ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。
『堀江貴文のQ&A「リアルはロボット、人はネットへ!?」〜vol.835〜』では、ホリエモンが飲食店の若者労働者減少と、それが当たり前になる未来について話した。
今回取り上げたのは、「現在、リアル店舗で従業員が少なくなっている気がします。ネット通販に押され、人件費をカットすることで対抗しているようです。
ただ、ネットにはない対面での接客が少なくなることは、リアル店舗のアドバンテージを自ら減らしているのではないかと思います。
もし、堀江さんが経営側や店長クラスにアドバイスをするとしたら、現在のような人件費のカットによるコストの抑制の継続(または無人化を目指す)をすすめますか?
僕は従業員の質を上げることによってお客さんを増やすのが良いとは思うのですが、これだけでは2回目以降の購入はネットに流れてしまい、コストの回収が難しくなりそうです。自社サイトによるネット通販はしているようですが、価格やポイントに差が出ており、囲い込みはできていないような気がしています」という質問。
ホリエモン「今の従業員減少は若者がリアル店舗で働きたくなくなっているのが原因じゃないかな」
ホリエモンは、「リアル店舗では広義のロボット化が進められるだろうね。で、ネットにシフトしていく」と回答。
ネット通販の台頭に合わせて現実の店舗が従業員を減らしているが、これでは対面商売の良さが失われてしまうのではないかと考える今回の質問者。
それでもホリエモンは、スーパーのレジのような単純作業が求められるような接客業のロボット化は避けられないと考えている。
たしかに飲食店や小売店の従業員がどんどん減っている印象を受けるが、最近のこれはロボット化とはまた違った要因だとホリエモンは考える。
むしろ、アルバイトを含めて若い人がこうした場所で働くのを嫌がっているのだ。
「昨日入った寿司屋でも、若い従業員が全然雇えなくて困っていると言っていたよ」とホリエモン。牛丼屋のワンオペなどのブラック労働問題もあり、接客業で働きたいと考える人自体が減っているというのが、最近の従業員減少の原因なのかもしれない。アルバイト募集をしてもなかなか応募がないというケースも、決して少なくなさそうだ。
『マイ・インターン』のような社会は実現する?
とはいえロボット化などの背景もある中で、前途もある若者の中でリアル店舗の従業員志望者が増える未来は想像しづらい。
そこでホリエモンチャンネルアシスタントの寺田有希氏は、「『マイ・インターン』みたいなことが実現したらいいのに」と漏らした。
『マイ・インターン』とは、急速成長する企業の女社長が社員からの提案を聞き入れ、定年退職した老人を秘書として渋々雇う映画の話。
老人は長年の経験からくる生活の知恵とゆったりした心構えで業務に新たな風を取り込むだけでなく社長のプライベート問題にまで力を貸し、最終的に2人は家族のように親しくなるのだ。
若者の取り込みが難しいのなら老人が職場に復帰し、彼らの知恵によって業績が上向くというのはたしかに理想的。ホリエモンも同意はするものの、やはり多くの企業で実践可能なほど現実的ではないと考えているようだ。
誰でもできるような単純営業がロボットによって肩代わりされ、それだけに留まらない付加価値が求められるような接客のみを人間が担当する時代がくれば、『マイ・インターン』のような経験と器量の豊富な老人が活躍するような場もできるのかもしれない。
しかしそれはともかくとして、現状の従業員減少は若者への無理な労働状況の押し付けや低賃金など、それ以前の問題なのかもしれないのだ。
ホリエモンが接客業の現状を語った『堀江貴文のQ&A「リアルはロボット、人はネットへ!?」〜vol.835〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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