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ホリエモン「今はインスタが受け皿だよね」インスタの時代に求められるファッションメディア 

野口直希

2017/07/09(最終更新日:2017/07/09)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「次世代の雑誌は◯◯!?」〜vol.830〜』では、ホリエモンが現在求められるファッションメディアのあり方を語った。

 今回取り上げたのは、「『MERY』などといった10~20代前半向けの「カワイイ系メディア」はたくさん乱立してありますが、『VOUGE』『ELLE』みたいな年齢層の少し高めな意識高い系のハイセンスファッションメディアは、まだ雑誌が強くてWebではあまりない気がします。

 同じ年齢層だと『Antenna』なんかは「ライフスタイル」というジャンルではうまくいっていますが、まだファッションブランドがバンバン広告出せるメディアってwebには少ないと思います。

 『VOUGE』などの出版社もwebでコンテンツを配信してますがサイトは見にくく、力が入ってるように感じません。雑誌広告が高く売れるし、寡占していてバンバン広告入るから別にwebに力を入れる意味がないという感じですかね? 参入しない他の理由があるのでしょうか?」という質問。  

ホリエモン「ハイセンスファッションメディアの需要は、インスタが受け皿になっているんじゃないかな」

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 ホリエモンは、「Instagramが受け皿になっているんじゃないかな」と回答。
 
 対象年齢が少し高めでハイセンス層を狙ったWebファッションメディアが存在しな理由を尋ねた今回の質問に、ホリエモンはそうした読者はInstagramに向かっているとあっさり答えている。

 今回のゲストでロープライスファッションをおしゃれにきこなす方法を紹介した『最速でおしゃれに見せる方法』などで知られるファッションバイヤーのMB氏も完全に同意見のようだ。
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 そんなMB氏が繰り返し述べるのは、「おしゃれな人はそもそも文章に興味がない」ということ。そもそも『ELLE』などのハイセンス向け雑誌は綺麗なモデルのショットが誌面を占めており、読者はそこに登場するアイテムやモデルに好感を持てば役割を十分果たしたことになる。

 ホリエモンたちによれば、こうした需要を全てかっさらってしまったのが、Instagramだ。たしかにカッコいいショットがSNSで簡単に見ることができるのなら、わざわざメディアを開く必要性はほとんどないのかもしれない。

ホリエモン「ファッション好きな人はファッション嫌いな人向けのメディアなんてやりたがらないよね」

 続いてホリエモンは「じゃあMBはどんなメディアをやりたいの?」と質問。「『
HYPEBEAST. JP』みたいな超ハイクラスを狙ったメディアもあって、こういうところはNIKEとかから広告を取れているけど……」と答えるMB氏だが、具体的に自分がやってみたいメディア像を語らない。

 これを答えとして受け取ったホリエモンは、「結局、やりたくないんでしょ」と本心を言い当てる。MB氏がブログや書籍でやってきたのは、ファッションに疎い人でもおしゃれに着こなす方法をロジカルに説明すること。そもそもがファッション好きを対象にしていないので、ファッションメディアとしては成立しようがないのかもしれない。
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 しかし、この視点がファッション好きからすれば盲点だったのがMB氏がヒットした理由でもある。ホリエモンは「ファッションが好きな人は、そもそもファッションセンスがない人向けのメディアなんてやりたくないんだよね」と分析し、自分のファッションに度々文句をつけてくる人々への不満を展開。

 これに笑いながらも頷くMB氏は「ファッション好きの中にはやっぱり『おしゃれな人は正義』みたいな選民思想があって、だから誰でもわかるように説明するのがカッコ悪いと思われてきた」とファッション業界の内輪感が嫌いだと告白。「こういう人たちをロジックで倒したかった」と自分のスタイルを獲得した経緯を明かした。

 ファッションメディアをやりたがる人のほとんどはファッション好きのはずだが、そうした人々がファッションセンスの高い人しか相手にしたくないと考えるのはある意味当然。

 MB氏のスタイルがウケたのはその盲点をついて、「人がやりたがらないが、需要がある」部分を徹底的に掘り下げたからなのだ。

  ホリエモンがインスタ時代のファッション誌のあり方を語った『堀江貴文のQ&A「次世代の雑誌は◯◯!?」〜vol.830〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!


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