ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。
『堀江貴文のQ&A「◯◯◯がスゴイ!?」〜vol.854〜』では、ホリエモンがメキメキユーザー数を伸ばしている本のフリマアプリ「ブクマ」の戦略を評価している。
今回取り上げたのは「堀江さんが感じる、ブクマの凄さとはなんですか? 手軽に出品できるシステム?」という質問。
ホリエモン「ニッチをやり切ったのが本当にすごいよね」
ホリエモンは、「ニッチをやり切ったことじゃないかな」と回答。
中古本の売買アプリ「ブクマ」のすごさを尋ねた今回の質問。ホリエモンはメルカリを始め中古マーケットが出揃っていた中で本という一点に特化したことを評価している。
なんと今回のゲストは、ブクマの生みの親である株式会社Labit代表取締役の鶴田浩之氏。アマゾンが小売事業から始めたことからもわかるように、多品種小ロットの本は 実はかなり狙いめ。
おそらく、メルカリを本のやりとり程度にしか使っていない人も多く、そうしたユーザーは一気にブクマに流出したはず。
メルカリやアマゾンがしっかり市場を抑えているように見えた微妙な1点を的確に突くことでユーザーを獲得できたのだ。
ブクマなら10秒で出品できる?
ブクマの大きな特徴は、出品機能にある。本の背表紙にあるISBNコードをスマホのカメラで撮れば、書誌情報が瞬時に手に入る。
これを出品するだけなので、販売を思い立ってから10秒程度での出品が可能なのだ。
とはいえこれだけでは並み居る強豪の中で独自のサービスとしてやっていけるのかはまだ不安が残る。
続いてホリエモンはメルカリがある中でなぜ成功できたかを尋ねると、本には独自のエコシステムがあると鶴田氏。
商品を買うだけ、あるいは売るだけのユーザーが多いメルカリに対して、ブクマのユーザーは購入と販売の両方を行う人がとにかく多いのだとか。
また、最近では試験的に新刊本の販売も始めているが、こちらも売れ行きは好調。中古本を3冊売って手に入れた1,500円で新刊を購入しているというような購買モデルを鶴田氏は予想している。
これは言ってみれば本がかなり効率よくユーザー間を駆け巡っているという状態。鶴田氏は「こういう3冊売ってそのお金で1冊買う」というケースを当たり前にしていくのが1つの目標だと語る。
また、古本市場は結局新刊本に悪影響を与えて出版業界をシュリンクさせてしまうという懸念に対しても、鶴田氏は中古市場が良い効果をもたらすことはあると考えている。
新しい本を買うには、まず本棚に空きがあることが大切。本を売って空きができれば新しい本の購入にも繋がるように、中古本のやりとりは結果として出版業界にもシナジーを与えるというのが鶴田氏の考えだ。
サービスとしては手堅くまとまっているものの、すでにかなりのユーザーを獲得しているブクマ。これからどんな手を仕掛けてくるのか、目が離せない存在だ。
ホリエモンがブクマについて語った『堀江貴文のQ&A「◯◯◯がスゴイ!?」〜vol.854〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう