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【Houzz】ペットが安全で快適に夏を過ごすためのポイント

Houzz

2017/07/13(最終更新日:2017/07/13)


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 夏真っ盛りの時期、愛犬や愛猫が暑さを上手にしのげるように、家や暮らしまわりの工夫をしよう。今のうちにおさらいしておくと安心だ。

 いよいよ夏本番。私たち人間がまもなくやってくる夏休みを楽しみにしているいっぽう、ペットたちにとって真夏はかなり辛い時期。

 人間以上に暑さに弱く、自分でコントロールができない犬や猫にとって、熱中症のリスクが高まる非常に危険な季節なのだ。

 愛犬や愛猫を守るために、家の中の工夫、そして暮らし全般の場面で、熱中症対策を早めに、万全に整えておこう。

人間とは体のしくみが違う

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 犬も猫も、人間のように汗をかかない。

 汗は、体内の水分を皮膚から蒸発させて熱を逃がし、体温調整をするためのものだが、犬猫の場合、肉球というほんの小さな部分でしかそれが行われないため、人以上に熱中症を起こしやすいことも。

 犬などはおもに、口を開けて舌を出し、荒く呼吸しながら体温調整を行う。そんな姿を見かけたら、すでに相当暑がっていると判断して、早めに過ごしやすく涼しい環境をつくってあげよう。

普段家の中で気をつけるべきは

室内の温湿度管理

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 まず大切なのはもちろん、エアコンを使って部屋を涼しくしてあげること。

 ただ、ペットは温度だけではなく、湿気にもとても弱く、部屋の温度がそれほど高くなくても、湿度で熱中症になることもある。

 エアコンをドライに設定して温度に加えて湿度の調整もしてあげると、より快適に過ごせるはずだ。

 ペットにとって過ごしやすい環境とは、部屋の温度は高くても25℃、湿度は50%以下といわれている。
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 湿度を下げるためには、部屋の風通しをよくするのも効果的。

 家にいるときは、窓やドアを開けて風を通すようにしてあげると、ペットだけではなく人間にとっても気持ちがいい。

 ピレネー犬を飼っている私の友人は、玄関のドアにも網戸を取り付け、常に風か通るようにしている。

 夏場は網戸の前の玄関タイルのひんやりした場所が、その子のお気に入りスポットのようだ。

飲み水を切らさないように

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 常に新鮮な飲み水があることは、何よりも大事なこと。

 脱水症状を起こさないように、お水はいつも以上にたっぷり、できれば玄関やキッチンなど、数か所に置いてあげるとよい。

 また、気温が高い夏は水も温まり、雑菌が繁殖しやすくなるため、頻繁に取り換えよう。

 ところでこちらのシンク、男性用のトイレではない。

 わんちゃん専用の水飲み場なのだ。センサーで水が出るのだろうか? いつでも新鮮な水が飲める、安心で斬新なアイデアだ。

タイルや石の床が気持ちいい

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 タイルなど、冷たい床にペタッとお腹をくっつけるのもまた、ペットの体温調整の方法のひとつだ。

 わが家の愛犬ボニーも、涼しい玄関やバスルームが好きだ。

 タイルが敷いてあるスペースがあれば、そこに自分で行けるようにしてあげるといいかもしれない。

暑さ対策グッズも活用

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 ペット専用の冷却マットや夏用のベッドも最近よくお店で見られるので、そのようなグッズを使っても効果があるだろう。

 また、すぐに家でできるアイデアもいくつかある。

 たとえば、氷水の入ったペットボトルをペットの近くに置いてあげるのもひとつの方法。凍らせたペットボトルを扇風機の前に数本置くと、冷たい空気を送ってくれて涼しくなる。

 ペットボトルを噛んでしまう子なら、金属製の湯たんぽに氷水を入れて、置いてみるのはいかがだろうか。

お留守番のときのポイント

一部屋にエアコン

 お出かけの際は、ペットの過ごす部屋のエアコンを1か所だけドライ設定にしておくことをおすすめする。

 我が家の場合、玄関の奥にある仕事部屋のエアコンをかけっぱなしにすることにしている。

 ドアを開けておけば、廊下や玄関も適度に涼しくなるので、あとは愛犬が自分で、いちばん快適だと思う場所を選んで過ごしている。

 長時間の外出の場合は、飲み水もなくならないよう、数か所に置くとよい。また冷却マットや、凍らせた水の入ったペットボトルを置いておくのも効果的だ。

 一室の中を自由に動き回れれば、自分で涼しい場所を見つけるはずだ。

カーテンやシェードを閉める

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 日中のお留守番のときには、ペットが過ごす部屋のカーテンやシェードを閉め、日差しが入らないようにすることも効果的。

 部屋がより涼しくなり、冷房効率が上がるので、節電にもつながる。

サークルやハウスに入れるなら

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 ハウスの中でお留守番の場合は、エアコンの風が直接当たる場所に置かないように注意してほしい。

 熱がこもらないように、通気性がよい場所を選ぶことと、水もたっぷりあることを確認しておこう。
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 真夏は熱がこもりやすい、小さなハウスの中でのお留守番はおすすめではないが、家の中であまり自由に動き回れるようにしたくない事情があったり、もしハウスがその子にとって安心する場所なのであれば、たとえばサークルの中にハウスを入れ、扉を開けたままにして、自由に出入りができるように工夫してあげてはいかがだろうか?

