを最大限に活用でき、簡単かつ効率的に使えるようになる。
ご覧のとおり、この書斎は性質が異なる3つのセクションできている。(机とコンピューターのある)仕事ゾーン、(マニュアル、参考図書、バインダー、ファイリングキャビネットなどの置いてある)資料ゾーン、そして(事務用品をしまってある)在庫ゾーン。
ゾーニングはオフィスが小さめの場合でも効果がある方法。写真の小さな仕事場がよい例だ。頭上のキューブの棚は資料センターで(明るくファンキーな雰囲気を出す場所でもある)、下のスペースには仕事ゾーンと在庫ゾーンがすっきりと収まっている。
書類整理専用の場所を決める
書類はちょっと気を抜くと、あっという間に積み上がって手に負えなくなる。散らかるのを防ぐコツは、紙類の処理について行動計画を立てて着実に実行し、郵便物などを山積みにしないことだ。
写真で紹介している方法は、シンプルだけれど効果的なシステムで、どんな家でも簡単に取り入れられる。使うのはバスケット3つ。1つめは取っておく可能性のあるもの、2つめはすぐに処理する必要のある手紙、請求書、書類など、3つめには捨ててよいものを入れる。
あるいは、入ってくる紙類を減らすという解決方法もある。オンラインによる計算書、請求書、更新通知などに登録すれば、ゴミになる紙が減るうえ、最近は紙の請求書の送付に手数料を請求する会社も多いので、お金の節約にもつながる。
垂直面を活用
オフィスが狭い場合は、かさばるファイリングキャビネットや戸棚、本棚などを使うという既成概念にとらわれず、壁面を収納の中心にするのも手。
写真のモジュラーシステムのように、フローティングシェルフやファイリングシステムを設壁掛け式の収納パネルを使うことを検討しよう。省スペースなだけでなく、ウォールオーガナイザーは実用的で便利だ。ファイルや必要な道具がすべて目に入り、簡単に手に取ることができる。
実用的なものもよいが、思い切って個性的なオーガナイザー、シェルフシステム、メッセージボードを使うのもおすすめ。
写真のように、シックな幾何学模様のピンボードを並べて貼れば、メモ、請求書、その他の大切な書類を留める面がたっぷりある上、印象的なアクセントウォールにもなる。
メンテナンスはスケジュールを組んで定期的に
ホームオフィスの整理整頓と模様替えが完成したら、今度は確実に維持する番。書斎がカオスに逆戻りするのを防ぐ一番簡単な方法は、毎日または毎週メンテナンスをすることだ。
1日の終わりに数分(週ごとの場合はもう少し長い時間)を使ってさっと片づけと紙類の処分をすれば、二度とゴチャゴチャを寄せ付けない。
書斎の整頓ができたら、コンピューターやタブレット、スマートフォンの中のファイルを整理する時間も忘れずに確保しよう。
ごみ箱を空にし、使わないアドオンやアプリ、一時ファイルを消去し、アップデートのインストール、アンチウイルスソフトやシステムユーティリティソフトのフルスキャンを実行すれば、デバイスの空き容量を増やすことができる。パフォーマンスも向上し、作業がはかどるだろう。
世界最大の住宅デザインプラットフォーム「Houzz(ハウズ)」では、住まい、暮らし、ライフスタイルに役立つ情報を発信中。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう