Microsoft社を設立ビル・ゲイツ氏は、今や世界で認知されている大富豪である。しかし、彼は大金持ちになろうとしたわけではない。
Corporate Valley社が提供したインタビュー動画で、彼は「初期のMicrosoft」について語る。そこで、彼は「先立った考えを持たなかった」と言う。
「Microsoftが大企業になるかなんて考えてなかった」
1つ1つの家の全机にコンピューターを設置するとしたら「世界にどれだけの家があるんだろう? どれだけの机があるかな?」から「家1つにつき20ドル? もしくは机1つにつき20ドル?」と考えられる。初期段階だとしても、このような大きな数字を導き出すことは可能。
でも、僕たちの長所というのは、今現在に焦点を当てていたことだった。「もう1人雇用すべきか」「仮に顧客が支払わなかったとして、従業員への給与を満たすことができるのか」だったりね。僕たちは次のことに対してはすごく現実的で、エンジニアリングに没頭していたから、先立った考えはなかった。Microsoftがどれだけ大規模になるなんて、考えてなかったよ。
当時の「大富豪リスト」にIntel社やワング・ラボラトリーズ社の創業家たちが載っていたのを覚えている。そこで僕たちは「へぇ。もしソフトウェア産業が儲かっているなら、Microsoftの価値もそれらの会社くらいになるかもしれないね」って考えた。
だけど、利益に焦点をあてていたわけではない。僕らはそれを見て「ただすごいソフトウェアを作る毎日」というものに憧れていたんだ。長期にわたる決定事もあったよ。従業員の質、グローバルなビジネス展開、ソフトウェアの価値観へのヴィジョンとかね。
でもそれを除けば、毎日出社し、多くのコードを書いたり、更に従業員を増やすことを考えていた。Microsoftが独特なソフトウェア会社として広く認知されたのは、IBM PCが成功してから――もしかしたらWindowsが成功してから――だと思う。
他の企業というのは1つの製品を作り続けたり、新規雇用せず、幅広いことができず、長所を改新せず、研究をしないというありさまだった。
だから、僕らは自分のしていることが唯一無二と思っていたけど、ソフトウェア界を革新した企業として広く認識されたのは95年~97年だったよ。
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