猫の行動範囲にも目を配って

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 猫は犬よりも室内での行動範囲が広い動物だ。

 狭い場所に入ってしまったり、常に目に届く場所にいるとは限らないので、しばらく見かけないときやお出かけ前には、どこかに閉じこめられていないかどうか確認しよう。

 お出かけの際には、閉じこもってしまいやすい場所にできるだけ入らないように、ブロックしてしまうのもいいだろう。

お散歩、お出かけのときに注意したいこと

アスファルト付近の温度と気温は違う

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 お散歩は早朝の暑くなる前や、日が沈んだ後がベストタイム。

 言うまでもないが、夏の日中は道路のアスファルトは非常に熱くなるので気をつけよう。無理に歩かせると、肉球の火傷の原因にもなる。

 体高の異なる人間と犬とでは、体に感じる温度がかなり違ってくる。

 高い位置にいる人間の体感温度が30℃ぐらいでも、アスファルトに近づけば近づくほど熱くなり、道路そのものは45℃を超えていることもしばしばある。

 出かける前に、いったん靴を脱いで、足の裏でアスファルトの熱さのチェックをするといいと思う。人間の素足で熱いと思ったら当然、犬たちにとっても熱すぎるということだ。

日中のお出かけはできるだけ避ける

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 愛犬を連れてのお買い物などの外出は、できるだけ避けた方がよい。できれば夏の間はお留守番をしてもらおう。

 日中はアスファルトが熱いだけではなく、お店やスーパーの外で長時間待たせるのも大変危険だ。

 どうしても連れて行かなければならない場合は夕方にし、外につなぐときはリードを短くして、日陰のある場所につないだほうがよい。

 ただ、日陰も時間が経つにつれ動くので、長時間待たせるのは絶対に避けてほしい。その際には、近くに水も置いてあげるとよい。

車での移動で気をつけること

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 車でお出かけの際にも、気をつけなければいけないことがたくさんある。

 ケージやペットキャリーに入れたまま移動する場合、車のエアコンの風がケージなどの中まで届いているかどうか、きちんと確認しよう。

 熱がこもらないよう、しっかりと冷たい空気が通る場所に置くことを心がけることが大切だ。

 ケージに入れない子は、直射日光が当たらないように日陰をつくってあげてほしい。車で遠出をする際には水をたっぷり与え、トイレにも行かせるために、頻繁に休憩を取ろう。

 また、たとえ短い時間でも、車の中でのお留守番は非常に危険なので絶対に避けること。毎年、悲しい事故が後を絶たない。これはぜひ守ってほしい。

外飼いの場合は特に注意を

ハウスを置く環境

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 外で飼っているわんちゃんは、特に注意が必要だ。

 最近の日本の夏は、ますます過酷なほどの猛暑が続くことが増えているので、夏の間だけでも家の中の決めた場所で生活できるようにするのもひとつの考え方。

 また暑さだけではなく、ノミやダニなど、虫刺されにも十分に気をつける必要がある。

 屋外で飼っている場合、犬小屋は直射日光が差し込まない、風通しのよい日陰に。葦簀を立てかけてあげるとより涼しくなる。

 また、犬は熱くなると地面に穴を掘り、そこに入って体温調整をするので、コンクリートは避け、芝生や土がある場所にハウスを設置してあげてほしい。

水の衛生にも気を配って

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 屋外に置いた水はすぐ温かくなったり、汚れやすいため、頻繁に取り換えてあげることが大切。いつでも冷たい水が飲めるように、このようなグッズもあるといいだろう。

夏のペットの暮らし方とケア

水遊びやシャワーを楽しむ

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 体のクールダウンのために、ときどき水をかけてあげたり、お庭やテラスで水遊びをさせてあげてはいかがだろう。

 こちらのわんちゃんたちのように、気持ちよさそうに水につかって楽しんでくれるかもしれない。プールの水は安全のため浅めに張り、そして必ず目を離さないようにしてほしい。
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 バスルームでの冷たいシャワーもクールダウンに効果的。湿度も高い季節は皮膚がムレたり毛玉になりやすいので、濡れた後はしっかりと乾かすことも大切だ。

夏の被毛のお手入れ

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 夏でもアンダーコートが残っている犬猫もいる。

 頻繁にブラッシングをして、余計な毛を取り除いてあげると、きっと見た目もペット自身もすっきりするはずだ。
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 トリミングも、熱中症予防としては効果的だといわれている。長毛種は特に、被毛の中に熱がこもりやすいので、短くカットすることで体表の熱を逃がすことができる。

 ただ、犬種によってはトリミングをしないほうがいいことも。

 たとえば、私が飼っているビアデッドコリーは、長毛犬であっても夏はアンダーコートが抜け、上の長い毛が逆にすだれのような役割を果たし、暑さを軽減するといわれている。

 それまでカット経験のなかった子を突然サマーカットにしてしまうと、逆に体温調整が上手にできないこともあるそうだ。心配な場合は、トリマーさんや獣医師さんに相談すると安心だ。


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文:Heather Brackin
記事提供:Houzz(ハウズ)

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