ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。
『堀江貴文のQ&A「努力を怠るな!!」〜vol.833〜』では、『多動力』も大ヒットのホリエモンが本を売るために昔から行なっている地道な努力を公開。
今回取り上げたのは「書籍の販売促進についての質問です。先月末からビジネス書の販売を始めました。平積みしていただける書店も多く期待していたのですが、どうにも売れ行きがいまひとつのようです(お店を何度か覗きました。アマゾンランキングも伸びません)。
堀江さんからのアドバイスに従い、ストーリーズやニュースピックなども始めましたが、アクセス数に伸び悩んでいます。
また書店への直接営業も始め、順調に注文は頂けるのですが、書店で売れるかどうかの根本的な課題とは、無関係なんじゃないかと最近思い始めました。
現在はメディアへの献本など、やれる策は全て試しながら、カッコ悪く足掻いています。堀江さんならどのような販売促進をされますか? 」という質問。
ホリエモン「売れない著者ほど地道な書店営業をやらないよね」
ホリエモンは、「本屋を回って『著者です』って言って、サイン色紙とか自家製POPを置いて回るとか、店員さんにウザがられない範囲でアピールするとか……」と回答。
ビジネス書の販売を始めたものの、メディアへの献本などを行っても売上が伸びないことに頭を抱える今回の質問者。
これに対するホリエモンのアドバイスは足を使った書店回りという、かなり地味な内容だ。
しかしホリエモンは「誰でもできるのにみんなやらないよね。特に売れない著者ほど書店営業をやらない」と強く語る。
本を出すたびベストセラーになっているホリエモンも、実は100軒以上も本屋を回ったのだとか。
今回のゲストで「一冊の本を売る本屋さん」で有名な森岡書店のオーナー森岡督行氏も「著者に直接来てもらったら、こちらとしても頑張りたくなる」と書店員から見ても著者の本屋営業の効果を実感。
これを受けてホリエモンも、「一度回った本屋さんは、その後に新刊が出たときも便宜を図ってくれることが多いよ」と語る。ネットでの拡散など派手な手法ばかりが目につきやすいが、実は書店回りはかなり効率的な営業方法なのかもしれない。
ホリエモン「水野敬也氏や勝間和代氏、百田尚樹氏も書店営業をやっていたよ」
地道な書店営業を行っているのは、ホリエモンだけではない。ホリエモンの知っている範囲でも、『夢をかなえるゾウ』シリーズの水野敬也氏や実業家・評論家の勝間和代氏、『永遠のゼロ』で有名な百田尚樹氏も売れない頃から本屋に行ってたいたのだとか。
特に水野氏は、オリジナルのノボリを持参して書店さんに使ってもらっていたという。いずれも今や売れっ子作家の3人だが、華々しい現在の成果は過去の地道な積み重ねがあったからこそなのかもしれない。
作家はあくまで作品作りに専念し、プロモーションやマーケティングは出版社が引き受けるというのが日本の書籍販売の常識だが、著者本人が直接営業した方が印象に残りやすいのは考えるまでもなく明らか。
むしろ、ほとんどの著者が何もしない現在だからこそ、先んじて行動を起こした人はより効果を上げやすいという側面もあるだろう。
書籍の売上減少が叫ばれて久しいが、ホリエモンの話を聞いていると販売側にできることはまだまだありそう。
現状を否定するばかりでなく、一人一人ができることをやれば出版不況にも新たな活路が見出せるのかもしれない。
ホリエモンが書籍の営業について語った『堀江貴文のQ&A「努力を怠るな!!」〜vol.833〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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