そこで、最新モデルのなかでも最上位モデルとなるAX-XW400を使ったメニューの実食レポとともに、詳細をお伝えしよう。
大火力調理でステーキの「あぶり焼き」調理が可能
AX-XW400の最大の特徴は、業界初の「あぶり焼き」機能を搭載している点にある。
通常のオーブン加熱の約8倍の熱量をもつ過熱水蒸気を庫内天面から食材に直接噴射することで、表面をすばやく焼き上げ、あぶり調理ならではの香ばしい味わいを引き出すことができる。
高火力で焼き上げるこの機能は、ガスバーナーで表面を焼き上げる作業に似ている。ミディアムレアのステーキやかつおのたたきといった、通常はガスバーナーが必要になる調理も、AX-XW400があれば可能になる。
科学的にもガスバーナー調理との味わいを比較
今回のあぶり焼き機能について、できあがりのおいしさは科学的にも検証されている。
食材の「味」を数値化する手法により「味」を分かりやすく表現し、それを用いたコンテンツ、マーケティング、コンサルティングを提供する株式会社味香り戦略研究所が行った調査によると、ヘルシオで作ったかつおのたたきは、ガスバーナーで炙ったかつおと同程度の味わいであることがわかった。
この検証には、九州大学が原理を開発し、人間の舌を模倣した「味覚センサー」が用いられている。
成分分析ではわからない味の強弱を数値化できるこの装置によると、ヘルシオのあぶり調理は、生の食材の“香ばしさ”と”うまみの余韻”を高めていることも判明している。
あぶりビーフステーキとかつおのたたきを実食!
今回の発表会では、あぶりビーフステーキとかつおのたたきの試食が振る舞われた。業界初のあぶり焼き機能、その実力はいかほどなのだろうか?
ステーキの調理前はこのような状態。肉を網に載せて、余分な脂を落として焼き上げるので、カロリーを気にする人にも良さそうだ。
食材のセット後は、メニューと焼き上がり具合を選択し、「あたためスタート」のボタンを押す。あぶりビーフステーキの場合は約8分、かつおのたたきは約6分で完成する。
こちらが焼きあがったステーキ。表面だけにしっかり焼き目が付き、なかはミディアムレアに仕上がっている。
実際に食べてみると、しっかり内側に油や肉汁が閉じ込められていて、フライパンやホットプレートで焼いたときとは仕上がりがまったく違う! これは完全に“お店の味”だ。まさか家庭でここまでの仕上がりのステーキが食べられることに驚かされた。
とはいえ、今回は和牛を試食したこともあり、おいしいのは当然のこと。しかし、海外産の牛肉でも過熱水蒸気で焼き上げるヘルシオなら、内側までやわらかく仕上がるそうだ。
もちろん、フライパンでも焼き方にこだわれば、この状態に近づけることは可能かもしれないが、何のコツも必要ないのがヘルシオの強みといえるだろう。
さらに、かつおのたたきはあぶり焼きの良さが顕著に表れていた。口に入れた瞬間に、あぶり焼きならではの香ばしさがふわっと広がるのである。
ヘルシオで焼いたかつおのたたきには、スーパーで買うものでは一切感じたことのない、“ハレの料理”感があった!
多機能レンジならではの操作のしにくさを改善
AX-XW400では、音声による操作も採用されている。た例えば、「レンジ、600ワット、3分20秒」と話しかけるだけで、そのとおりに加熱してくれるのである。
トンカツやシュウマイといった、メニューを指定した操作などにも対応している。
これは、多機能レンジを買ったものの、最低限の機能しか使えていないユーザーに向けて開発された操作性で、シャープ独自のAIとIoTを融合させたAIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」が進化したことで可能になった。
さらに、音声操作だけでなく献立の相談にも対応する。相談の回答として出てくるメニュー数は、従来の1000から1500に拡大された。
購入後に年数を経ても、クラウド上のデータが更新されることで、常に最新の状態にアップデートできるのが、AIoTならではの強みだ。
ほかにも、冷凍や常温など異なる温度帯の食材が混在しても、一度に自動調理ができる「まかせて調理機能」などの便利な機能を搭載する。
最上位モデルのAX-XW400の発売日は8月9日で、市場想定価格は18万円前後+税となっている。
家食思考の高まるなか、時短だけでなく家庭料理のクオリティを大きく向上してくれるヘルシオ。今後の進化にも目が離せない調理家電ブランドだと言えるだろう。
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