ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「経営者はバカが多い!?」〜vol.829〜』では、ホリエモンが「社長にはバカな人が多い」という独自の理論を展開。
今回取り上げたのは、「女性向けのファッションWebメディアを立ち上げて資金を調達しようといくつかのVCと話をしたのですが、結局VCってファッションの事が分からないおっさんが多数でファッション系の話をしても理解はできないので、目の前のすごくわかりやすい数字(PV数や収益)がないと出資をしてもらうのは難しそうな状況です(圧倒的な数字を出せていないコチラが悪いのですが)。
堀江さんはいろんな分野に造詣が深いと思いますので、こういう場合はどうやって調達すべきでしょうか?
・リスクはありますがデッドファイナンスする
・個人投資家を探し出す
・Webサービスとシナジーを生めそうなビジネスをやっている事業会社を探し出すなど、堀江さんのアドバイスを頂ければと思います」という質問。
行きつけのジムで仕事を獲得するデザイナー?
ホリエモンは、「いくらくらい必要かにもよるよね。少額ならファッション関係に理解のありそうなエンジェル投資家や知り合いから調達すればいいと思うけど。巨額ならなんとかVCを説得した方がいい。むしろ借り入れの方が難しそうだね」と回答。
ファッションWebメディアの資金調達法を尋ねた今回の質問。VCにはファッションに詳しくない人が多いため具体的な数字ばかりを求められてしまうのが悩みのタネだそうだが、ホリエモンはまずは調達したい金額をハッキリさせてターゲットを決めるようにアドバイスしている。
一方、今回のゲストでロープライスファッションをおしゃれにきこなす方法を紹介した『最速でおしゃれに見せる方法』などで知られるファッションバイヤーのMB氏が知り合いの事例を紹介。富裕層をターゲットにしているデザイナーだというその人は、六本木ヒルズレジデンスのジムで顧客を獲得しているという。
六本木ヒルズの、とりわけジムには富裕層や経営者が集まりやすい。トレーニングの傍に話しているうちに自身のビジネスに興味を持ってもらい、仕事をもらうに至った事例がいくつもあるのだとか。
ホリエモン「僕の持論に『社長にはバカが多い理論』というのがあるんだけど…」
MB氏が紹介したアイデアにホリエモンも「アプローチされる側からすれば嫌かもしれないけどね」と言いながら、このアイデアの有効性を認めている。
その根拠としてホリエモンは、彼の持論の1つである「社長にはバカが多い理論」を紹介。
ホリエモンの経験則では、社長にはロジカルを駆使して戦略的に成り上がった人よりも、行動力が高くたまたま事業が上手くいってしまったような人が多い。
「要は一歩踏み出す力が強くてバカだから、失敗してもすぐに忘れてしまい、色々事業を立ち上げているうちにどれかが成功しちゃったって感じなんだよね」と少し身もふたもない要約だ。
こうした人はたまたま何十億も手にしてはいいが、その使い道がわからない。だから、行きつけのジムで聞いた上手い事業に投資する可能性も十分あるというのがホリエモンの考察だ。
もちろんこういう人がどこにでもいるわけではないが、彼らが集まるような場所は確実にある。特にジムに通うような人はある程度ファッションにも関心があるはずなので、今回の質問者にとってはうってつけなのではないだろうか。
ホリエモンの話からわかるのは、成功するためには深い思考や洞察が必要だとは限らないということと、実は世の中にはお金を使いたくても使い道がわからないような人が一定数いるということ。
限られた場所にしか顔を出していない人にはにわかには信じられないかもしれないが、いつもと違った場所を訪れてみると、普段とは全く違った常識を持った人に出会えるかもしれないのだ。
ホリエモンが成功者の傾向を語った『堀江貴文のQ&A「経営者はバカが多い!?」〜vol.829〜』。動画が観たい方はコチラからどうぞ!
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