ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。
『堀江貴文のQ&A「ネットとテレビが逆転!?」〜vol.853〜』では、ホリエモンが清水富美加氏の事務所問題の原因として、若者の「権威主義」を強く批判。
今回取り上げたのは、「メルマガの時事ネタで清水富美加氏について、『事務所の構造を変えなければなるまいが、肝心の若手が権威主義だったりするのも問題』と記されていました。
ここで記されていた権威主義とは、売れている役者を優先して使い、若手にあまりチャンスを与えないことに若手自身が唯々諾々と従っているという状態なのでしょうか?」という質問。
ホリエモン「未だに若者が事務所に所属してテレビやラジオに出演しようとするのが『権威主義』だよ!」
ホリエモンは「違うよ。地上波テレビやラジオに出演したり、どんなに公開館数が少なくても映画に出たり、音楽のメジャーレーベルからデビューすることが、TwitterやYouTubeでたくさんのフォロワーを抱えて稼ぐことより上位だと思ってしまうことを『権威主義』だと言っている。
ほとんどの芸能人はそういう人だよ。深夜で誰も聞いていないようなラジオには頑張って出るのに、SNSは蔑ろ的な(笑)」と回答。
宗教法人の作品に出演したことがきっかけとなって芸能界を引退した清水富美加氏の事件に対してホリエモンが発言した「若手が権威主義なことが問題」という言葉の意味についての質問。ここでいう権威主義とは現実的には影響力の大きいSNSよりも、もはや力の少ないテレビやラジオを単に歴史があるというだけで重要視してしまうことだ。
ホリエモンは最近、ホリエモン祭りという企画のPRも兼ねて久々にテレビやラジオに出演したのだとか。しかし、イベントへの影響はほとんどなし。「サンデー・ジャポン」などのSNSと連動していて生で見る人も多い番組ならある程度効果があったものの、全体としては予想以上にPRにならなかったのだとか。
「サンデー・ジャポン」は番組内でハッシュタグも用意しておりネットと連携しているためある程度影響があったというのがホリエモンの見立て。
つまりここで言いたいのは、マスメディアとして絶大な力を誇っていたテレビがメインで新興メディアとしてのネットがサブという考え方は、今では成り立たないということだ。
ホリエモン「今のテレビはむしろネットの有名人に出演してもらいたがっているよ!」
ホリエモンは最近のテレビについて、「最近はむしろテレビ側が、ネットで人気がある人にどんどん出演して欲しいと思っている」と話す。
テレビに自分たちで面白い人を発掘するだけの力がなくなってきたので、ネットの有名人を出演させることでどうにか場を埋めている状態なのだ。
また、例えばTwitterでフォロワーが多い人に出演してもらえばそのフォロワーが番組を見てくれる可能性も高いため、数字にもつながりやすい。さらに番組情報をツイートしてもらえれば、ダイレクトな宣伝にもなるだろう。
こうした現状では、無理に芸能事務所に所属してテレビやラジオへの出演を斡旋してもらう必然性はあまりない。一人で活動してSNSで人気になれば、勝手にテレビからのオファーが来るからだ。
現状でもゴールデンボンバーやモンゴル800など、メジャー事務所に所属せずとも成功しているアーティストはたくさんいる。この場合、事務所に中抜きされる額も少ないため、同じ番組出演量でも手元に残るお金の額は相当なものになるだろう。
このように可能性がたくさんあるにも関わらず、特に若者が未だに芸能事務所に所属してこぞって深夜のテレビなどに出演しようとしている価値観が諸悪の根源だというのがホリエモンの考えだ。
ネットの登場によってスターへの登竜門はあらゆる場所に開かれた。しかし、ネット世代であってもこのチャンスにまだまだ反応しきれていないのだ。
ホリエモンがネットとテレビの関係を語った『堀江貴文のQ&A「ネットとテレビが逆転!?」〜vol.853〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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